雑誌 (3): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2010年11月22日

フォーリン・アフェアーズ・リポート 2010年11月号


1)本の内容
・特集1:なぜ中国は世界のルールに
     背を向け始めたのか
・特集2:財政赤字に追い込まれた超大国

2)この本から学んだこと
・中国は世界のルールに背を向け始めた
・背景には都市化など国内問題がある

今回はR+さんからの献本である『フォーリン・アフェアーズ・リポート 2010年11月号』のレビュー記事を書きます。


その前に『フォーリン・アフェアーズ・リポート』のご紹介。

『フォーリン・アフェアーズ・リポート』は1922年にニューヨークの外交問題評議会(CFR)によって創刊された外交専門誌です。フォーリン・アフェアーズ・レポートには専門家による論文のみでなく、インタビューや外交上の問題分析なども掲載されております。

近年は企業の日本国外への進出に伴い、外交上の問題や懸念点は、グローバルな活動を行う企業にとっては切っても切れない問題になっております。

本書の特徴は日本というよりはアメリカ(特にワシントン)の目から論文や記事が書かれているところに特徴があります。

なお、日本語版は”フォーリン・アフェアーズ・ジャパン”が発行しております。


さて、今回の記事を読んで、特に注目した記事は『特集1:なぜ中国は世界のルールに背を向け始めたのか』です。

特にエリザベス・エコノミー女史の論文「ポストケ小平改革が促す中国の新対外戦略」は興味を持つ論文でした。

本論文の結論を一言で言うと「中国はグローバルな規範を作り変えたいと考えている!」です。

なぜ、そのように中国は考えているのか?
本論分のポイントを見てみましょう。

【国内事情】
・都市化が進むに伴い、今以上のエネルギーが必要
 ⇒エネルギーを確保しないと都市化が破綻する
・”世界の工場”から”知的集約経済”への変貌を目指す
 ⇒そのためには”国内の技術”を世界標準にする必要がある
  (現在の標準は中国から見るとロイヤリティの支払いしか
  ならない。それでは自国の利益につながらない。。。)

【国外での企業活動】
・中国国営企業は資源を求め海外へ進出
 ⇒東南アジア、ラテンアメリカ、アフリカなどの資源国への
  投資が急増
・政府ファンドによる海外投資活動の活発化
 ⇒技術を持つ外国企業の買収、もしくは資本参加の奨励 

【外交上の動き】
・経済的な影響力増大に伴い、自由競争を制限する動きを行う
 ⇒レアアースの輸出制限はその一環
・IMFでの「ドル離れ」発言
 ⇒国際金融システムをドルから離れさせる狙い
・ISOプロトコルへの自国技術の標準化推進
 ⇒ロイヤリティを支払う側から受ける側への狙い
  (結局、却下されたが...)

【軍事的な動き】
・海軍力の増強
 ⇒東シナ海および南シナ海の資源確保の狙い
  (結果、関連各国との外交問題に発展)

こうしてみてみると、
 ・急激な都市化に伴い、今以上に発展するためには国外での
  権益を確保する必要がある。
 ・そのためには内外の有形無形の”武器”を使って影響力を
  及ぼし、権益を確保したい。
 ・また、今後の自国の発展を制限するものは行使させない、
  もしくは作り変える必要がある。
といったところが読み取れます。

上記論文を読んで「符号するな」と思ったのが
 ・決済通貨を米ドルからユーロへシフトしつつある
 ・世界最大の米国債の引き受け
という行動です。

アメリカの債務超過は言うに及ばずですが、その最大の引き受け手が中国なのです。
したがって、中国が「米国債を買わない。もしくは売り払う」と言えば、アメリカは窮する状況にあるわけです。

このことからもアメリカから見ても、中国との外交は重要な問題として捉えられております。

本書は、アメリカの視点からの外交問題を論じた雑誌です。しかし、中国との外交は、先の尖閣諸島の問題を見ても分かるとおり、日本にとっても大きな課題です。

特に外国に依存したビジネスを行っているビジネスマンにとって、外交の動きを知ることは重要です。

その意味で、本書は「今、外交上どのような点が論点になっているか?」を知るための情報となりえるでしょう。


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2010年09月04日

アスリートの本棚(Number 761)


Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2010年 9/16号 [雑誌]

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2010年 9/16号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2010/09/02
  • メディア: 雑誌




1)本の内容
 読書が彼らを強くする。
  ・長谷部誠 読書で心の筋肉を強くする
  ・本橋麻里と大橋未歩 書店でお買い物!
  ・為末大 侍ハードラーの競技力向上本読み術
  ・岡田武史 決戦の地で読んだ本
  ・私に影響を与えた一冊
    (小久保弘紀、太田雄貴、三宅宏美、他)
  ・三浦しおん×増田明美 スポーツを書くこと、読むこと、見ること
  ・須藤元気 レスリング部監督はベストセラー作家
  ・親や恩師は何を読ませてきたか

2)この本から学んだこと
 ・アスリートが苦しみの中で本と出合い、新たな一歩を踏み出したことを知った
 ・上記の本との出会いは、ビジネスシーンとも相通ずることである
 ・読書は知識を広げるだけでなく、人間としても大きくしてくれるきっかけを与えてくれる

今回はビジネス書ではなく、Numberという雑誌を取り上げました。とはいってもテーマは”アスリートの本棚!!”。この内容は「ビジネスにもつながる」と思ったので取り上げました。
アスリートの方もビジネス書をたくさん読む(失礼)と思うと同時に「人間にとって必要なときに必要な知識や言葉を本は与えてくれる!!」と改めて思いました。
特に長谷部誠選手の文中の「心の筋トレ」という言葉が印象に残っております。
ちなみに長谷部選手に影響を与えた本は何なのか!?それは本を買って読んでからのお楽しみ(^^;)

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