ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2014年07月09日

サンプルファイルをダウンロードできるのが嬉しい!実践活用に役立つ優れモノのExcel本!『ビジネスExcel実践術』(日経BPムック)



本書ビジネスExcel実践術 (日経BPムック)は、Excelを使いこなすために必要な実践テクニックを意識して書かれている。

私個人としては「Excelは万能な分析ツールであり、資料作成ツールである」と思っている。ただ、周りの方の話を聞くと、「Excelを使いこなしたいと思ってはいるが、機能が多すぎて良く分からない。また、本を見ても、関数をどのように書けばいいのか理解できない」という声が多かった。

とはいえ、本を読んだだけでは良く分からないことが多い。特に、Excelのようなツールは「実際に使ってみて、初めて理解できる」ことが多い。

だが、従来の本では、記載例が書いているだけのモノが多い。また、記述も難しい。これでは、「実際に使ってみてやってみよう!」と思っても、初級者にとってハードルが高いと思う。

本書が優れているのは、各項目に記載されているサンプルが、きちんと提供されている点にある。

●Part1「最新の時短ワザ&書類テク Excel文書&作図」サンプルファイル一覧
Part1_サンプルファイル.png

●Part1「12.作図 チャート」サンプルファイル
Part1_作図チャート.png

●Part1「14.作図 応用」サンプルファイル
Part1_グラフ.png

私自身の経験からも、Excelの操作を覚えるときは、ホームページなどでサンプルとなるExcelファイルを探し、解析しながら覚えてきた。だが、Excelファイルを自力で解析するとなると、それなりの知識がいる。「Excelを使いこなしたい」と思っていても、動きを理解するに必要なサンプルファイルがないがゆえに、実際の動きを知ることができず、それがExcelの操作を理解するための高いハードルになっていたと思う。

だが、このように対応したサンプルのexcelファイルが提供されていれば、サンプルのexcelファイルを使いながら本書の手順に従って操作することで理解が早まる。実際の動きを体感することで、「ああ、なるほど〜!」と思えるのだ。

本書には、SUMIF、VLOOKUP、INDEX、MATCH、OFFSETなど、覚えておけば非常に便利な関数に関する記述もサンプルファイルの動きをみながら習得できる。また、ビッグデータの活用に非常に役に立つピボットテーブルの活用もサンプルファイルを見ながら習得できる。特に、関数やピボットテーブルなどは本を読んだだけでは理解が難しく、実際のサンプルファイルを使いながら動きをみることで理解できるものと思う。そういう意味で、記述に合ったサンプルファイルを提供してくれるのは非常に嬉しい。

個人的には「シート間のリンク」「ファイル間のリンク」、そして「データ分析の切り口」に関する記述がもう少しあったら幅が広がると思うのだが、本書の書いている内容を習得するだけでも、仕事の効率化が進むことは間違いないと思う。

「Excelを使いこなしたいが、Excelの本に書いていることが難しくて理解できない」と思った方は、本書と、本書が提供するサンプルファイルとをご覧になりながら、触ってみてはいかがであろうか?今まで理解できなかったExcelの機能を使いこなすことができるだけでなく、作業の効率化にもつながっていく。そして、本書に書かれているテクニックを活用することで、伝わる資料作りに役立つと思う。

※サンプルファイルは、本書に記載されているURLからダウンロードできます。


【関連書籍】



ビジネスExcel実践術 (日経BPムック)

1)本書の内容
 ・Part1 最新の時短ワザ&書類テク Excel文書&作図
 ・Part2 実務に役立つテクニック解説付き Excel実力テスト
 ・Part3 実例で学ぶ Excel関数講座

2)本書から学んだこと
 ・Excelは万能の文書作成&分析ツール!
 ・関数は、実際に動かしてみて習得できる!
 ・小ワザの集積が作業の効率化に大きく寄与する!


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2014年07月07日

読者に「元気」と「勇気」と「前に進む力」を与えてくれる本!『人生は見切り発車でうまくいく』(奥田浩美著)



本書人生は見切り発車でうまくいくをひと言で言うと、「読者に寄
り添い、読者の背中をやさしく押してくれる本」
である。

自己啓発の多くの書は「やりたいことを決めよ!」という指導書的な記述が多いが、本書はそうではない。もちろん本書にも、厳しい言葉もあるが、基本的には著者の「大丈夫だよ!」という愛のメッセージが散りばめられているように感じる。そんな「大丈夫だよ!」というひと言が、読み手に「元気」を与え、「勇気」を与え、そして「前に進む力」を与えてくれる。それが端的に表れた文章を以下に紹介したい。

 私は生きているうちにどれだけ「ありがとう」の数を集めたかで、人間の価値は決まってくると思います。かならずしも「勝利」「成功」の総量だけで決まるものではないのです。
 以前、元力士の高見盛の出演する缶コーヒーのCMが話題になったことがありました。「誰もが、勝利者になれるわけではない。ただ・・・・・・この惑星には、愛されるという勝ち方もある」というナレーションが入ったCMです。
 私はこれを見て、まさにその通りだと思いました。能力の上下、地位の上下といった旧来の価値以外に、仕事の世界でも、いや仕事の世界だからこそ「愛された回数」「感謝された回数」といった基準を持ちこんでみてもいいと思うのです。
(中略)
 では、愛されるということはどういうことでしょうか。感謝されるとは、どういうことでしょうか。
 果たして、「いい子」でいることでしょうか?
 そうではありません。「いい子」でいようとするから苦しくなりますし、「こうでなければならない」という価値観に苦しめられている若い人はたくさんいます。
 それは親の価値観や周りの価値観に染まっていて、導かれる正解・あるべき姿が一つだと思っているからではないかと思います。親や周囲が描いた舞台の中で主役でいられれば成功!という風に刷り込まれているのだと思います。
 そもそも、親が描いた舞台・会社が絵が描いた舞台があなたの生きていくべき舞台でしょうか?その舞台で主役になることを本当に目指すべきなのでしょうか?
 そういったことからまず考えてみると、舞台を変えるきっかけができるかもしれません。
(本書より P227〜P229)


この上記の言葉には、著者が、自身の人生の邂逅から感じた思いも含まれているように思う。本書に書かれている著者の人生を見ると、必ずしも「能動的」に動いてきたばかりではない。「受動的」に動かざるを得ない状況からスタートしたことも赤裸々に語られている。その中には、苦い経験や辛い思い、そして痛みもあったと思う。それゆえに、著者は人と接することを通じて、困っている人がいたらアドバイスを送り、そして助けながら生きてきたのだと思う。ITスタートアップの界隈では、著者は「女帝」と呼ばれているが、それは「多くの方に愛されているゆえの呼称」なのであろう。

私の知人の多くは著者を知っている方が多いが、残念ながら私は著者とは面識はない。しかし、本書を読むと、著者の”愛”や”やさしさ”を感じる。それゆえに、読み終えたときには、本書に書かれている言葉がスッと自分自身の中に入り、自分自身を自然体で見つめ直す示唆を与えてくれる。そして、著者のメッセージである「見切り発車こそが、やりたいことを実現する最短ルート」であると感じさせてくれる。

誰もが先見えぬ不安を感じているときがある。しかし、そんなときだからこそ、自分の本当の想いの種を見つけることができる。本書は、先見えぬ不安に、違った視点と気付きと光を見出させてくれる本であると感じたと同時に、じっくりと向き合いながら継続して読んでいきたいと思った本でもある。


【本書のポイント】

■悩むくらいならさっさと試そう

 「選択に費やす時間を検証の時間に振り替えよう」というのが、私の口癖です。
 選択とは、「Aにしようか、Bにしようか・・・・・・ああ、どっちにしようかなあ」と悩むことです。「選択する」ためには、「悩む時間」が必要なのです。
 私はこの、選択に悩むことに時間を取られるくらいなら、「行動と検証の時間」に振り替えたほうがずっと効率的だと思っています。
 たとえば、赤い服と青い服と黄色い服があるとします。どの服が似合うのかな・・・・・・と悩んでいる暇があったら着てみようということです。
 たとえ洋服のようにすぐ試せないものでも、まずはやってみる。何か試すという行動を起こすことで、自分の軸が見えてくることがあるからです。
 人生は決められた選択肢しかないわけではありません。選択にあれこれ悩むより、まずは何かしら試しながら自分の気持ちを探るという方法もあります。
 選択に悩む前に行動して検証したほうが、驚くくらいあっという間に答えが見つかることが多々あります。一歩進めば、見え方も変わり、悩んでいたときに見えていたものとは違う世界が見えてきます。自分が進むべき世界は、自分が見えている範囲しか存在しないわけではないのです。
(本書より P28〜P29)


■「ちょっとだけ」の積み重ねがチャンスにつながる

 人生、いつ何が起こるかわかりません。
 ですから、「これはひょっとしてチャンスかな?チャンスにつながらないかもしれないけど何か動けるかも」と少しでもおもったら、そのときが動くべきときかもしれません。
 「即行動」というと、大げさにとらえる人がいますが、「ちょっとでも動けそうだと思ったら、ちょっとだけ動く」という感じでかまいません。
 人は通常、「まあもう少し様子を見てみよう」などと、なかなか動こうとしないものです。
 けれども、「ちょっとだけ動いてみる」という条件反射を身につけることで、その後の展開が天と地ほど変わってくることがあります。動いた分だけ視界が変わり、少ししか見えていなかったチャンスの扉が見えてくるのです。そして「ちょっとだけ」の積み重ねがチャレンジャー気質を生むことにもつながります。
 また、動くことで、周りがこちらに視線を送ってくれるようになります。いつもフットワーク軽く動いている人には、人から注目も集まるので、ちょっと動いただけでも、賛同して協力しようという人がたくさん集まってきます。
 もちろん、最初の動きくらいでは注目してくれません。コツコツと動いて、コツコツと成果を出している人を見てくれるのです。ですから、動かないままで最初から察してもらえるほと世の中は甘くはありません。動きもしないで、成果を得られることなど、あり得ないのです。
 さらに、注目される経験が豊富な人は、さらに動きの回数を増やし、どんどん動きを速めているはずです。ちょっと動いてみて、「あ、これは違ったな」とか、「今はこれ以上は踏み込めないな」と軌道修正していることと思います。
 そうした体験は、その後の有益なデータになります。
 動かないデメリットはあっても、動くことにはメリットしかない
(本書より P53〜P55)


■ピンチこそ、多くのことに気づけるチャンス

 ピンチになると突然何も考えられなくなる人や逃げてしまう人がいますが、とんどもないことです。ピンチはむしろ、成長するうえで欠かせないイベント。自分の立ち位置を改めて確認し、自分の行動を俯瞰して見ることができる貴重なチャンスです。
(中略)
 ピンチと思えるということは、解決に向けて動き出そうとしている証拠です。
 そもそもピンチの実感がないと、危機に気づくことすらできません。また他人ごとと感じていると、そこまでピンチは感じないことでしょう。「ピンチだ!」と思った時点で、どう解決するか考えているわけですので、多くの発想が得られる絶好の機会ともいえます。
(中略)
 ピンチをきっかけに、何がうまくいっていて、何がうまくいっていないのか、物事をいろいろな視点から見ることになります。ときには周りの人も巻き込みながら、今まで見たことのなかった角度から自分の仕事を見ることで、新たな発見が生まれるのです。
(中略)
 もちろん、こうしたピンチに対するさまざまな視点は、普段ただ何となく暮らしているだけでは手に入りません。ピンチを乗り越えるためには、こういった発想をする、ある種の訓練が必要です。

1.何がピンチだと感じているのか?
2.それによって何が困るのか?自分が困るのか?人が困るのか?
3.このピンチがなかった場合、自分が伝えたかったこと、やりたかったことは何か?
4.ではそれを最短で叶える行動は何か?
5.それに向かってどう行動するか?


 こんな風に考える訓練を繰り返すことで、ピンチが起こっても、冷静に見ることができるようになります。
 人によって出くわすピンチのレベルはさまざまですが、右の5つのことに沿って行動していけば、きっと解決できるようになると思います。そして私のように、ピンチと聞くと、「大事なことを考え直すチャンスだ」と、逆にワクワクするようになります。
(本書より P122〜P127)


【関連書籍】



人生は見切り発車でうまくいく

1)本書の内容
 第1章 結果を出す人がやっている「見切り発車」とは
 第2章 今日から結果を出す! 発車するときの工夫
 第3章 壁を感じたときにどうするか?
 第4章 「見切り発車」で仲間を増やす方法
 第5章 「見切り発車」で想いを形にする人たち
 第6章 10年後も生き残るための「見切り発車」

2)本書から学んだこと
 ・「ちょっとだけ」動く習慣が、大きなチャンスにつながる!
 ・違和感こそ、自分を成長させる起爆剤になる!
 ・ピンチは自分を成長させる絶好の機会!


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2014年07月01日

糖分の摂り過ぎを止め、脳を働かせる持続力のあるエネルギー補給を試みよう!『成功する人は缶コーヒーを飲まない』(姫野友美著)



私はかつては缶コーヒーばかり飲んでいた。1日5〜6本を飲むというほどの無類の缶コーヒー好きであった。朝、通勤時に駅に向かう途中の自動販売機で1本、仕事の合間に1本というように......しかし、そんな私も今はほどんど缶コーヒーを飲んでいない。缶コーヒーを飲むことを止めた契機となったのが、体調を崩したことで日頃の生活を見直したこと、そして、日頃感じていた体調の不調による原因らしきものが、本書成功する人は缶コーヒーを飲まない 「すべてがうまく回りだす」黄金の食習慣に書かれていたことだ。

そもそも私が朝起きてから、または昼休み空けに缶コーヒーを飲んでいた理由は「眠気覚まし」「頭をスッキリさせる」ということを目的にしていたからだ。ご承知のように缶コーヒーにはカフェインが含まれている。カフェインには眠気を覚ましたり、集中力をアップさせる働きがある。確かに缶コーヒーを飲んだ後には一瞬は頭がスッキリする。しかし、その効果には持続性がない。逆に今度は「眠気」や「集中力低下」、「考えがまとまらない」という状態に襲われる......さらに頭をスッキリさせたいと思い、また缶コーヒーを一本買う!という繰り返しになる。こうして缶コーヒーを1日に5〜6本を飲む生活を毎日のように続けてきた。しかし、実は本書を読む契機となったのが、缶コーヒーを1日に5〜6本を飲むことが悪循環であるということに気づき、「そう言えば、缶コーヒーの影響について書かれたビジネス書が出ていたな」と思い起したからだ。

本書には以下のように書かれている。

 ビジネスマンは缶コーヒーが大好きである。出勤途中に駅で飲み、仕事中はデスクのパソコンの横に置き、会議中や残業時の眠気覚ましにまた缶コーヒーを買う。
 私がいちばん気になるのが、朝食抜きで出勤して朝ごはんがわりに缶コーヒーを飲み、「さあ、やるぞ!」と気合を入れたつもりになっている人たちだ。飲めば「気分転換になる」「元気が出た気がする」「頭がすっきりする」と思いこんで、自動販売機やコンビニに向かうようだが、その元気は長続きしただろうか?
 コーヒーを飲んでいるにもかかわらず、しかもまだ午前中だというのに、頭はぼんやりするという不思議な経験をしていないだろうか?
 そんなときまた缶コーヒーがほしくなったり、甘いお菓子を食べたくなったりしてデスクでソワソワしているとしたら要注意だ。コーヒーに含まれるカフェインには交換神経を刺激する覚醒作用があるため、眠気を覚ましたり、倦怠感を取り除き集中力をアップさせたりする働きがある。しかし缶コーヒーではその効果は持続性がなく、一瞬で終わってしまう。それはなぜか。理由は”砂糖”が多く含まれているからだ。
(中略)
 実は砂糖こそ、眠気を誘う犯人だ。そのメカニズムを説明しよう。
 砂糖は体に吸収されやすい糖質のため、血糖値が一気に上がる。急速に血糖値が上がると、体はそれを下げるために膵臓からインスリンというホルモンを出すが、今度は血糖値が下がりすぎてしまう。本来血糖値はゆっくり上がってゆっくり下がるようになっているが、缶コーヒーに含まれる砂糖によって一気に上がって一気に下がるという、不安極まりない状態に陥ってしまう。
 実は血糖値が下がるということは、脳にエネルギー源のひとつであるブドウ糖が供給されないということを示している。この血糖値が下がるときこそ、吸い込まれるような眠気に襲われる瞬間だ。眠気、だるさ、集中力の低下を回避するために缶コーヒーを飲んだはずなのに、一瞬だけ元気になるがその後かえって強い眠気がやってくるという、理不尽極まりない目に遭ってしまうのだ。
(本書より P12〜P13)


これを読んだとき、「まさに私の状態」と思った。と同時に、「砂糖が影響を及ぼしていたのか?」と感じた。缶コーヒーには角砂糖約3個分の砂糖が含まれている。しかし、先の文章に書かれているように、また、自分自身の体験からしても「疲れた時に甘いものがよい」とは限らない。むしろ、砂糖のように吸収されやすい糖分の影響により血糖値が乱高下しやすい状況を招き、結果、集中力を削ぎ、眠気を引き起こすという悪循環を招いている。

では、どうすればよいかと言うと、本書の提案は「タンパク質」の摂取である。

脳の神経伝達物質であるノルアドレナリンの合成にはタンパク質が必要とされる。エネルギー源となるタンパク質の摂取により、脳が活性化され、より良い発想が生まれやすくなるというのが本書の主張だ。
タンパク質が含まれる食材は、「タマゴ」「豆腐」「チーズ」「納豆」「肉」「牛乳」「魚」「ナッツ」など!それゆえに、朝食には「ゆで卵」、間食には甘いお菓子よりも「チーズ」や「ナッツ」が良いとのこと。とくに「ナッツ」は集中力を高める働きを行うビタミンB群を多く含んでいるため、仕事で頭が疲れたときにつまむには良いそうだ。

ちなみに私の場合は、缶コーヒーをはじめとした砂糖の入った食べ物を止め、朝食に納豆を、そして小腹がすいたときにはナッツを摂るなど、積極的にタンパク質を摂るように食生活を変えてみた。それに加えて適度な運動を心がけるようにした。そうしたところ、「疲れやすい」、「眠気に襲われ、昼休みに仮眠を取らないともたない」といった状態が解消されてきた。自分の体験だけで結論づけるのも早計かもしれないが、糖分の摂り過ぎで発生していると思われる症状は解消されつつある。

本書には
・「糖分」の過剰摂取を防ぐためのコンビニ弁当やお酒の選び方
・脳を働かせる持続力のあるエネルギー補給の方法
などについても書かれているので、眠気やだるさに困っている人は一度試してみる価値があるのではないかと思う。


【本書のポイント】

■食べていても栄養不足の現代人

 飽食の時代といわれているが、必要な栄養素を十分に摂ってていいる人は、どれほどいるだろうか。大部分の人は、栄養失調は起こしていないとしても、栄養バランスは失調しているといえるだろう。つまり、現代人は「新型栄養失調症」なのだ。
 その原因は繰り返し述べている糖質の取り過ぎがある。糖質を多く摂っていると低血糖症や内臓脂肪の蓄積を招いてしまうが、そのほかにもさまざまな栄養不足に陥り、それがベースになっている不調がたくさんある。
 たとえば寝起きが悪い、食欲低下、集中力が続かない、頭の回転が鈍い、イライラする、疲れがとれない・・・・・。これらの不調はすべて栄養不足から起きる代表的なものである。その原因は脳の栄養不足=エネルギー不足だ。脳のエネルギー源は食べ物に含まれる栄養素にほかならない。これらの栄養素が脳に十分あれば、元気にバリバリ仕事をこなせるし、何かのトラブルがあっても柔軟に対応できる。そして疲れても翌日には回復できる。しかしこれらの栄養素がひとつでも足りなければ、不調となって表れることになる。
 また栄養不足による不調は心だけでなく、体にも表れる。下痢や便秘、肌荒れや抜け毛、頭痛、肩こり、腰痛などが起きて「ちょっと無理が続いたせいかな」と感じているのなら、体の代謝を司る脳の働きがエネルギー不足でスムーズに機能していない証拠といえよう。
(本書より P42〜P43)


■肉を食べれば頭の回転が速くなる

 脳にいちばん必要な栄養素は、タンパク質である。脳の乾燥重量の40%はタンパク質でできており、神経伝達物質の信号が活発に行き来している。つまりタンパク質から神経伝達物質を十分に作り、それを放出させることができれば、情報のやりとりがひんぱんに行なわれるため、脳が活性化してアイデアがたくさん浮かぶようになる。
 思考力アップに加えて、思いついたアイデアを膨らませたり、他の情報とつなぎ合わせたりする柔軟性もビジネスでは求められる。またトラブルなどが起きてプランを変更せざるをえないとき、「こっちがだめならあっち」と速やかに対応できる機転も必要だ。
 その応用力とは、神経伝達物質を伝える神経のネットワークを増やすことにある。神経を伸ばすためには神経栄養因子が必要であり、その原料もタンパク質なのだ。脳にとっていかにタンパク質が重要か、おわかりいただけると思う。
(中略)
 一方、栄養不足の木は、タンパク質よりも糖質ばかり食べているので神経伝達物質を十分に作れず、ネットワークはスカスカの状態になっている。タンパク質が足りなければ、頭はスムーズに働かない。
 頭の回転が速い男になりたいのなら、タンパク質をしっかり摂ること。脳の栄養素を整えれば、できるビジネスマンも夢ではない。
 ちなみに脳に刺激を与えるときは、タンパク質を食べた上で行うと効果が出やすいはずだ。情報という刺激が繰り返し入ればさらに神経栄養因子が伸びて、脳内のネットワークが縦横無尽に広がっていく。
(本書より P52〜P53)


■ストレスに克つ「3つのメイク」

 病気の原因がストレスにあれば、「ストレスを減らしましょう」「リラックスを心がけて」「運動で気分転換を」「ゆっくり休息をとりましょう」とアドバイスされることだろう。かつては私もそう指導してきたし、間違った方法ではない。
 しかし休めば回復すると思っているのに、いくら眠ってもだるさや疲労感がぬけない、気分転換をしたいのにこれまで楽しいと思っていたことが楽しめない・・・・・・。このような状態に陥っているときはあまり効果がない。ストレスを乗り越えるために必要な心身のエネルギーバランスがマイナスに傾いているからだ。くわしく説明すると、元気に体を動かす「ボディの強さ」、頭を働かせる「メンタルの柔らかさ」、そして心身のバッテリーが切れないようにする「エネルギータンクの充実」の3つのいずれか、またはふたつ以上がマイナスバランスになっている。
 マイナスをプラスにするには何をすればいいのか。その答えこそ、食事から摂る栄養にある。
 ボディは口から入った食べものの栄養素から構成されている。メンタルは心ともいうが、その場所は心臓にはない。心とは脳にあり、自分が考えたり感じたりしたことは脳が指令をだしてコントロールしている。その指令とは神経伝達物質が情報をやりとりすることで出され、これも栄養素が原料となる。そして体を動かしたり、考えたりするために必要なエネルギー産生も、栄養素がなければきちんと行なわれない。このようにすべて栄養素が基本であり、何を食べるかで決まるのだ。
(中略)
 これはけっして難しいことではない。集中力が続かないときはタンパク質、ストレスが強いときはビタミンCというふうに、ルールにのっとればいいだけだ。わからないときは第1章の最後にあるチェックテストを参考に、自分に足りない栄養素を推測して補ってみよう。できれば栄養療法を行っているクリニックで血液検査を受けて足りない栄養素は何かを調べ、自分の今の状態に合わせた摂り方を指導してもらうとムダがない。足りない栄養素を食事やサプリメントでしっかり摂っていけば、ストレスに負けないボディメイク、メンタルメイク、エネルギーメイクの3本柱が整えられるはずだ。
(本書より P158〜P159)


【ちょっと気になる!?】

■「D-クイック」 薬剤師が独自の視点で作ったオリジナル・サプリメント



実は、私が糖分デトックスを始めたのは、ある薬剤師さんと知り合いになったのがキッカケでした。その薬剤師さんは栄養療法に詳しく、私の体調の不良が「ホルモンバランスの乱れ」によるものと指摘。以来、私はその薬剤師さんが開発したサプリメントが「D-クイック」を愛用して飲んでいます。

 このサプリメントには、
  ・たんぱく質
  ・ビタミンB1
  ・ナイアシン(ビタミンB3)
  ・ビタミンC
  ・亜鉛
  ・鉄
  ・セレン
といった、本書『成功する人は缶コーヒーを飲まない 「すべてがうまく回りだす」黄金の食習慣』にも紹介されている必要な栄養素がまんべんなく配合されております。たんぱく質やビタミンB群などの栄養素を食事から摂るのが理想ではありますが、膨大な量の食事をしないといけないため現実的にはなかなか難しい。また、体に溜まった糖質も代謝する必要がある....そこで私は、「糖質代謝」と「1日に必要な栄養書の補充」を目的として「D-クイック」を飲み始めました。すると、変化が.....1日5〜6本とあれほど飲んでいた缶コーヒーを飲んでも「旨い」と思うどころか、むしろ糖分が利きすぎて、「甘くて飲めない」と感じるようになりました。ナイアシンによる糖質代謝の効果かもしれません。また、飲み始めてから2週間ほど経つと、日頃から感じていた「倦怠感」や、昼間でも襲われる「眠気」が起こらなくなりました。身体が本来持っている良い状態に回復しているのを感じております。※あくまでも、個人の感想です。

ナイアシン(ビタミンB3)には、脂質・糖分を分解して、神経を安定させる働きがあります。日頃、「職場でのイライラがとまらない」「不安や倦怠感に襲われる」といった自律神経の乱れを感じている場合、ナイアシン(ビタミンB3)を含んだサプリメント「D-クイック」を試してみてください。

なお、その薬剤師さんが「D-クイック」の開発に取り組んだ経緯が以下のブログ記事に書かれております。こちらの記事も合わせて読んでみてください。

●デトックスについて【Part3】〜薬剤師の私が栄養療法に取り組んだきっかけ
http://bit.ly/1mPf0gx


【関連書籍】



成功する人は缶コーヒーを飲まない 「すべてがうまく回りだす」黄金の食習慣 (講談社プラスアルファ新書)

1)本書の内容
 第1章 なぜ、あの社員は職場で居眠りばかりするのか?
 第2章 トップセールスマンにはなぜ「肉食系男子」が多いのか?
 第3章 デキる男は女性上司の扱いもうまい!?
 第4章 仕事ストレスに負けない心と体づくり

2)本書から学んだこと
 ・糖分の摂り過ぎは、「眠気」「だるさ」「集中力の低下」をかえって招く!
 ・砂糖の依存症は麻薬と同じ!
 ・食べ方ひとつで人生が変わる?


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タグ:健康
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