ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2014年08月18日

【本文紹介】好きな人の鎖骨『"美しい瞬間"を生きる』(向田麻衣著)



■好きな人の鎖骨

 好きな人の鎖骨にキスをしたまま眠ること以上に幸せなことがあるだろうか。毎朝 一緒に目覚めて、ご飯を食べて、それぞれの仕事に出かけて、夜は待ち合わせをして、 天気のいい日はテラスの席で食事をして、ワインを買って帰る。何気ない日々の報告 をして、同じベッドに潜り込む。そこには彼のお気に入りの音楽が流れている。私は いつもその曲のタイトルを知らない。翌日も、同じように時間が流れ、一緒に映画を観た日は、私より先に泣いてしまう彼をうらやましく思いながら、その夜も一緒に眠る。そういう暮らしをすることを私は一番大切にしている。この話は親しい友人にしかしない。だから、読んでくれる女の子たちの間だけの秘密にしてほしい。

 目の前の、たったひとりの人に、ひとつのことを伝えるために、人生のすべてを 使っても構わないのではないか。私はそう思っている。

 私は自分の始めた仕事を心から愛している。この仕事を神様から与えられたことを幸運だったと感じる。投げ出したくなるときは何度もあったし、これからもあるだろうけれど。

 「国際貢献」や「ソーシャルビジネス」について考える。私はビジネスを世界中で展開するつもりだ。ただ、私は愛する人たちをないがしろにしてまで仕事をしないだろう。私は聖人じゃない。

 私は自分の「女性性」ついて考える。日本にはこの人のようになりたいと思えるような女性の経営者がまだ少ないと思う。隠すか戦うか。この国はまだまだ、女性にとって生きづらい場所がたくさんある。

 評論家になるつもりはない。ただ、私は大切な人と、愛に溢れた自由な時間を過ごしながら、自分の仕事をするだけ。

 くり返しになるけれど、目の前の、たったひとりの人に、ひとつのことを伝えるために、人生のすべてを使っても構わないのではないか。私はそう思っている。

(向田麻衣著『美しい瞬間を生きる (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)』より P157〜P158)



「好きな人の鎖骨にキスをしたまま眠ること以上に幸せなことがあるだろうか」という出だしに、思わずドキっとした。それと同時に、好きな人とつながりを感じながら幸せをかみしめていたいという著者の気持ちが伝わってきた。

その一方で、著者は、働く女性が生きづらい環境にあると感じている一面も見せている。世界経済フォーラムが発表した2013年度のジェンダーギャップ指数によると、日本は136カ国中105位とOECD諸国中最低レベルに位置している。まあ、このような指数を出さなくとも、多くの女性は一定時期になると「仕事か?育児か?」という二者択一の選択に迫られる。そして育児を終え、仕事に復帰しようと思っても、自分の望む場所で働くことができない。あるいは、仕事に復帰したとしても、同時の男性社員とはキャリア面でかなり引き離された状態に愕然としてしまう。著者は社会起業家として注目を集めている経営者である。だが、注目を集めている経営者がゆえに、「この国はまだまだ、女性にとって生きづらい場所がたくさんある」と思うところが多々あるのだろう。そして、そんな環境下にいるからこそ、「私は大切な人と、愛に溢れた自由な時間を過ごしながら、自分の仕事をするだけ」と、自分に言い聞かせるかのように、強い決意を表しているようにも思う。

そんな日本の仕事環境に違和感を抱いている女性は多いだろう。そして、家族や恋人など大切にしたいと思う人とつながりを感じながら幸せな時を過ごしたいとも思っている。そんな違和感と願望を抱きながら生きている多くの人の気持ちを端的に表しているこのエッセイに共感を持つ人は多いだろう。

好きな人と一緒にいて、つながりを感じながら一緒に生きるということ。それは老若男女問わず、誰しもが”美しい瞬間”と感じるときだと思う。そんな”美しい瞬間”が多く訪れるといいなあ!


【関連書籍】



美しい瞬間を生きる (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)

1)本書の内容
 出会いとはじまり
 世界と日常
 愛と自由



ブログランキングに参加しております。よろしかったらクリックをお願いいたします。
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
レビュープラスもどうぞ!!





posted by まなたけ(@manatake_o) at 18:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | U25 SURVIVAL MANUAL SERIES | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月17日

【本文紹介】本当は気づいているはず『"美しい瞬間"を生きる』(向田麻衣著)



■本当は気づいているはず

 みんな本当は気づいているはず。
 突然生まれて、なぜ生きているかなんてわからないはずで、そんな中、教育を受けて、お金をたくさん持って、安定した仕事や家庭を持てば「幸せ」だなんて嘘だって。
 何が本当の「幸せ」か定義できず、臆病になって当たり障りのないことをやっても仕方がないと、私は思う。
 正しいことが何かはわからない。でも、私がこれだけは確かだと言い切れることは、みんな生きている間に、”美しい瞬間”を体験したいと思っているということ。
 その経験は、ほんの一瞬の出来事だったとしても、その人の人生にその後もきっと長く寄り添って、暗闇に落ちそうになったときに支えてくれるんじゃないかなと思っている。
 美しい瞬間もいろいろで、丁寧につくられた空間に身を沈めることかもしれないし、大勢の人と何かひとつのことを成し遂げる瞬間かもしれないし、旅に出て、新しい空気を吸って、もっとちがう太陽の光をたくさん浴びることだったり、もしかしたら恋をすることかもしれない。
 私がいろんな国でやっているように、お化粧をしてあげて、その人が自分を前よりもちょっと好きになって、誰か大切な人と一緒に時間を過ごすことも、美しい瞬間のひとつだと思う。
 効果測定が可能であることとか、論理的であることは大事だと思う。でも本当は、そんなものがいらないくらい、切実なことがしたい。
 少なくとも私は、人が、「ああ、生まれてきてよかった」「人生は生きるに値する」と感じる一瞬をつくりたい。
 ”貧しく恵まれない”と言われる国に、夢みたいな瞬間を。
 もしかしたら、タブーを犯すような、非常に個人的で、でも普遍的なこと。
 美しいものに触れるということ。
 (向田麻衣著『美しい瞬間を生きる (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)』より P39〜P41)



向田麻衣さんの著書美しい瞬間を生きる (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)には心に残るエッセイが多い。上記に書いた”本当は気づいているはず”というエッセイも、心に残ったエッセイの一つだ。

誰もが”美しい瞬間”を体験したいと思っている。それは人間が持つ”普遍的な気持ち”なのだろう。ところで、”美しい瞬間”と書くと、”劇的な体験”と想像するかもしれない。しかし、向田麻衣さんが本書で書いている”美しい瞬間”は、必ずしもそうとは限らない。

向田麻衣さんが思う”美しい瞬間”とは、「仕事」、「日々の生活」、「家族」といった日常の小さな出来事の中も含まれているように思う。普段の何気ない生活の中にも、「仕事のため」「家族のため」「愛する彼女や彼氏のため」そして「自分のため」といった思いを胸に何かに挑戦し、やり遂げることで、「ああ、生まれてきてよかった」「人生は生きるに値する」と感じる一瞬がある。

「ああ、生まれてきてよかった」「人生は生きるに値する」!そんな瞬間を感じとり、そのとき感じた気持ちを楽しむようにになっていけば、より「人生は素晴らしい」と感じるようになるんだろうなあ......


【関連書籍】





美しい瞬間を生きる (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)

1)本書の内容
 出会いとはじまり
 世界と日常
 愛と自由



ブログランキングに参加しております。よろしかったらクリックをお願いいたします。
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
レビュープラスもどうぞ!!





posted by まなたけ(@manatake_o) at 11:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | U25 SURVIVAL MANUAL SERIES | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月11日

「英語は”すてる”ことで上達する」という、今までにない”英語学習”の本!『ずるいえいご』(青木ゆか/ほしのゆみ著)



本書ずるいえいごは、今までの英語勉強法を覆す画期的な勉強法を提唱している。

英語の勉強法というと、
 ・英単語を覚える!
 ・英文法を覚える!
 ・英字新聞を読み、長文に慣れる!
 ・英語のシャワーを浴び、ヒアリングに慣れる!
と、こんなことを思い浮かべる。このときの前提となっているのは「完璧な英語を話す!」という考えがある。だが、この考え方には「大きな落とし穴がある」と著者は言う。その”落とし穴”とは、「完璧な英語を話そうというあまり、一つの単語を表現することができなかったり、話した英語が相手に通じなかったりすると、コミュニケーションがストップしてしまう」ということだ。そして、その根底にあるのは学生時代から続けてきた”○×式の英語勉強法”にあると言う。そして、”○×式の英語勉強法”は私たちに「ひとつしかない正解を見つけること」という思い込みをもたらしたと言う。そんな「大きな落とし穴に陥らないために」と著者が提唱しているのが”すてる英語”である。

著者は”すてる英語”の要諦を以下のように述べている。

○言い換え技術で話せる

 今ある英語だけでそれをいかして応用し使いこなして話すかというノウハウ
(本書より P6)


言い換えると「”正解”か”不正解”かは置いといて、”伝わる”か”伝わらない”かが大切!」(本書より P25)ということだ。

これは、英語を話す目的を考えると、ものすごく理にかなっている!

例えば、「一目を置く」という気持ちを英語でどのように伝えるか?英語の慣用句で「acknowlede someone's superiority」という表現があるが、この表現は、なかなか出てこないと思う。だが、「一目を置く」には、「相手のことを尊敬する」という気持ちがある。その気持ちが伝えられればよい。本書の例を引用すると、
・I think he is really great.(彼、本当にすごいと思うわ)
・I wish I were like him.(彼みたいに慣れたらいいのに)
・I respect him.(彼のこと尊敬しているよ)
・I want to be like him someday.(いつか、彼みたいになりたいんだ)
という表現で、「一目を置いている」という気持ちが相手に十分に伝わるはずである。「伝えたいと思うことの”本質”を伝えよう!」と本書の意図は、この例からも十分に伝わると思う。

そして、この言い換えの例は、私たちに「なぜ英語を勉強しようと思ったのか?」という本来の気持ちに気づかせてくれる。

本来、私たちが英語を勉強したいと思うのは、「外国の人とコミュニケーションを取れるようになりたい!」という気もちに他ならない!多少の言い回しは違っていても、自分の伝えたいことが相手に伝われば目的はかなう。つまり著者が本書で言いたいことは、「今までの英語勉強法に対する考え方を”すてる”ことで、本来の目的をかなえていこう!」ということだ。でも、この考え方は、ある意味、「目からウロコ!」である。なぜなら、著者の伝える内容は、「完璧な英語を話そう」と頑張るあまり、英語を話す本来の目的を見失っていることに気付かされるからだ。

本書は、私たちに「英語を勉強したい!」という本来の気持ちに気付かせてくれる本だ。そして、”魔法のボックス”に代表されるように、幾つもの言い換えを用意することで「一つがダメでも次がある!」という気持ちにさせてくれる。そして、トライ&エラーで繰り返すうちに、「失敗したらどうしよう!」という気持ちを吹き飛ばしてくれる。そんな気持ちにさせてくれる”今までにない英語学習の本”だと思う!


【本書のポイント】

■伝える力を身につける

 「伝える力」とは、「いかに言い換えていくか」ということです。
 そして、「英語を話す→なんとか伝える」という意識の転換をしてみてください。
 皆さんの目的は「英語を話す」ことではなく、「言いたいことを相手に伝える」ということのはずですよね。
 「正しい英語」にこだわるあまり、「えー・・・・・・」と沈黙してしまい、頭の中で文章を組み立ててから言葉を発する日本人のスタイルは、外国人をイラつかせてしまうようです。
 とにかく、正しい単語やフレーズを知らなくても、「なんとか伝えよう」という気持ちを先に示すことが、何より大切です。
 そうしてみると、何も言わないより、何倍も通じたりします。
 さらに、ていねいではない英語を話すと相手を怒らせてしまうのではないかと、悩む方がいます。
 しかし、じつは、「笑顔が最上級のていねい語」だったりするのです。
 「お上がりくださいませ」と無表情で冷たく言われるのと、ものすごい笑顔で「入って」と言われるのとでは、後者のほうが優しく感じるのではないでしょうか。
(本書より P38)


■8割すてる

 「2:8の法則」と呼ばれるものがあります。
 これは、「パレートの法則」とも呼ばれ、「成果や結果の8割は、その要素や要因の2割に基づく」というもの。有名なところでは、「全所得の8割は、2割の富裕層が持つ」などといわれています。
 つまりコアな2割の部分が大切、ということです。
 そして、このパレートの法則の特殊ケースとして、語学の分野でいわれているのが、「ジップの法則」です。英単語の使用頻度の法則で、2割にあたる頻出単語が全体の8割を占めるというニュアンスで使われることが多いです。(正確には、頻出単語がk番目に大きい要素の全体に占める割合が1/kに比例するという経験則)。
 「2:8の法則」が「語学にも当てはまるんですよ」とお話しすると、「出た!2割の頻出単語を覚えろって言うんだ!」と思われる方が多いのですが、じつは、そうではないのです。
 なんといっても、「すてるえいご」です。
 とにかく「すてる」ことに意識を集中してください。
 ズバリ、「8割すてる」勇気を持つこと!
(中略)
 「本質」の部分は、話したいことのだいたい2割くらいでしょう。
 そして、残りの8割は「ニュアンス」の部分と割り切って、ばっさり切り捨てることを意識してみてください。
 この「2:8の法則」を応用すると、2割で話しても、8割は伝わります。
 実際、2割の本質がどこにあるのかを常に置いて英語を考えてみると、気持ちにとても余裕ができます。
 その余裕が、「伝えられる力」につながるのです。
 今、英語を話せないと思っている方の多くは、「伝えたいことを100%伝えられない!」という悩みを持っています。
 この悩みすら「すてて」、そもそも100%伝えようとしないことを基本としてください。
 100%通じることを目指さないことが重要です。
 それが英語上達のコツなのです。
(本書より P52〜P55)


■すてる力を身につける「魔法のボックス」

 まずは、これまでの「すてるえいご」4大柱を駆使して、練習する方法をお伝えします。
 それは、この「魔法のボックス」を使ったものでえす。

・魔法のボックス
魔法のボックス.png

 この、魔法のボックス・・・・・・すごいのです。
 日本人の英語勉強法に革命を起こす!と私は思っています。
 理由は次の3つ。

・人間の「穴があったら埋めたくなる性質」を利用(やめられなくなる!)
・クリエイティブになる
・正解がない!


 人は、穴があると埋めたくなる、とう習性があります。
 その習性をうまく活かして、どんどん空欄を埋めてみてください。
(中略)
 すてるえいごは、「正しいかどうか」ではなく、「伝わるかどうか」が大きな価値基準。
 「これって、正しい英語なのかな」と悩んで、黙ってしまうことは禁止。言ってみて、「伝わるかどうか」に意識を向ける。
 伝わらなかったら、4大柱を使った言い換えをすればよいだけなのです。
 また、いつも「言いたいこと」に対して、4つくらいの表現を考えておくと、本番で非常に役に立ちます。
 英語で話していて苦しいのは、言いたいことを覚えたフレーズを使って話してみたものの、いまいちスッと通じなかったときです。
 相手に「What?」と聞かれて、「自分の英語は通じない!」と怖じ気づいてしまうことが多々あります。
 しかし、「ひとつしか表現する方法がない」と思いこんでいるから止まってしまい、困ってしまうのです。
 4つくらいの言い換えを常に考えておくと、ひとつがだめでも2つ目、3つ目、4つ目・・・・・・とトライ&エラーができ、会話が止まってしまうことがありません。
 それが、自身につながっていくでしょう。
 また、本書で魔法のボックスのトレーニングとしてあげている解答例は、決して「これ以外は不正解!」というものではありません。
 この中から、どれかひとつでも「これなら言えるかも・・・・・・」と思うものを見つけてください。どれかひとつでよいのです。
 ここの載っていない他の広げ方でも、もちろんOK。
 ぜひ、無限の可能性に気づいてください!
(本書より P80〜87)


【関連書籍】





ずるいえいご

1)本書の内容
 1 話せることを知る「6つの心構え」
 2 言い換えの原則「4大柱」
 3 魔法のボックスー言い換えトレーニング編
 4 魔法のボックスー応用編

2)本書から学んだこと
 ・まずは「ひとつしか正解がない」という思い込みを捨てる!
 ・今ある英語を使いこなして言い換える!
 ・「魔法のボックス」を使って、クリエイティブに言い換えよう!


ブログランキングに参加しております。よろしかったらクリックをお願いいたします。
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
レビュープラスもどうぞ!!





タグ:勉強法
posted by まなたけ(@manatake_o) at 20:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。