表現/プレゼンテーション (3): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2011年06月20日

ガー・レイノルズさんの講演会が6/17に行われました

ガー・レイノルズ シンプルプレゼンの著者であるガー・レイノルズさんの講演会&サイン会が、6月17日(金)にジュンク 堂書店大阪本店にて行われました。

今回の講演会はガー・レイノルズ シンプルプレゼンの発売を記念して行われたものです。

私は地理的条件もあり(さすがに大阪までは行けない.....)参加はしなかったのですが、日経BP社よりUstreamで配信されていたので、そちらを拝見いたしました。

「バッテリー残量が少ない」というメッセージが表示されるというハプニングありの講演会でしたが、それもよかったかも?

以下にYouTubeの映像をリンクしますのでご覧ください。


(注)YouTubeの場合、映像が4分割されております。

ちなみにUstreamはこちら!こちらは一括で見れます!ただし、いつまでアップされているかは分かりません(^^;)

ジョークを交えながらのスピーチも面白かったのですが、内容も非常に面白いものでした。

特に以下のメッセージは印象に残りました。

 SLIDES ARE NOT THE PRESENTATION.
 YOU ARE THE PRESENTATION.
(スライドがプレゼンテーションではない!
 あなたがプレゼンテーションだ!)


そして、それを体を張って行っているのが、マイクロソフト社長のスティーブ・バルマーです。
紹介されていた彼のプレゼンはまさに”情熱”!それは彼の”汗”を見れば分かります!(^^;)

とはいえ、彼やスティーブ・ジョブズのようなプレゼンテーションはなかなかできないので、レイノルズさんも言っていましたが、少しずつの「改善」が必要かなと思いました。


最後に、ガー・レイノルズさんが「TEDxTOKYO 2011」で”素晴らしいプレゼンター”と評していたMITメディアラボ副所長の石井裕先生のプレゼンテーションをリンクします。

プレゼンテーションの内容もさることながら、スライドを効果的に使って、”情熱”を持って自分の主張を伝えている姿を見て「すごい!」と感じました。(通訳付きだと、その”情熱”は伝わってこないので、あえて英語の映像をリンクしました)



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2011年05月29日

「パワポの説明」よりも「メッセージの伝達」を!『シンプルプレゼン(ガー・レイノルズ著)』


ガー・レイノルズ シンプルプレゼン
  • ガー・レイノルズ
  • 日経BP社
  • 2730円
Amazonで購入


単純であることは究極の洗練である。 レオナルド・ダ・ヴィンチ

ガー・レイノルズ シンプルプレゼンの内容を一言で表すなら、やはりこの言葉でしょう。

本書のレビューを書く前に、なぜ私が本書を読んだのか?、そのきっかけについてお話をしたいと思います。

私は2011年5月27日に、とあるイベントで「Lightning Talks」なるものを行ってまいりました。

「Lightning Talks」(以下、LT)は5分間の持ち時間で、発表者がプレゼンテーションを行うというものです。
但し、5分間以内に話し終えない場合は銅鑼が鳴らされます。銅鑼がなった時点で発表者は次の方に交代しなければなりません。従って「5分以内に、いかに自分の伝えたいメッセージを聴衆に伝えるか?」が非常に大きなポイントとなってまいります。(「Lightning Talks」の詳しい説明はこちらをどうぞ)

プレゼンを行う場合、PowerPointを使ったプレゼンが一般的となっております。しかし、LTの場合、「資料を作りこみすぎると、資料の説明だけで終わってしまい、肝心のメッセージを伝えることができない。また、資料を配布しているわけではないので、いかに自分の言葉で語りかけるか、メッセージを伝えるかが大きな要素になる」と判断し、シンプルにプレゼンを行うためには?と思って参考にしたのがガー・レイノルズ シンプルプレゼンです。

本書は5つのPartから構成されておりますが、中心となるパートは「PREPARE(準備)」「DESIGN(ビジュアル)」「DELIVERY(話し方)」の3つです。

それぞれ、キーとなる本書からのメッセージを以下に記載いたします。

【キーとなる本書からのメッセージ】
・PREPARE(準備)
準備は入念に、そして盛り込みすぎないよう「抑制(RESTRAINT)」する(腹八分の発想。メッセージを絞り込む)

・DESIGN(ビジュアル)
資料は「シンプル(SIMPLICITY)」に!

・DELIVERY(話し方)
発表は「自然体(NATURALNESS)」に!
(以上、【キーとなる本書からのメッセージ】終わり)

本書で提唱している手法を用いると、「聴衆をスライドに必要以上に注目させることなく、プレゼンターが語るメッセージに耳を傾けてくれる」ことができます。

ただ、ビジネスシーンで「シンプルプレゼン」を使うときは注意が必要と思いました。なぜかというと、「日本のビジネスシーンでは、プレゼン資料が後で独り歩きするケースが多い」からです。

日本のビジネスシーンにおいては、プレゼン資料が後の意思決定する場合の判断材料となるケースが多いのです。このため、資料自体に起承転結が盛り込まれていないと、「何をいっているのか分からない!」という事態になりがちです。よって、通常のビジネスシーンでは「シンプルプレゼン」のような手法ではなく、「PowerPointで箇条書きや図などが満載となって作られた」資料を用いたプレゼンテーションが無難なような気がします。(但し、メッセージを伝えるために、構成は工夫が必要ですが)
逆に、資料を渡さずに、自分の言葉だけで語りかけるようなプレゼンの場合には、「シンプルプレゼン」で提唱しているような手法でメッセージを伝えるのが効果的と思いました。

「プレゼンする相手が誰なのか?」「プレゼンで用いた資料は、その後、どのように使われるのか?」など、場面に応じて、それぞれの手法を使い分けることが必要だと思います。


最後に、日本人のプレゼン能力について。

著者のガー・レイノルズは「日本人はプレゼンが下手であり、練習を積んでも上達しない」という考えは、誤っていると言っています。それは、伝統芸能である”落語”を見ても、明らかです。落語は資料もなしに、ストーリーを扇子一つで聴衆に語りかけております。それは日本にある究極の”プレゼン”と評しております。

また、著者は「TED×Tokyo」で何人もの素晴らしいプレゼンターを見て非常に驚いております。そしてこう言っております。「日本人のプレゼンターのレベルは高い」と!

YouTubeで「TED×Tokyo」でプレゼンをしている日本人のプレゼンターのプレゼンは、非常にレベルが高いです。そして、メッセージも明確です。そして、全身で「メッセージを伝えよう!」としております。この姿は我々にとって「プレゼンとは何か?」を考える上で、非常に参考になります。


この記事の最後に、著者であるガー・レイノルズの「TED×Tokyo」でのプレゼンテーションを掲載し、締めくくりたいと思います。プレゼンテーションは英語で行っていますが、見ていて面白いし、参考になります。

TEDxTokyo - Garr Reynolds - Lessons from the Bamboo - [English]


ガー・レイノルズ シンプルプレゼン

1)本の内容
 OPENING (開幕)
 PART1 INTRODUCTION (導入)
 PART2 PREPARE (準備)
 PART3 DESIGN (ビジュアル)
 PART4 DELIVERY (話し方)
 PART5 Q&A (質疑応答)
 ENDING (閉幕)

2)この本から学んだこと
・プレゼンでメッセージを聴衆に伝えるには、「シンプル」であることが重要である
・複雑なスライドを用いたプレゼンは「PowerPointによる死」と呼ぶ
・日本人のプレゼンは決して下手ではない!そして手本はたくさんいる!


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2011年04月20日

”ラーニングバー”って何だろう?『知がめぐり、人がつながる場のデザイン』(後編)




今回も前回に引き続き「”ラーニングバー”って何だろう?」というテーマで『知がめぐり、人がつながる場のデザイン』のレビューをしたいと思います。

前編では、
 ・”ラーニングバー”とは何ぞや?
ということで、本書に記載されている実例を交えながらラーニングバーを紹介いたしました。

後編では、
 ・なぜ著者がラーニングバーを行おうと考えたのか?(その背景に迫る)
 ・”ラーニングバー”から生まれた変化とは?
ということについて書きたいと思います。


まず、なぜ著者がラーニングバーを行おうと考えたのか?
そのきっかけを与えた出来事は、2004年まで遡ります。

当時、著者はマサチューセッツ工科大学(MIT)に留学しておりました。
MITでは毎日のように参加型のオープンな研究会やイベントが開催されておりました。これらのイベントには学生はもちろん、ビジネスパーソンやNPO関係者、コンサルタントなどが集っていました。研究会といっても硬い雰囲気のものではなく、時にはお酒が出る中、リラックスした雰囲気の中で行われていたのです。お酒が出るといっても泥酔することもなく、リラックスした雰囲気にも真剣な議論が交わされておりました。著者は、イベントに参加していく中で、「日本でも多様な人々が交歓しながら知恵を生み出す場を大学に作れないだろうか?」と考えるようになったのです。

帰国後、東京大学に勤めるようになった著者が早速始めたのが”ラーニングバー”です。
といっても今のラーニングバーとは趣旨も形式かなり違ったっものでした。著者も本書で述べられているように「とりあえずやってみよう」とスタートしたものであり、コンセプトも明確ではありませんでした。本書では「仲間内の研究者として将来かかわりがありそうな新しいテーマについてみんなで一緒に知識を吸収する場」と述べられております。

”ラーニングバー”が転機を向かえたのはWeb2.0時代を迎えた頃から。
著者が「企業で働く人々の学習と成長」という領域に研究テーマを絞り、研究を進めてまいりました。そしてラーニングバーも「働く大人の学びと成長をデザインする場」に趣を変え、現在に至ったのです。


では、ラーニングバーを行うことによって著者を含め参加者にどのような変化をもたらしたのか?
本書の内容とまとめると、それは
 1)参加者同士のつながりが生まれ、新しいサービスを
  生み出すようになったこと
 2)ラーニングバーのような自主的な研究会から勉強会を
  自ら開催し、さまざまなコミュニティが生まれたこと
です。このような「複数の学習者が相互作用しつつ、そこから知が生まれ、めるぐような社会的動態をあらわすメタファ」(本書より)を著者は”エコシステム”と呼んでおります。メタファは本来は生態系などを表す用語ですが、先のような動きを生態系になぞらえて著者が表したものと想像します。

しかし、ラーニングバーの一番の変化(効果)は
 ・社外のつながりをもつことにより所属している”組織の外”
  の視点を取り入れることができる

ことだと考えます。

我々は普段は”組織”という見えない壁の中で生活をしております。そして時には”組織”という壁が”組織の論理”に陥り、”組織の視点”でモノを見るようになります。既存の組織が存在し、組織が変化に耐えられるうちは、それでも耐えられるでしょう。

しかし、現在は変化の速い世の中です。合併等で、いつ組織が変わるか、あるいは消滅するか分かりません。変化の波にさらされたとき、今までの”組織の論理”や”組織の視点”では、耐えられなくなってしまうことも出てくるでしょう。

ラーニングバーなど、社外のコミュニティに参加することで”組織の外”の視点を取り入れることが出来ることは「新たな気づきにつながり、知を取り入れる」ことができます。ラーニングバーの効果について、私は、この点が一番おおきいのではないかと思います。


最近、ワールドカフェをはじめ、”新たな気づき”を得るための手法がいろいろと出てまいりました。そして、それらは社会の中に根付きつつあります。

ラーニングバーも同様に「社会で働く”大人”のための新たな知のめぐみの場」として社会に根付くことを期待しております。

知がめぐり、人がつながる場のデザイン―働く大人が学び続ける”ラーニングバー”というしくみ

1)本の内容
 第一章:【ルポ】ラーニングバー・エクスペリエンス
 第二章:ラーニングバーの誕生前夜
 第三章:メイキング・オブ・ラーニングバー 当日までになすべきこと
 第四章:メイキング・オブ・ラーニングバー 開催当日
 第五章:ラーニングバーから生まれた変化
 第六章:他社から見たラーニングバー
 最終章:学ぶことの意味、そして未来へ

2)この本から学んだこと
・ラーニングバーを実施した効果は以下の通りである
 1)参加者同士のつながりが生まれ、新しいサービスを
  生み出すようになったこと
 2)ラーニングバーのような自主的な研究会から勉強会を
  自ら開催し、さまざまなコミュニティが生まれたこと
 ・しかしラーニングバーの一番の効果は「社外のつながりを
  もつことにより、所属している”組織の外”の視点を取り
  入れることができる」ことである

本書のキーワードをFreeMindでマインドマップにまとめました。
知がめぐり、人がつながる場のデザイン.png
また、以下のリンクをクリックすると、拡大表示されます。
知がめぐり、人がつながる場のデザイン.html

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タグ:ダイアログ
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