雑誌 (2): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2011年07月26日

「利他の心」 コヴィー博士vs稲盛和夫さんの対談より見えたもの!『PRESIDENT (プレジデント) 2011年 8/15号』


PRESIDENT (プレジデント) 2011年 8/15号 [雑誌]
  • プレジデント社
  • 690円
Amazonで購入


今回のPRESIDENT (プレジデント) 2011年 8/15号 [雑誌]には興味深い記事が多いので、3回にわたって『PRESIDENT (プレジデント) 2011年 8/15号 [雑誌]』を取り上げたいと思います。

今回はJAL会長としてV字回復に成功した稲盛和夫さんと、世界で2000万部を誇る『7つの習慣―成功には原則があった!』の著者であるコヴィー博士との対談から見えてきたことを中心に記事を書きます。


【本書のポイント】

■「利己の心」と「利他の心」

本書の対談を読むと、人間には2つの心が同居していることに気づかされます。

それは「利己の心」と「利他の心」

本書によると、「利己の心」と「利他の心」を以下のように書かれております。
 一つは、美しい、優しい、思いやりに満ちた利他の心
 もう一つは、自分だけがよければいいという非常にエゴイスティックな利己の心
(本書『コヴィー博士vs稲盛和夫、初対談 見えた!「富、幸せ、希望を手にする」6つの鍵』より)

お二人とも、リーダーシップに必要なのは「人格の基盤となるもの」と言っております。それは稲盛さんの以下の言葉に表れております。
 人格がいびつであれば、つくる経営戦略もいびつになる。それがこの倒産を招いたのだろう。だから、リーダーであるみなさんの意識、さらには人格を変えなければならない。急には変えられないかもしれないが、私が持っている「人間として正しいことをする」という哲学・フィロソフィを共有してもらいたい。
 こう説いて、私のフィロソフィに共鳴してもらおうと幹部を集めて徹底的にリーダー教育を行いました。立派な考え方や人格がなければ、いくら戦略が手段、方法を考えても、いい結果はうまれませんから。
(本書『コヴィー博士vs稲盛和夫、初対談 見えた!「富、幸せ、希望を手にする」6つの鍵』より)

「利己の心」に終始すると、出来た戦略も「いびつなもの」になる。「利他の心」を持ってすれば、「回復への道筋」が見える。JALをV字回復に導くために、社員に「利他の心」を説いた稲盛さんの言葉には重みを感じます。
いろいろなスタイルあれど、最終的にリーダーについて行くかどうかは「リーダーが持っている人間としての魅力」にかかっています。

実際、本書に掲載されている企業、及び注目を集めている”星野リゾート”などは社員の満足を高め、社員のやる気を引き出し、「顧客を満足させるには?」と真剣に考え、ファンを獲得し、その結果、売上向上につなげています。


■人格をみがく「7つの習慣」

コヴィー博士は、人生をよりよく生きるために、「7つの習慣」を提唱されているのはご承知の通りです。

以下に、その「7つの習慣」を記載いたします。
7つの習慣
 1.主体性を発揮する
 2.目的を持って始める
 3.重要事項を優先する
 4.Win-Winを考える
 5.理解してから理解される
 6.相乗効果を発揮する
 7.刃を研ぐ
(『7つの習慣―成功には原則があった!』より)

特に「4.Win-Winを考える」と「5.理解してから理解される」には、「利他の心」に通ずるものがあります。
両方とも「相手のことを考えることによって、理解しあうことに通じ、協力関係に結び付く」ことにつながります。そして、「4.Win-Winを考える」と「5.理解してから理解される」が実現することにより、双方の協力による相乗効果が発揮されることにつながってまいります。

コヴィー博士は本書の対談の中で以下のように述べております。
 ビジネスで成功しようと思っても、技術や手法では達成できないもの、得られないものがあります。経営者と従業員の関係でも、お互いによくなろう、相互に恩恵をもたらそうという気持ちが働くことが必要です。それが実現した状態を、私は「相互依存状態」と呼び、人間関係における理想的な状態であると考えています。
 「相互依存状態」を達成するためには、人は「公的成功」を収めなければなりません。「公的成功」とは、「7つの習慣」のうち、第四、第五、第六を実行できるということです。つまり、Win-Winの考え方に立ち、相手の話をきちんと聞いて理解し、相乗効果を生み出していくことです。
(本書『コヴィー博士vs稲盛和夫、初対談 見えた!「富、幸せ、希望を手にする」6つの鍵』より)



【感想】

稲盛和夫さんは私が尊敬する経営者の一人です。経営者としてだけではなく、「生きるとは何か?」を追求してきた稲盛さんの言葉には重みがあります。その稲盛さんとコヴィー博士との対談ですから、この特集には興味を持ちました。

お二人とも「人格が重要」という言葉を発していたことに注目をしました。経営論を見ているとテクニックに走りがちな気がしております。特に数字とは”マジック”であり、「数字を書き表すだけなら、如何様にもできる」ものだと思っております。しかしながら、最終的な数字に結びつく「顧客に支持してもらい続ける」ことは、「テクニックだけではどうにもならないもの」と思うことがあります。最終的には「顧客に相対する方々の人格が大きな要素をもつ」からです。

稲盛さんはJALの再建にあたり「テクニックだけで再建できるとは思えなかった」と述べている意味は、ここにあるのではないかと思います。

また、コヴィー博士が「”7つの習慣”は人格主義に基づくもの」と述べていることにも興味を持ちました。

私は「7つの習慣」は、あまり深く読み込んだことがないのですが、対談の中のコヴィー博士の言葉を読むと、稲盛さんのメッセージと合い通ずるものが感じられます。

「年をとるほどに豊かになる人生」(本書より)とありますが、未熟な自分を見つめなおし、「より素晴らしい人生」を歩むことができるよう、先人たちの教えを噛みしめていきたいと思います。

PRESIDENT (プレジデント) 2011年 8/15号 [雑誌]

1)本の内容
 特集 運をつかむ習慣
  コヴィー博士vs稲盛和夫、初対談 見えた!「富、幸せ、希望を手にする」6つの鍵
  解明!「運がない人」は、なぜ運がないのか
  人生快転の「時間習慣」ルールブック
  診断「年収1500万vs500万」の整理術
  経営トップ「私は人生の最悪期をどう乗り切ったか」
  能の新科学「走れば、ボケ防止&頭がよくなる」

2)この本から学んだこと
 ・己の心には「利己の心」と「利他の心」が同居する!
 ・よりよい人生を生きるためには「利他の心」をより出していくことが必要!


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タグ:雑誌
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2011年05月27日

゛助け合う心゛、゛粘り強さ゛、そして゛努力する心゛、これが俺たち「日本人」の才能なのだ!『Number 2011年 6/9号』


Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2011年 6/9号 [雑誌]
  • 文藝春秋
  • 550円
Amazonで購入


「明治の太鼓」という言葉をご存知でしょうか?
この言葉をご存知の方は、゛サッカー通゛だとおもいます。恥ずかしながら、私は本誌を読んで、初めて知りました。

【明治の太鼓】
明治大学政治経済学部2年のサッカー部員は、腰椎の不調でレギュラーの座をつかめず、夏までは、しばしば応援席で太鼓を叩いた。アフロ調リズムを陽性かつ正確に刻んで、適度に繰り出されるアドリブは心地よく、ついに名物と遇されたらしい。ドラマーは無名だから、いつしか「明治の太鼓」と呼ばれた。(彼は)5年後、インテルへ。

もうお分かりでしょう。
これは、インテルのサイドバック、長友佑都さんのお話です。

これは『Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2011年 6/9号 [雑誌]』の巻頭にあった「いまこそ信じるべき、日本人の才能」にあった文章を抜粋しました。

長友さんは明治大学時代はレギュラーを掴めず、苦しんでいた中で、彼はチームのために下働きを進んでやっていたのです。

そんな彼からは ゛日本人の助け合う心゛ ゛粘り強さ”が見えてきます。

本誌には長友さんをはじめ
 ・内田篤人
 ・香川真司
 ・岡崎慎司
 ・長谷部誠
 ・家永昭博
 ・川島永嗣
 ・細貝萌
 ・吉田麻也
 etc
  (敬称略)
など、ヨーロッパのサッカーリーグで活躍している方々が紹介されおります。その中で共通して見えるのは”チームへの貢献という姿勢”、そして、 ”適応するための努力”です。

本誌から見えてくる
 ・助け合う心
 ・粘り強さ
 ・努力

は、日本人が持っている”才能”ではないか?と思うときがあります。

例えば、戦後の廃墟から立ち直って世界有数の経済大国になった底力などは、上の3つが発揮されたからこそ成し遂げることができたのではないでしょうか?

現代の日本人は”内向き”とよく言われます。
しかし、日本人が持っている上記の”才能”を発揮すれば、必ずしもそんなことはない!そして、困難も乗り越えることができる力を持っている!外で活躍できる力を持っている!と思うのです。

本誌のサッカーの日本人選手の記事を読み、そのように感じました。

Sports Graphic Number (スポーツ・グラフィック ナンバー) 2011年 6/9号 [雑誌]

1)本の内容
 これが日本の生きる道。
 世界で躍動する恐るべき10代

2)この本から学んだこと
・”助け合う心”、”粘り強さ”、そして”努力する心”は日本人の”才能”である
・”内向き”と言われるが、必ずしもそんなことはない!


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タグ:雑誌
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2011年05月15日

「 今こそ読むべき本」を探してみる!『日経ビジネス Associe (アソシエ) 2011年 5/17号』



読みたい本を見つけるキッカケはいろいろとあるものです。私の場合は、
 ・読んだ本の中で紹介されている本
 ・巻末に書かれている参考図書
 ・本屋をぶらぶらしている中で見つけた本
 ・Twitter で目に止まった本
などがキッカケに読みことが多いです。

今回記事として書いた『日経ビジネス Associe (アソシエ) 2011年 5/17号 [雑誌]』は、「5/16に行われる和田裕美さんの講演会の整理券があるかどうか」を確認したくてTwitter でツイートしたところ、日経Associeさんから返信があったのがキッカケで、「一度読んでみよう!」と思い、立ち読みしました。そうしたら、特集が『今こそ読むべき本』というタイトルであり、私が興味を持つテーマだったので、思わず買ってしまいました。(笑い)

本書では以下の分類で440冊もの本が紹介されております。
(詳しくは『日経ビジネス Associe (アソシエ)公式ホームページ』をご覧ください。)

【日経ビジネス Associe (アソシエ)で紹介している本の分類】
 ・Part1 新しい生き方・働き方を見つける本
 ・Part2 今、仕事に役立つ72冊
 ・Part3 ヒットの仕掛け人が読む22冊
 ・Part4 人生を豊かにする70冊
 ・Part5 災害を乗り越えるためのブックガイド
 ・Part6 若手研究者が推奨する専門書
 ・etc....

ここで紹介されている本は単に「ビジネス」に役立つという観点のみならず、
 ・「ライフスタイル」や「生き方」を考える
観点からも役立つ本が紹介されているのが゛いいね!゛と思いました。

気になった本はたくさんあるのですが、この中で挙げるとするならば、馬場正尊さんが推奨した発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法、守屋淳さんが推奨した決定力を鍛える―チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣、そして、熊坂仁美さんが推奨したインバウンド・マーケティングです。

それぞれ気になった理由は以下の通りです。

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
最近読んで記事に書いた『マインドマップ デザイン思考の仕事術 (PHP新書)』(松岡政克/木全賢著)に、”デザイン思考について書かれた本”として、この本が紹介されていたからです。正直、トム・ケリーの名を他の書籍でもお目にかかるとは思ってもいませんでした。「馬場さんが独立する際に憧れ、また、多くのデザイナーに影響を与えた本の著者であるトム・ケリーはどんなメッセージを発しているのだろう?」と、興味を持ちました。

決定力を鍛える―チェス世界王者に学ぶ生き方の秘訣
「゛決定力を鍛える゛が大事」ということは分かると思います。しかし、紹介文のなかで、「ある程度負けざるを得ない環境では、゛いかに負けるか゛が長期の勝負を分ける。」というところに興味を持ちました。
チェスの世界王者は、そのような局面において、どのように考えたのか?
ビジネスにおいても役に立つのではないでしょうか?

インバウンド・マーケティング
最近よく言われるのは「マス・マーケティング(アウトバウンド)の時代は終わった」ということです。そして、「サーチエンジン、ソーシャルメディアを活用し、”いかに見つけられるか?”を主眼としたマーケティング手法が主流になる」ということも、よく言われています。ただ、このようなマーケティングについては、体系だてられて書かれた書籍が、あまりありません(ガイドレベルの本は、よくありますが)。
この本は、”いかに見つけられるか?”を主眼としたマーケティング手法について書かれた本では以前から注目を集めていた本なので、取り上げられていたのを見て、改めて「読んでみたい」と思いました。
(このうち、『インバウンド・マーケティング』は、本日手に入れました。読んだ後にはブログに記事をアップしたいと思います。)

゛定番゛と呼ばれる本から、書店の店頭に並んでいる今人気のある本、はたまた全然知らなかった本まで幅広い範囲で掲載されております。

本書のなかで、自分の興味にあった本、必要な本が見つかるかもしれませんよ!


日経ビジネス Associe (アソシエ) 2011年 5/17号 [雑誌]

1)本の内容
 特集1:今こそ読むべき本
 特集2:時短仕事術
2)この本から学んだこと
・ビジネスに限らず、ライフスタイルや生き方に関する参考になる本がたくさんある
・「今の自分に必要なものは何か?」を照らし合わせ、合いそうなものを探してみる


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posted by まなたけ(@manatake_o) at 19:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 雑誌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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