IT/Web: ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2014年07月09日

サンプルファイルをダウンロードできるのが嬉しい!実践活用に役立つ優れモノのExcel本!『ビジネスExcel実践術』(日経BPムック)



本書ビジネスExcel実践術 (日経BPムック)は、Excelを使いこなすために必要な実践テクニックを意識して書かれている。

私個人としては「Excelは万能な分析ツールであり、資料作成ツールである」と思っている。ただ、周りの方の話を聞くと、「Excelを使いこなしたいと思ってはいるが、機能が多すぎて良く分からない。また、本を見ても、関数をどのように書けばいいのか理解できない」という声が多かった。

とはいえ、本を読んだだけでは良く分からないことが多い。特に、Excelのようなツールは「実際に使ってみて、初めて理解できる」ことが多い。

だが、従来の本では、記載例が書いているだけのモノが多い。また、記述も難しい。これでは、「実際に使ってみてやってみよう!」と思っても、初級者にとってハードルが高いと思う。

本書が優れているのは、各項目に記載されているサンプルが、きちんと提供されている点にある。

●Part1「最新の時短ワザ&書類テク Excel文書&作図」サンプルファイル一覧
Part1_サンプルファイル.png

●Part1「12.作図 チャート」サンプルファイル
Part1_作図チャート.png

●Part1「14.作図 応用」サンプルファイル
Part1_グラフ.png

私自身の経験からも、Excelの操作を覚えるときは、ホームページなどでサンプルとなるExcelファイルを探し、解析しながら覚えてきた。だが、Excelファイルを自力で解析するとなると、それなりの知識がいる。「Excelを使いこなしたい」と思っていても、動きを理解するに必要なサンプルファイルがないがゆえに、実際の動きを知ることができず、それがExcelの操作を理解するための高いハードルになっていたと思う。

だが、このように対応したサンプルのexcelファイルが提供されていれば、サンプルのexcelファイルを使いながら本書の手順に従って操作することで理解が早まる。実際の動きを体感することで、「ああ、なるほど〜!」と思えるのだ。

本書には、SUMIF、VLOOKUP、INDEX、MATCH、OFFSETなど、覚えておけば非常に便利な関数に関する記述もサンプルファイルの動きをみながら習得できる。また、ビッグデータの活用に非常に役に立つピボットテーブルの活用もサンプルファイルを見ながら習得できる。特に、関数やピボットテーブルなどは本を読んだだけでは理解が難しく、実際のサンプルファイルを使いながら動きをみることで理解できるものと思う。そういう意味で、記述に合ったサンプルファイルを提供してくれるのは非常に嬉しい。

個人的には「シート間のリンク」「ファイル間のリンク」、そして「データ分析の切り口」に関する記述がもう少しあったら幅が広がると思うのだが、本書の書いている内容を習得するだけでも、仕事の効率化が進むことは間違いないと思う。

「Excelを使いこなしたいが、Excelの本に書いていることが難しくて理解できない」と思った方は、本書と、本書が提供するサンプルファイルとをご覧になりながら、触ってみてはいかがであろうか?今まで理解できなかったExcelの機能を使いこなすことができるだけでなく、作業の効率化にもつながっていく。そして、本書に書かれているテクニックを活用することで、伝わる資料作りに役立つと思う。

※サンプルファイルは、本書に記載されているURLからダウンロードできます。


【関連書籍】



ビジネスExcel実践術 (日経BPムック)

1)本書の内容
 ・Part1 最新の時短ワザ&書類テク Excel文書&作図
 ・Part2 実務に役立つテクニック解説付き Excel実力テスト
 ・Part3 実例で学ぶ Excel関数講座

2)本書から学んだこと
 ・Excelは万能の文書作成&分析ツール!
 ・関数は、実際に動かしてみて習得できる!
 ・小ワザの集積が作業の効率化に大きく寄与する!


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2014年04月13日

「ソーシャルメディア」と「リアル」の組み合わせが新たな可能性の扉を開く!『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(徳本昌大/高橋暁子著)



本書ソーシャルメディアを武器にするための10カ条は、一言で言うと、「ソーシャルメディアを有効な武器として活用するための考え方が書かれた本」である。

本書のキーワードは「ソーシャリアル」「コミュニティ」そして「貢献」だ。その中でも特に重要と思うのが「ソーシャリアル」の考え方。この「ソーシャリアル」という言葉は、「ソーシャル」と「リアル」を組み合わせた本書の造語であるが、この言葉こそ本書のキモと言ってもいい。

「ソーシャリアル」とは「”ソーシャルメディア”と”リアル”を組み合わせ、コミュニティを作り、人脈のハブとなり活用していこう」という考え方だ。

一般的にソーシャルメディア活用の本というと「ソーシャルメディアでつながり、ソーシャルメディアで相手の役に立つ情報を投稿することで拡散が生まれ、ブランディングにつながる」と主張している本が多い。本書も確かに「ソーシャルメディア活用三原則」で、「出会うためのツール」「情報拡散のためのツール」と述べている。しかし、本書が他書と違うところは、単に、つながるという意味がソーシャルメディアの範囲に留まらない点にある。本書で特に主張しているのは「リアルで会うことに勝るものはない」という点である。この主張こそが、他のソーシャルメディア活用術の本との違いでもある。

確かにソーシャルメディアは「出会いのためのツール」という側面が強い。ソーシャルメディアがあればこそ、”雲の上の存在”と思われた人ともつながることが出来た。しかし、単に”つながる”だけでは、多くはそれ以上の発展はない。人は”リアル”で会い、その人の人となりが分かり、触れ合うことで”信頼関係”が生まれる。”信頼関係”が生まれるからこそ、ビジネスにもつながるのだ。ある意味、当たり前と言えば当たり前ではあるが、従来のソーシャルメディア活用術の本では欠けていた「リアルで会うからこそ信頼関係が生まれる」という視点の重要性を本書を通じて再確認できる。

とはいえ、いつもリアルで会えるとは限らない。そのため、会えない間はソーシャルメディアを活用し、投稿を通じて相手とのコミュニケーションを行いながら関係性を保つのだ。「ソーシャリアル」とは「ソーシャルメディア」と「リアル」の組み合わせと述べたが、本書の主張の要諦を書くと、
・ソーシャルメディアで出会いのキッカケ、そして関係維持のために活用する
・リアルに会うことにより、信頼関係を築く

ということにある。

そして、「リアルでの信頼関係を大切にしながら相手に貢献すると同時に、コミュニティを形成することで新たなプロジェクトやビジネスを生み出すことでチャンスを掴む」ことが本書の主張しているもう一つのポイントである。実際、本書の著者の一人である徳本昌大さんは、普通の会社員だった。しかし、ソーシャルメディアを活用し、勉強会を開催しながら普段は出会えないような人々との交流を行い、その後、「ソーシャルおじさん」として紹介されるようになった。そして、「ソーシャルおじさんズ」というコミュニティを結成し、いろいろなイベントやプロジェクトを仕掛けてきた。そた結果、そのネットワークは今でも拡大している。このような事実を目の当たりに見ると、「ソーシャルメディアとリアルの掛け合わせの可能性の大きさ」を改めて感じる。

本書に紹介されている人気ブロガーのうち、何名かは実際に私も知っている人だ。彼らも「ソーシャルメディア」と「リアル」を上手く組み合わせることにより、ちょっとしたキッカケで世界が広がった。どうすればそれが可能なのか?本書にはそれを実現するためのヒントがたくさん書かれている。本書は、「ソーシャルメディア」と「リアル」を組み合わせながらアクションを起こすことで広がる可能性の大きさを示した本であると同時に、そのためには何が必要かを示した本である。本書を読むと、「ソーシャルメディアは人との出会いをデザインするプラットフォーム」ということが自分の体験を振り返ってみても痛感する。新しい世界の扉を開けたいと思う方に、是非、読んでほしい本である。


【本書のポイント】

■アウトプットの最大の敵は「恐怖」

 「向上したい」「成長したい」と思った時にまずしたくなるのは「インプット」だろう。しかし、成長したいなら、「アウトプット」しなければならない。
 インプットはお手軽だ。恐れを抱く多くの人は、傷つかない道を選ぶ。「インプット」で傷つくことはない。インプットは受け身で済むし、満足度も高いし、安心だ。でも、「アウトプット」はそうではない。面倒だし、苦しいし、おまけに傷つけられることや恥ずかしい目に遭うことだってある。
 わざわざ嫌な目に遭う道を選ぶ人は少ない。アウトプットを敬遠し、インプットを選ぶのは、人ならごく普通のことなのだ。
(中略)
 しかし成功は、確実にアウトプットとつながっている。仕事も恋愛や結婚も、いくら座ってハウツー本を読んでも、行動が伴わなければ何も変わらない。それどころか、下手に満足してしまって動けなくなる分、質が悪い。大切なのは思考ではなく行動だ。
 では私が今は怖くないかというと、そんなことはまったくない。アウトプットにはいつでも恐怖が伴う。いつでも、「この記事はたたかれないだろうか」「この本は売れるだろうか」「今日の講演は聴いてもらえるだろうか」という恐れがある。けれど、その恐さを乗り越えてアウトプットしなければ何も変わらないこともよく分かっている。だから、その恐怖心、臆病な気持ちを胸に抱えたまま、私は清水の舞台から飛び降りている。でも、行動しなかった時の恐怖は、この恐さの比ではないのだ。
 繰り返す。アウトプットがないインプットはインプットではない。恐怖を乗り越えてアウトプットしてこそ得られるのが成功だ。アウトプットありきでインプットすることこそが重要であり、成長につながる鍵なのだ。
(本書より P48〜P50)


■リアルがベスト。会わない間はソーシャルメディアでつながろう

 ソーシャルメディアは、あくまで「出会うためのツール」「会わない間の関係性を保つためのツール」「情報拡散のためのツール」として活用すると、最大限に効果を発揮することができる。
 ソーシャルメディアを使うと、会いたい人を見つけることができる。面白い人のまわりを探し、シェアされている情報を元に「会いたかった人」をピンポイントで見つけ出す。そのように会いたい人を見つけることもできるし、相手の行動が見えるので実際に会う機会も見つけやすい。「出会うためのツール」としては、非常に使いやすいはずだ。
 同時に、「会わない間の関係性を保つためのツール」としての力を発揮する。
 リアルに会うことが一番なのは既に述べた通りだ。フェイスブックでコメントや「いいね!」の交流を繰り返すよりもツイッターやブログ、メールで交流を深めるよりも、たった一度会う方が信頼が高まり、お互いについて情報が交換できる。関係性も深まるし、話も進展する。
 ただ、みんな忙しくてタイミングが合わず、簡単には2回目、3回目と会うことができない。だから、会えない間にソーシャルメディアでつながっておくことで、関係性が保っておけるのだ。相手についてより深く知ったり、2回目、3回目にも設けやすくなるだろう。
 もう1つおすすめなのが、「情報拡散のためのツール」という使い方だ。リアルに会って関係性が築けたら、情報を拡散する手助けをし合うことができる。お互いに協力し合い、たくさんの協力を得ることで、情報はどこまでも拡散されるようになる。
 これが、ソーシャルメディアとリアルを組み合わせた「ソーシャリアル」だ。
 ソーシャルで縁が生まれ、リアルでより深く交流し、ソーシャルで関係を強化する。そんな「ソーシャリアル」なコミュニティが作れれば、リアルやソーシャルな雑談から、様々なビジネスが生まれていく。
 これまでフェイスブックやツイッターだけを一生懸命やっていた人は、ちょっと反省してほしい。ソーシャルメディアにかける時間はもっと減らしていい。その代わり、その時間を直接会いに行くために使おう。ソーシャルメディアは、会う前と後に効果的に活用しよう。ポイントは「リアル」と「ソーシャルメディア」の組み合わせ。そのことを忘れずに、よりよい関係を築いていこう。
(本書より P122〜P125)


■Giveの精神、貢献で人脈のハブを目指そう

 情報をシェアしただけで、ありがとうと言われるのだ。感謝の言葉は元気の源であり、ハッピーの入り口だ。それと同時に、その情報を受け取った仲間からも感謝されることがあるのだ。そのシェアされた情報は、あなたの別の仲間が探しているかもしれない。情報をシェアしたことで別の仲間に貢献できる。これを続けていけば、あなたはソーシャルメディア上で情報のハブになっていく。
 ソーシャルメディアの情報拡散で、仲間をつなげていき、リアルの出会いをデザインしよう。これを続けていけば、あなたは人脈のハブになり、多くの情報が集まるようになる。AさんやBさんなどの仲間のソーシャルメディアのコメントであなたが紹介されたり、彼らのブログで記事が紹介されることもある。「人脈が豊富で彼に相談すればビジネスがうまく行きそうだ」ということが、ソーシャルメディア上で拡散されていく。それも自分の投稿ではなく、第三者の客観情報として拡散されていくのだ。
 これこそが、私たちが目指すソーシャルメディアでのパーソナルブランディングだ。ソーシャルメディアで仲間の応援をするうちに、いつのまにか自分のパーソナルブランドが強化されていく。仲間の応援をスタートすることで、少ない時間で多くの果実を得られるのだ。
(本書より P171〜P172)


■ソーシャルメディアは人との出会いをデザインするプラットフォーム

 自分を変化させるためには、環境を変えたり、会う人を変えることだとよく言われるが、ソーシャルメディアは人の出会いをデザインできるプラットフォームだと位置づけよう。
 幸せはポジティブで元気な人が運んでくれると私は思っているので、フェイスブックでアクティブに活動している人を積極的に見つけたら、友達申請をして、どんどんソーシャルメディアで交流を図るようにしている。人脈という最大の財産を手に入れられる武器がソーシャルメディアなのだから活用しない手はない。アカウントを持っているだけ、ロムしているだけでは、武器を使いこなせていない。自ら友人を求め、探す旅に出れば、面白い出会いが手に入り、ネットワークは日々最大化されるのだ。「生きるとは呼吸することではない。行動することだ」とフランスの哲学者ルソーは言うが、ソーシャルでの出会いをデザインするために、待つだけではなく、積極的にアウトプットなどのアクションを起こすべきだ。
(本書より P222)


【関連書籍】



ソーシャルメディアを武器にするための10カ条

1)本書の内容
 
 第1条 専門家たれ
 第2条 アウトプットで自分もまわりも巻き込む
 第3条 手を挙げる準備をしておく
 第4条 緩い絆のコミュニティを作る
 第5条 ソーシャルで出会い、つながり、リアルで会う
 第6条 即レス、即アクションを心がけよ
 第7条 Give&Give 貢献こそがソーシャルメディア
 第8条 仲間を見つけて協力し合う
 第9条 伝える力と聞く力をソーシャリアルで鍛えよ!
 第10条 プラットフォーム(基盤)を作る

2)本書から学んだこと
 ・「ソーシャルメディア」と「リアル」を上手く組み合わせることで世界が広がる!
 ・「リアル」で会うことが信頼関係を築く上でなにより大切!
 ・ソーシャルメディアは人との出会いをデザインするプラットフォームだ!



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posted by まなたけ(@manatake_o) at 21:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | IT/Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月24日

謎多き企業”アマゾン・ドット・コム”ついて書かれた初の「半公式」の本!『ジェフ・ベゾス 果てなき野望』(ブラッド・ストーン著)



アマゾン・ドット・コム......言わずと知れた世界最大級のオンラインショッピングサイトである。同社はオンライン書店としてスタートを切ったのち、音楽・映画・家電と取り扱い商品を拡大していった。そして近年は電子書籍と電子書籍リーダーであるKindle、クラウドサービスのアマゾンウェブサービス(AWS)の提供など、テクノロジー企業としての側面も見せている。

だが、世界最大級のオンラインショッピングサイトにも関わらず、アマゾン・ドット・コムという企業、そして創業者のジェフ・ベゾスについて書かれた本は、他の有名なスタートアップ起業家のそれと比べると圧倒的に少ない。それゆえにアマゾン・ドット・コムは「謎多き企業」として有名だ。ジェフ・ベゾスのマスコミ嫌いも影響しているのだろう。しかし、今回、初のアマゾン・ドット・コムの企業史とも言える内容の本が登場した。それが本書ジェフ・ベゾス 果てなき野望である。

謎多き企業「アマゾン・ドット・コム」のついて書かれた本書の価値は、解説の滑川海彦さんの以下の言葉からも推しはかることができる。

 謎の鍵はアマゾンの創業者、大株主、CEOとして20年間にわたって絶対的に君臨するジェフ・ベゾスにある。これまでジャーナリストやアナリストが、アマゾンとジェフ・ベゾスについて、さまざまな分析を試みてきた。しかし、ベゾスの秘密主義に阻まれて、本人はもちろん、社員、関係者からも証言をほとんど得られなかった。
 ところがそのベゾスが、本書の著者、ブラッド・ストーンには「本書の支援を約束し、経営幹部、家族や友だちへの取材も許可してくれた」という。ほかのジャーナリストには与えられたことがない破格の扱いだ。本書は、アマゾンとベゾスについての初の「半公式」な伝記と言えるだろう。
(本書より P481より)


新興ヘッジファンドのD・E・ショー勤務時代に思いついたアマゾンのアイデア、シアトルでの起業、1995年のサイトオープン、ワンクリックのアイデア、異常とも思える「利益なき」急成長路線、ジャーナリストそして金融アナリストとの対立、ドットコムバブルの崩壊に伴う会社の窮地と社内の対立、宇宙への思いとブルーオリジン、クラウドサービスAWS、電子書籍とKindle、ザッポスの買収など、今までアマゾンに関する大きな話題が、アマゾン関係者の証言やエピソードが多々織り交ぜられながら書かれている。1998年のホリデーシーズンに設けた「やってみよう賞」の賞品が「ぼろいスニーカー」というようなエピソードは、他書ではお目にかかることはないだろう。

そんなアマゾンに関するエピソードが満載の本書で興味を引いたのが「エブリシング・ストア」というビジョンである。これはインターネット上にあらゆる商品を取り扱うことができる空間を作るというビジョンである。「なぜ、アマゾンは”負の経営循環”とも言える経営手法を取りながら、貪欲なまでに成長路線を続けるのか?」「なぜ、えげつないとも言える手法で他社を買収するのか?」「なぜ、ベゾスは例え世界を敵に回しても、自分の信念を貫き続けるのか?」アマゾン創業から20年間変わっていないこのビジョン、そしてビジョン実現に対するブレないスタンスを本書で知ったとき、その理由が垣間見えた気がする。

本書では、多くの混乱を招きながらも、単なるオンライン書店企業からプラットホーム企業に変貌した様子が描かれている。しかし、ベゾスからみるとまだまだ道半ばであろう。今後アマゾンがどのような姿に変貌するのか?そのとき、小売業はどのように変化しているのか?本書に書かれたアマゾンの20年の歴史を知るとこで、今後も目が離せない企業であることを改めて再認することは間違いない。


【関連書籍】



ジェフ・ベゾス 果てなき野望

1)本書の内容
 
 プロローグ 優秀な技術系創業者の物語/けたたましい声で笑う男
 第I部 信念を貫く
  第1章 アマゾンは金融工学の会社から生まれた
  第2章 冷たい目を持つ聡明な男
  第3章 ベゾスの白昼夢と社内の混乱
  第4章 宿敵アナリストに打ち勝つ
 第II部 書店サイトだけでは終わらない
  第5章 ロケット少年
  第6章 混乱続きの物流システム
  第7章 テクノロジー企業であって小売企業ではない
  第8章 キンドル誕生
 第III部 伝道師か、金の亡者か
  第9章 グーグル、アップルと並ぶ会社になる
  第10章 ご都合主義
  第11章 疑問符の王国



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posted by まなたけ(@manatake_o) at 23:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | IT/Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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