水野俊哉: ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2011年02月14日

「ビジネス書」のトリセツ(水野俊哉著)




今回は水野俊哉さんの著書『「ビジネス書」のトリセツ』を取り上げます。

水野俊哉さんは、成功本やビジネス本の特徴を網羅した『成功本50冊「勝ち抜け」案内 How to Improve Your Reading Skills for Success in Life (光文社ペーパーバックスBusiness)』でデビュー。これが話題を呼びました。他の著書としては『お金持ちになるマネー本厳選50冊』、『知っているようで知らない 法則のトリセツ』、『ビジネス本作家の値打ち』などがあります。本ブログでも『ビジネス書作家の値打ち』を取り上げたことがあります。


本書どのような内容の本なのか?そのエッセンスを触れてみましょう。

【本書の概要】※本書より抜粋
1)ビジネス書とは何なのか?
 ・ビジネス書の基礎知識(ビジネス書とは?、身につかない理由、etc...)
 ・ビジネス書の選び方にもコツがある(ブロガーの活用、etc...)
 ・差がつく本の買い方・売り方(目的の明確化、アンテナを張る)

2)ビジネス書の読み方
 ・ポイントを読み取る読書術(目的の明確化、本を読む要素)
 ・本を読む習慣を身につける(動機付け、姿勢)
 ・読書の際の情報整理学(メモ、ノート、マインドマップ...)
 ・読書を効率化するグッズ(付箋、パソコン、etc...)
 ・インプットとアウトプットの法則(ブログ、メルマガ、勉強会、etc...)

3)ビジネス書のパターン
 ・「はじめに」のパターンを読み解け(回想型、自慢型、etc...)
 ・著者の隠れた意図を見抜け(テレビ・政界進出型、etc...)
 ・目次はこうして読みなさい(タイトル落とし込み型、ツリー型、etc...)

4)10大ビジネス書作家の特徴
 ・勝間和代 −ワーキングマザーの代弁者から、いよいよ政界進出へ?
 ・本田直之 −ハワイで年の半分を過ごすサーファー著者
 etc...

5)ビジネス書の書き方
 ・アウトプットの方法(6つの考える要素)
 ・ベストセラーの文章術(構成法、TTP(徹底的にパクる))
 ・セールスプロモーション(書評、書店回り)
 ・ビジネス書ベストセラー作家の心構え(3つの心構え)

6)必読ビジネス書とは?
 ・厳選90冊
 ・参考文献の参考文献
 ・流れが分かる!「ビジネス書」の系図
 ・ビジネス書マトリックス
 ・ビジネス書作家人脈マトリックス
 ・2008年ビジネス書評ブロガーマトリックス


こうしてみると、本書はビジネス書に関することが網羅的に書かれた内容となっています。一番驚いたのは「ビジネス書の書き方」まで触れていることです。普通はそんなネタばらしのようなことは「お金を取る」などセミナーでお話することはあっても、本の中で紹介することはしないはずですから。。。。

それにしても驚かさせるのは”著者のビジネス書に関する知識の多さ、及び深さです。とくに本書の最後にある”厳選90冊”、”流れが分かる!「ビジネス書」の系図”、”2008年ビジネス書評ブロガーマトリックス”などは必見です。

本書の中でも、多数の著書がでてまいりますが、中村天風氏の『君に成功を贈る』やダグラス・クープランドの『ジェネレーションX―加速された文化のための物語たち (角川文庫)』、『ライフ・アフター・ゴッド』が登場するとは思いませんでした(ちなみに、私は中村天風氏は知っていても、恥ずかしながら、ダグラス・クープランドは知りませんでした。)。これだけでも、著者の本に対する造詣の深さが分かると思います。

では、なぜ著者はこれだけのビジネス書を読むようになったのでしょうか?そのきっかけが本書の”はじめに”に書かれています。

”私は比較的、若い時期に独立して始めた事業がすぐに軌道に乗り、年商数千万円をコンスタントに稼ぎ出すまでになったのだが、安定路線を捨て、事業を急拡大したことから歯車が狂いだし、気がつけば年商も数億円規模になったものの、負債も3億円を超える債務超過状態に陥ってしまったのである。当時の私は事業欲に取り付かれたような人間だった。
 「あと5億あれば、この事業はブランディングする」
 解任直前まぜ、プラン通りに進めは年商も経常利益も倍々ゲームで増える事業計画書を抱え、ベンチャーキャピタルや投資家たちのもとを訪れていた。しかし、神風は吹かず、ある日、解任され、路頭に迷ったのだ。(中略)
 どん底からの復活のきっかけはビジネス書の多読だったのだ。”
(本書より)

ビジネス書の多読がきっかけで浮上した著者というと、私は先にこのブログで紹介した『「お金を稼ぐ!」勉強法』の著者である”藤井孝一さん”を思い浮かべます。藤井さんも自身の著書の中で、「サラリーマン時代はいくら勉強しても上司に認められず、リストラの候補にあがるような人間だった。浮上のキッカケはビジネス書の多読とアウトプットだった。」と述べております。実際、藤井さんはメルマガでの書評の配信を8年間続けてまいりました。


ビジネス書の多読によって浮上のキッカケを掴んだ方は他にもいらっしゃると思います。では、ビジネス書とはどんな存在なのでしょうか?それは著者の前書きの言葉に表れていると思います。

”ビジネス書には仕事や人生のあらゆるシチュエーションで役に立つ知識が書いてあるし、ビジネス書で身につけた知識を正しく仕事や人生において実践することで生きるスキルがアップする。
 それどころか、後で紹介するが、人生の目的を見つける方法が書いてあるビジネス書や人生の目的を実現するための方法が書かれたビジネス書、人付き合いのなんたるかを書いたものや、仕事の効率をアップするための本、会計や法律や投資の知識が学べる本、イラッとしたときに感情をコントロールする方法から働く気力が起きない人にやる気を出させる本、朝起きられない人に早起きする方法を書いた本まである。
 なんたる親切ぶりであろうか。親や学校の先生ですらここまで懇切丁寧には教えてくれないだろう、と思われるほどだ。”
(本書より)

こうしてみると、ビジネス書というものは”先人や賢人の知恵や知識の宝庫”といえそうです。


本書を読むと「ビジネス書とは何なのか?」ということを改めて知った思いがあります。また、自分の気がつかなかったビジネス書の魅力や読んでみたい本を知らされた思いがします。

ビジネス書に対する新しい読み方や見方を与えてくれる一冊でした。


「ビジネス書」のトリセツ

1)本の内容
・PART1:ビジネス書にダマされるな!
・PART2:ビジネス書が200%身につく読書術
・PART3:隠れたサインを見抜く「裏読み」術
・PART4:ビジネス書10大著書の「ここが読み所」
・PART5:ベストセラー・ビジネス書「書き方」の法則
・PART6:TPO別必読ビジネス書はこれだ!

2)この本から学んだこと
・ビジネス書とは”先人や賢人の知恵や知識の宝庫”である
・ビジネス書の書いていることを身につけるには”行動”が必要である
・ビジネス書を選ぶにはコツがある
 ※私の場合は巻末の”参考文献”を利用


本書のキーワードをFreeMindでマインドマップにまとめました。
「ビジネス書」のトリセツ.png

上記イメージファイルをPDF版で、メルマガにてダウンロードできます。ご希望であれば、右上にある”メルマガ登録フォーム”より登録をお願いいたします。


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posted by まなたけ(@manatake_o) at 13:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 水野俊哉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年09月20日

ビジネス本作家の値打ち(水野俊哉著)


ビジネス本作家の値打ち

ビジネス本作家の値打ち

  • 作者: 水野 俊哉
  • 出版社/メーカー: 扶桑社
  • 発売日: 2010/06/18
  • メディア: 単行本



「ビジネス書」のトリセツ”で著名な著者が、独自の切り口で「ビジネス本作家を切る!!」といった内容です。

例えば
・大前研一:あらゆるビジネス本に「元ネタ」を提供する天才的な先見性
・小山龍介×原尻淳一:”若ビジネスパーソン”による、同世代のための「こだわり仕事術」
・中島孝志:今こそ若者に読ませたい「企業戦士の仕事術」の語り手
・本田健:マスコミへは一切露出していないのにもかかわらず、著作が累計300万部も売れている
といった高評価の作家から
・苫米地英人:センスオブワンダーを味わえるエンターテイメント読み物として楽しむのが正解
・茂木健一郎:学術的根拠ナシで「脳」を語る天衣無縫の脳科学者
・美崎栄一郎:サークル活動のごとき作家仕事を展開する、ビジネス本バブルの徒花(他の著書はともかく”「結果を出す人」はノートに何を書いているのか”はよくできていると思うのですが...)
とった辛口評価まで。。。

特に厳しい評価だったのは”勝間和代さん”でした。

勝間さんの評価は
・著作をツールに「大衆ウケ」を狙う、希代の野心家
・巧みに世間の空気を読みながら、より大衆ウケするキャラクターに己をアップデートしている
・「史上初の女性総理」を狙っているのだと、冗談ではなく考えている
といった、相当厳しいもの!!

個人的には
・「インディでいこう!」
・「無理なく続けられる年収10倍アップ勉強法」
・「効率が10倍アップする新・知的生産術−自分をグーグル化する方法」
など、初期のころの作品には分かりやすく書かれた内容で、参考としたい本があります。
(最近の著作は「う〜ん???」としか言えないような内容の本も確かに多いのですが...)

前々から感じていたことですが、
・「ベストセラー作家でも連続して良い作品を出し続けることは難しい」
・「ブレイクし始めのころの本がクオリティが高い本が多い」(逆に忙しいためか、ブレイク以降の本に、つまらないものが多い)
・電車広告等の宣伝の割には大した内容でないものが意外と多い
といった思いがしております。しかし、ビジネス書には本格的な書評といったものがないのも事実であり、「売れているから買ってみたみたものの、以外とつまらなかった」と思う本もたくさんあったのも事実であります。

少し話は外れますが、なぜ著者はこの本を執筆したのか?
それは
・現在はビジネス本バブル状態である
・ビジネス本業界では、粗製乱造がまかり通る
このままでは、ビジネス本がダメになる!
という思いから、批判を覚悟でこの本を執筆したのがうかがえます。

同書の中で、誰が評価を受け、誰がダメ出しを食らっているのか?

興味ある方は一度読んでみてください。


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posted by まなたけ(@manatake_o) at 18:55 | Comment(0) | 水野俊哉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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