読書: ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2013年04月14日

「特別な一冊」と出会うキッカケを与えてくれる本!『スミスの本棚 新しい自分が見つかる読書』(テレビ東京報道局編著)



テレビ東京で人気情報番組である「ワールドビジネスサテライト」!同番組のコーナーの一つに「スミスの本棚」がある。このコーナーは、第1回目のゲストである見城徹さんからリレー形式で次のゲストを紹介ながら著名人が愛読書を紹介している。今や同番組において押しも押されぬ人気コーナーとなった「スミスの本棚」!その人気が書籍化につながり、昨年に『スミスの本棚 私の人生を変えたこの一冊』が出版された。そして、その第2弾として出版されたのが今回紹介する『スミスの本棚 新しい自分が見つかる読書』である。

本書を読むと、「自分に大きなインパクトを与える一冊とはなにか?そして、なぜその本に興味を持ったのか?あるいはどんなインパクトを与えてくれたのか?」が書かれている。著者の語り言葉を読むと「著者にとってどのような想いで同書を推薦したのか?」を言葉を噛みしめることができる。それは映像とは違った味わいである。

そんな同書の中で私が特に印象に残ったのが、小林武史さんの言葉である。

小林武史さんは『日本の文脈』を推薦している。小林さんが挙げている本書のキーワードは「贈与」!「「誰かに何かをしたい、届けたい」という思いが日本の社会を変え始めている」(本書より P24)と述べているように、震災以降の社会の変化を感じていることが分かる。そして、「自分が一番やるべきことは、サスティナブルな社会をつくるために、閉塞感を打ち破ろうとする人たちが活躍できる場をつくること」と語っている。小林さんの文章を読むと、『日本の文脈』との出会いは震災以降にご自身が感じていたことと相通ずるものがあったことがよく分かる。そして、「贈与」というキーワードによって、小林さんの強い関心があるもの、また、やりたいと思っていることを表す言葉に強いエネルギーを感じる。それだけ小林さんにとって『日本の文脈』は強い影響を与えた一冊だったということが本書の文章から読みとることができる。

著名人がどのような本に関心を示しているのか、そしてどのような事柄に関心を示しているかを本書から読むことにより、読書の世界を広げることができるのではなかろうか?本書の「はじめに」の中で森本智子アナが「本は出会い」と語っている。

 「本は出会い」
 人生の中でどんな本と、どんなタイミングで出会うのか。
 自分の置かれた状況と本のメッセージがピタッと合えば、その本は自分にとって特別な一冊になります。
 本から得た莫大な情報の中から、自分にとって意味のある要素を抽出し、実生活につなげていく能力を身につけることができれば、人生の味わい方は大きく変わっていくということを、「スミスの本棚」のコーナーを通して実感しています。
(本書より P3)


本書に書かれた著名人が薦める「この一冊」が自分にとって「特別な本」となるかもしれない?そんな「特別な一冊」と出会うキッカケを本書は与えてくれると思う。


【本書で印象に残ったメッセージ】


■池上彰さん 『もうすぐ絶滅するという紙の書物について

 私がお薦めする本は、海外の「書物マニア」である二人が 、本について歴史から未来まで熱く語り合った対談集です。その二人とは、イタリアの小説家ウンベルト・エーコと、フランスの劇作家ジャン=クロード・カリエール。 話が脱線しまくりでとても楽しい。
 まず装丁(デザイン)に魅かれました。紙の本というのはまさに、装丁の美しさを楽しむことができる。電子書籍だとなかなかそうはいかない。そして、この本は横から見ると、ページの断面が青く塗られていることがわかります。ここは「小口」というのですが、昔はこんなふうに色を付けることが多かったんです。
 そして題名が衝撃的でしょう。『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』。電子書籍に取って代わられて、紙の本は絶滅する―かのようなタイトル。この二人がそんなことを言うはずがない、と思って買ったんです。実際には、電子書籍についての議論は最初のほうに少しあるだけ。二人が古書店を巡って収集した15世紀の稀少本についてなど、面白い話が満載。自分の人生でどんな本を読めばいいのかを考えるヒントになります。
(中略)
 電子書籍については、現状ではフォーマットの国際標準が確定していませんよね。そうしますと、今、日本で販売されている電子書籍をとりあえず買って読んでも、実はそれが国際標準になっていなかったり、それこそ日本独自のものだったりすると、5年後、10年後に読めなくなってしまうかもしれない。今、パソコンではフロッピーディスクを読めないのと同じように。電子書籍や電子データには、そういう危険性があるんです。
 でも紙はボロボロになっても残りますよね。長い時間が経ってもよむことができるというのは、やっぱりいいなと思います。
 本には信頼性もあります。ネットだと書いたことがすぐに画面で読めるようになる一方で、本人は真面目に書いていても、思い込みだったり、間違いだったりすることも多い。本というのは、著者が書いた後、編集者がチェックをし、さらに校閲という、誤字・脱字だけでなく、事実関係の間違いまでを全部チェックする人がいる。二重、三重のチェック体制なんです。でも、丸ごと信じちゃだめですよ。それでも間違いはありますから。他の本と照らし合わせることで、本当のところはこのあたりだろう、と自分で判断することが重要なんです。
(本書より P12〜P14)



■小林武史さん 『日本の文脈

 この本は、日本がこれからどうなっていくのかについて、思想家である内田樹さんと中沢新一さんが対談しているものです。著者のひとりである中沢さんご本人からいただいたんですよ。
 まえがきで中沢さんが告白しているように、当初の企画では『日本の王道』というタイトルだった。それが東日本大震災によって、文字通り文脈が変わった。だから、これからどうやって生きるべきかを探る本になったんです。政治や経済だけでなく、エネルギー問題や、高齢化社会などに話が広がっている。
 日本人は戦後、自分たちを責めるような生き方をしてきたんじゃないかと思う。自虐的といったら言い過ぎかもしれませんけど。だから、日本の素晴らしいところをもっと誇っていいんじゃないか、という考えにはとても共感できる。未来をどういうふうに心でとらえていくのか、ということに僕もすごく興味がある。この本は、そういうことについてヒントがたくさんあるような気がするんですよね。
 この本のキーワードは「贈与」。震災後、「誰かに何かをしたい、届けたい」という思いが日本の社会を変え始めている。
これまでの経済は、ギブ・アンド・テイクで成り立っていた。そういう「等価物の交換」だったら、「これだけの努力したから、これだけ報酬をください」という話になる。そうじゃなくて、僕たちはいくら返しても返しきれないほどすでに受け取っている。だからお返しをしなくちゃいけない、っていう発想なんだ。
(中略)
 震災後、この国の人たちは、「伝えたい、届けたい、贈りたい」という思いが強くなった。楽しんでもらう。満足してもらう。農業だったら、おいしいって言ってもらう。それが生きていくことにつながっていく。こうした流れを作るという意味では、僕が日ごろやっているのは、音楽でも農業でも全部同じなんだ。
 これから何をするのかをみんなでちゃんと考えるチームになることが面白い。社会のいろんな閉塞感を愚痴ったりすることでできる人間関係よりも、後で振り返ってみたらちゃんとやってきたなと思える人間関係を作ろうよ、というのは常々言っている。
 この先、10年後、20年後の未来を「やっていけるかも」と思える人が増え、それを自分の仕事に反映させていこうとする人が増えていくことが、サスティナブルな社会を作っていくことだと思っている。だから、そんな人たちが活躍できる場を作ることが、僕がプロデューサーとして一番やるべきこと。
 場を作ることから逃げないようにしようと思っています。めんどくさいなあと感じることもあるんですけど(笑)
(本書より P24〜P26)



■玄侑宗久さん 『茶の本

 岡倉天心は明治時代に日本の伝統美術を西洋に広めました。当時、西洋化していく社会の中で、初めて東洋の独自の文化の素晴らしさを主張した方だと思います。現在の日本は、鯨を獲る文化にしても、外国にきちんと説明できずにいますよね。外国から責められて沈黙しているというか。だから、今こそ日本人にこの本をよんでもらいたいですね。
 お茶をテーマに選んだというのがすごいですね。結局、東洋で生まれながら西洋を完全に席巻してしまったものっていうのは、お茶しかないんですよね。そして、「茶道」とは、芸術ではあるんですけれども、日常生活の中のごく普通の行いに美を見出そうとするものでもある。それが東洋の価値観なんだ、ということが書かれてあります。
 でも、今の日本では、お茶の文化が消えつつある。朝に起きてまずお茶を飲む。仏様にお茶を差し上げる。そういう習慣がなくなりつつあるんだけど、それすら気づかれていない。そうしていつのまにか身の回りから培われてきた日本の価値観が消えていくかもしれないということが怖いですよね。
 本の中で岡倉天心は、「あなた」と西洋人に向かって呼びかけています。でも、今こうして読むと、まるで現代の日本人に向かって呼びかけているようにも感じます。
 東日本大震災後の日本人の生き方を考える上でもヒントになると思います。日本はこれまで、海外の文物から学んで、自国風にアレンジして取り入れてきたという歴史がある。初めは中国、それからポルトガルやオランダ、そしてイギリス、アメリカ。西洋のものを取り入れる場合も、「和魂洋才」という考え方でやってきたわけですが、最近は違う。もう、心を売り渡しているようです。今一度、日本の良さを見直す必要があるのではないでしょうか。
(本書より P120〜P121)



【関連書籍】





スミスの本棚 新しい自分が見つかる読書

1)本書の内容
 
 はじめに テレビ東京アナウンサー森本智子
 01 池上彰『もうすぐ絶滅するという紙の書物について』
 02 遠藤保仁『グアルディオラのサッカー哲学』
 03 小林武史『日本の文脈』
 04 ジェームス三木『病気の日本近代史 幕末から平成まで』
 05 佐々木則夫『人生生涯小僧のこころ』
 06 山田五郎『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
 07 みうらじゅん『現代語 地獄めぐり』
 08 山口隆『ラジカセのデザイン! 』
 09 角田光代『清兵衛と瓢箪・網走まで』
 10 内澤旬子『ブタとおっちゃん』
 11 瀬々敬久『春と修羅』
 12 北川悦吏子『私の猫たち許してほしい』
 13 山田太一『短編小説礼賛』
 14 宮藤官九郎『たましいの場所』
 15 岩松了『かもめ』
 16 島田雅彦『コレラの時代の愛』
 17 本谷有希子『幸福について 人生論』
 18 穂村弘『綿の国星』
 19 名久井直子『ネジマキ草と銅の城』
 20 宇野亜喜良『藤田嗣治『異邦人』の生涯』
 21 高泉淳子『禅的生活』
 22 玄侑宗久『茶の本』
 23 立川志の輔『バールのようなもの』
 24 佐渡裕『こころの処方箋』
 25 ピーコ『楽園のカンヴァス』
 26 吉行和子『深沢七郎外伝 淋しいって痛快なんだ』
 27 ねじめ正一『ゴムあたまポンたろう』
 28 内田春菊『迷惑な進化』
 29 鈴木砂羽『[魂の目的]ソウルナビゲーション』
 30 倉持裕『幽霊たち』
 31 満島ひかり『絵本ジョン・レノンセンス』
 32 吉田大八『落語の国からのぞいてみれば』
 33 土佐信道『ルーカス帝国の興亡『スター・ウォーズ』知られざる真実』
 34 石黒浩『わたしを離さないで』
 35 吉原毅『君を幸せにする会社』
 36 石井正『竜馬がゆく』


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2013年03月16日

本を通して「自分で自分を救う」しくみをつくる!『本を読んだら、自分を読め』(小飼弾著)



著名な書評ブロガーに『404 Blog Not Found』を執筆している小飼弾さんがいる。鋭い切り口は多くのファンを魅了する人気No.1のアルファー書評ブロガーだ。私も小飼さんのブログを読むが、文章を読むたびに、その鋭い視点と書かれている内容に「鋭いなあ」といつも唸ってしまう。

その小飼弾さんが最近出版された本が『本を読んだら、自分を読め 年間1,000,000ページを血肉にする読自≠フ技術』だ。本書は
・小飼さんがどのように本と付き合ってきたのか?
・どのように本と付き合えばよいのか?
・どのように良い書店を選べばよいのか?
・読んだ本をどのようにアウトプットしていけばよいのか?
・etc....

がかなり具体的に書かれている。

そんな本書を読んで特に印象に残った言葉が以下の言葉である。

「本は、きみを救ってはくれない。けれども、本を読むことで、自分を救える自分になれる。」(本書より P2)

例えば、「どうすればよいのか?」と思った時にワラにすがる思いで本を読み、立ち直るきっかけを得た経験はないだろうか?「自分を救える自分になる」とは、「立ち直る力を身につける」ということである。本書の目的も「本を通して立ち直る力を身につけるにはどうすればいいのか?」というところにある。それは著者の思いが書かれた以下の言葉からも伺える。

 本を通して自分で自分を救うしくみがつくれれば、人生をかなり楽にいきていけるでしょう。本書では、読書を通じてこのしくみのつくり方を伝授していきますが本書を手に取られた方の中には、サブタイトルの”読自”という言葉に注目された方もいるのではないでしょうか。実は、この言葉には2つの思いが込められています。

@ 自分を読む。すなわち、本を通して今まで気がつかなかった自分の可能性(あるいは限界)を発見し、突破していく鍵を得ること。
A そして、その方法は、きみ自身が見つけだす、”独自”のものでなければならない。

(本書より P5)


「本によって自分を救う仕組みを構築する」には「読んだ本の内容を吟味し、ときには批判的に考えながら自分の血となり肉とする」必要がある。つまり「教養を身につける」ということである。それを本書では以下のように書かれている。

 本を読んで、それをもとに考える、考えることが、自分で自分の脳みそを耕すということに他なりません。それが教養というものです。
(本書より P184)


先の言葉にも表れているように、本書に書かれている一つ一つの言葉に重みを感じてしまう。また、小飼さんの「本との付き合いの深さ」を感じてしまう。本書を読むと、「私などまだまだヒヨッコのレベル!」と感じてしまう。

「本との付き合い方を更に深め、先に書いた

@ 自分を読む。すなわち、本を通して今まで気がつかなかった自分の可能性(あるいは限界)を発見し、突破していく鍵を得ること。
A そして、その方法は、きみ自身が見つけだす、”独自”のものでなければならない。

ということが本を通じてできるようになったとき、別の視界が見えるようになるのでは?」

そのように感じた本である。それにしても小飼弾さんの言葉は重い!


【本書のポイント】


■しんどいときに、本で救われるのか

 自分で自分を救うしくみをつくるには、本を読むことが大きな役割を果たします。
こういうと「本は人を救ってくれるんですね」という人がいますが、これは正確ではない。著者に意思はあっても、無機物である本そのものに意思があるわけではありません。
 本は勝手に人を救います。
 本とは、海で溺れたとき、波間に浮いている丸太のようなものです。それにつかまって必死で浮いていれば、助かる。でも丸太に「人を助けよう」という意思があるわけではありません。
 だから本を読んで自殺を思いとどまったとか、本を読んで前向きな気持ちになれたとかいうこともあると思いますが、そんなときも自分を救ったのは、その本を書いた人ではなく、その本を手に取った人です。本を読むという行為は、あくまでも読者の行為です。筆者の行為ではない。
 でも読者のほうでも「その本に救われた」と勘違いすることはできます。それは勘違いしたままでかまわない。それが自分で自分を救うしくみということです。
(本書より P47〜P48)



■いい書店は書店員次第

 「1冊の本との出会いが自分を変える」というのは事実です。
 どんな本を読むかという判断の積み重ねで、自分という人間が形成されていくわけですから、本を選ぶという作業をあだやおろそかにしてはなりません。
 ではその本を選ぶという作業をいったいどこで行われるかというと、たいていは書店の店頭です。でもその書店がどんな本を仕入れて、どの本を目立つ場所に置き、どの本にポップを立てたりワゴンに積んだりして大プッシュするかによって、お客さんの手に取る本は激しく左右されます。
 ということは、本を選ぶのと同じくらい、本屋選びも重要だということです。
(中略)
 小さいけれど品揃えが絶妙な店というのは、時間がないときにパッと入っても、店内をひと巡りするだけで買いたい本が4〜5冊すぐに見つかります。大型書店を何時間もさまようよりは、時間の節約になるのがいいところ。
 だからこそ、しっかりと本を読んで、自分の扱っている商品について詳しい書店員さんのいる店に行くことは非常に大切です。いい書店員さんは必ず自分でも本を読んでいますから、単に出版社や取次(流通業者)のプッシュする売れ筋だけを入荷するのではなく、自分でいいと思った本を並べています。すると書店も非常に個性的な、いわばセレクトショップのような趣を呈するようになってきます。
 では、書店の担当者が本を読んでいるかどうかを、どうやって見分けるか。
 それは売り場の本棚を見ればすぐにわかります。棚に個人の嗜好が反映されているかどうか。つまり偏見があるかどうかということです。
(本書より P103〜P105)



■本を読まずに、チャレンジなどできない

 本を読むとなぜ着想が豊かになるのでしょうか。
 本とは、さまざまな論理の積み重ねから構成されていますから、たくさんの本を読めば読むほど、バラエティに富んだ思考パターンが頭に蓄積されます。だから何か問題にぶつかったり、うまくいかないことがあったりしても、ひねり出せる代案が自ずと増えることになります。
 その一方、読書によって蓄積された思考パターンは、あくまでも本の著者の体験をなぞった疑似体験にすぎないのも事実です。そのために「頭でっかち」とか、「机上の空論」などと批判されることがあります。
 しかし人を「頭でっかち」とか「机上の空論」とか揶揄する人たちが、より優れた代案を出す場面に僕は1度もお目にかかったことがないのも厳然たる事実です。
 机上の空論は、机上だけで終わってしまうから机上の空論なのであって、実際にやってみれば、それは立派な「実践的な知」になります。スタートは机上の空論であっても、そこからスタートして実践的な知にすればいい。
 しかし机上の空論すらない人には、そのスタートさえ切れません。この差は実に大きい。
(中略)
 社会に出れば、いかに適切に参考文献を探しだし、自分や会社にとって役立つところを引用できるかが勝負になってきます。
 大人の仕事の能力とは、いかに適切に引用できるかにかかっています。そのためにはある程度以上の読書量が絶対に必要不可欠です。
(本書より P124〜P127)



■自分から「こんな本を読んだ」と発信していく

 何のために本を読むかといえば、究極の目的は自分で自分を救う仕組みをつくるためですが、その1つとしております。「自分で何かを発信できるようになるため」という明確な目的があります。
(中略)
 いつもいうように、本や知識は循環させることが大事です。何かを出すことで新しいものが入る隙間ができます。脳に入れた情報は、今度は発信していかないとどんどん詰まっていきます。
 だからブログやTwitter、Facebookなどで「こんな本を読んだ」と発信することは、自分の意見を言うためのいいトレーニングになるのです。
 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上でのやりとりは、本を読んだ人がどんな風に成長していくのかを観察する場として最適です。たくさん本を読んでいる人は、3年、5年経つうちに、かならずひとかどの人物になる。その人がどんな人生を送っているかは、SNSを追っていれば雰囲気だけでもわかるでしょう。
(本書より P136〜P137)



■読書ブログのはじめ方

 「自分でも読書ブログをはじめてみよう」という人もいると思います。
 しかし出鼻をくじくようですが、書評ブログの先輩としていわせてもらえれば、もしアフィリエイトなどでお金を稼ぐ目的なら、たぶんやっても儲かりません。
(中略)
 しかし金銭的な目的でなく、あくまでも個人的な趣味でブログを書くのであれば、本ほど格好の材料はありません。
すでに読書の習慣のある人であれば、読んだ本の感想については、誰かに伝えたくなるでしょうし、それがブログを続けるモチベーションにもなります。
 ただし、先に述べたように読書感想文というものは、ちゃんと書こうとするとかなり難しいものです。だから本来は、そんなものを小学生にちゃんと書かせようとするのは10年早い、いや20年早いといわせて頂きましょう。
 これから読書ブログをはじめる人も、本の紹介というものは真剣に取り組むとかなり難しいということを覚悟しておいてください。
(中略)
 いくら本という素材があるとはいえ、何もない、真っ白なところに一から文章を創作していくということは、なかなか大変です。しかし、フォーマットを決めて、そこに要素を入れていけば、とりあえずそこそこ読める文章になります。
 こんなことをいうと、「そんなのつまらない」とか「個性が発揮できない」とか思われる方もいるでしょう。
 大丈夫、こうした方法は自分の個性を殺すことにはなりません。
 個性とは、「非個性的な代わりに、ものすごく役立つこと」を真似して真似して真似して、それでもどうしても残ってしまう癖のことです。
 とりあえず人がこうしろといった型は、自分の癖=個性がわかるまでは続けたほうがいいでしょう。
(本書より P143〜P144)



【関連書籍】




本を読んだら、自分を読め 年間1,000,000ページを血肉にする読自≠フ技術

1)本書の内容
 
 CHAPTER1 だから、僕は本で強くなれた
 CHAPTER2 本の読み方を変えれば、自分が変わる
 CHAPTER3 本屋を歩けば、見える世界が変わる
 CHAPTER4 アウトプットすれな知恵はもっと身につく
 CHAPTER5 本当の教養は人生を豊かにする

2)本書から学んだこと
 ・本を読むことで、自分を救える自分になれる!
 ・読書感想文を書くのは難しい!
 ・リア充になりたければ本を読め!



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2011年11月10日

【マインドマップ付き】インタビュアーの「伝えたい!」思いが詰まった1冊!「スミスの本棚(テレビ東京報道局 ワールドビジネスサテライト編著)


スミスの本棚 私の人生を変えたこの一冊
  • テレビ東京報道局ワールドビジネスサテライト
  • 日経BP社
  • 1575円
Amazonで購入


ビジネスパーソンに人気のテレビ東京『ワールドビジネスサテライト』の人気コーナースミスの本棚 私の人生を変えたこの一冊が一冊の本になって発売されております。

ワールドビジネスサテライトは私もよく見る番組です。スミスの本棚 私の人生を変えたこの一冊が書籍化されてどのようになったのか?本書には放映されなかったインタビューの内容も含めて書かれております。普段、テレビで『スミスの本棚』コーナーをご覧になっている方は、放映された内容との違いを探してみるというのもいいかもしれないですね。

今回の記事では、本書を読んだ結果を【本書のポイント】【感想】【マインドマップ】【関連書籍】の構成で書いてまいります。


【本書のポイント】

■著名人が選んだ本!

これはここに書くよりマインドマップをご覧になった方がいいでしょう。

下記の【マインドマップ】をご覧ください


■著名人の本に対する愛着!

著名人の本に対する愛着は、物凄いものがあります。それは、森本智子アナの「この本を手に取ってくださったみなさまへ」に書かれた以下の文を読むと分かります。
 トップに上りつめた方々が手にする、ボロボロの姿の本たち。それは、試練のときや、迷ったときに、孤独を分かち合ってきた証です。ひとりの人生をも変えてしまう本、進むべき道を指南してくれる本、心から癒される本。一生のうちにそんな一冊に出会えるなんて、すてきな奇跡ですよね。
(本書より)


■一番心に残った言葉!

素晴らしい一節がたくさん書かれている本書ですが、私が「一番心に残った言葉!」として選ぶなら以下の一節を選びます
 あなたの心が暗闇であれば、巡り合うものはすべて禍となります。あなたの心が太陽であれば、出会うものはすべて宝となります。
(川辺秀実編訳『空海 人生の言葉』より)

これは、インタビュアーの森本智子アナが、いつも胸にしまっている一節だそうです。

現代にも響く言葉ですね。


【感想】

目次を見て改めて思うことですが、42人もの著名な方が色々な本を読んでいるのだなと、改めて思いました。

私が知らない本も多かったのですが、紹介されている一節を読んでいく中で、「これは素晴らしいあ」と思う本も数々ありました。

しかし、実は私が「これは!」と思った文章は、冒頭にある森本智子アナの「この本を手に取ってくださったみなさまへ」に書かれていた文章です。

そこには森本アナがインタビューに望むときの心構えと、本書に対する思いが記されておりました。

以下に森本アナのインタビューに臨む心構えを記載します。
 インタビューに臨むとき、いつも心の中で繰り返していたのは「相手の懐に飛び込んでみよう」ということ。間が持たないかな・・・・質問の順番どうしよう・・・・といった不安は、カメラが回り始めると同時に排除し、全身全霊で対峙してみようと。人生の大先輩を相手に気の利いた質問なんてできっこないのだから、その場ですべてを吸収し、たくさんのことを学ぼう!と半分開き直りです。
 ただその一方で、紹介していただく本はもちろん、ゲストご自身の著書なども下準備として読むため、徹夜明けでインタビューに臨むことも多々あり、インタビュー後の森本は脱け殻のようだと言われていました。(特に北野武さんの前では、2〜3日徹夜でひたすら著書を読み込み、フラフラだったような・・・・)
(本書より)

全身全霊で望んだ森本アナのインタビューは、時には1時間も超えたそうです。しかし、放送枠は5分のみ!当然、放送されない部分も出てまいります。

だが、今回の書籍化に伴い、テレビで放映されなかった部分も盛り込まれて書かれているため、インタビューされた方の思いが、テレビに比べ、より明確に伝わっているように思えます。

今回の書籍化に一番喜んだのは森本アナではないでしょうか!それは、以下の言葉に表れています。
 今回、書籍化のお話をいただいたときは「神様・・・・(涙)」と救われた気持ちでした。放送ではご紹介できなかった興味深い話も盛り込んでいこうと、これまでのインタビュー原稿をすべて読み返しました。まず、その豪華な顔ぶれに改めて驚くとともに、皆さんの人生の物語を共有させていただけたことのありがたさに、胸がいっぱいになりました。
(本書より)

本書には、そんな森本アナがインタビューの中で引き出した「著名人がお薦めする本や、本に対する思い」はもちろん、「著名人の活動のエピソード」「どのような思いで活動に臨まれているのか?」「今後の活動に対する思い」などが詰まっております。

まだまだ“引き出し”が多い本書!自分にとって参考になる言葉をメモし、苦しいときに見返してみたいと思います。

ちなみに、私がもし『スミスの本棚』に並べるとしたら、7つの習慣―成功には原則があった!を選びます。

本書をきっかけに、自分の『スミスの本棚』に並べてみたい本を探してみてはいかがでしょうか?


【マインドマップ】

image.png
拡大表示は以下のリンクをクリック!
なお、スマホでは綺麗に表示できないかもしれませんが、ご勘弁を(^^;)
スミスの本棚.html


【関連書籍】


空海 人生の言葉
  • 川辺秀美
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 1575円
Amazonで購入


スミスの本棚 私の人生を変えたこの一冊

1)本書の内容
 第1章 困難に挑む人へ
 第2章 発想のヒントが知りたい人へ
 第3章 夢を追いかける人へ
 第4章 人生の転機にのぞむ人へ
 第5章 身近な人の幸せを大切にする人へ
 第6章 心を見つめたい人へ
 第7章 希望を探している人へ

2)本書から学んだこと
 ・心のあり方によって出会うものがすべて変わる!
 ・人生を共にする1冊と出会い、ボロボロになるまで読み込む!
  それが自分の支えになる!



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