神田昌典 (2): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2010年10月25日

全脳思考(神田昌典著)(前編)


全脳思考

全脳思考

  • 作者: 神田 昌典
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2009/06/12
  • メディア: 単行本



1)本の内容
・見えない、触れられない、感じられない世界で
・論理的に正しい提案は、なぜ実行されないのか?
・営業せずとも顧客が集まる、五つの新原則

2)この本から学んだこと
・知的社会のフレームワークとして「U理論」が登場した
・全脳思考モデルはインターネット社会のビジネスモデルを
 構築するのに適用した思考モデル

本書では、まず問題提起から始まっています。
それは「3C,4Pのような”競争戦略”型のフレームワークは戦争を指揮するような”トップダウン”型の組織には向いている。しかし、現代のような知識社会においては組織は”フラット化”しており、”競争戦略”型のフレームワークをそのまま活用しようとしても、現場は混乱する」と。
そして、この問題の解決策として、C・オットー・シャーマー氏が提唱した「U理論」に求めたところから始まります。

「U理論」とは
 ・着想→行動→実現の一連の知的プロセスを表現するフレームワーク
 ・思考レベルには以下の4段階がある
   @ダウンローディング
   A事実的
   B共感的
   C創造的
 ・思考が深まると、本格的な変革が起こる
というものです。

そして、U理論に基づいた”全脳思考モデル”が創造的な仕事に対処するのに向いた思考モデルとして紹介されております。

このモデルは以下の5つから構成されております。
 ●全脳思考モデル・クイックバージョン
  ・全脳思考モデル・5ステップ
  ・理論的裏づけ
 ●全脳思考モデル・フルバージョン
  ・簡単ロジック思考
  ・創造的問題解決CPS
  ・最後の鍵−出会いの深層背景−
そして、これらを1枚のチャートに表すのが特徴となっています。

全脳思考モデルの概要は次回に譲るとして、なぜこのようなモデルが必要になったかについて触れたいと思います。

現代は言わずもしれた”情報化社会”です。
では、あなたは「xxについて知りたい」と衝動にかられるときはどんなときですか?
流行っている、何らかの情報をもとに知りたくなった、そんなときではないでしょうか?
そして「その情報をもっとしりたい」ときはどうしますか?恐らくたいていの方は「インターネットで検索をする」でしょう。そして確かなソースから情報を取得し、その”メッセージ”に込められた「満たされた未来の姿をイメージさせる”物語”」に”共感”し、行動を決めているはずです。
そのモデルを構築するために”全脳思考モデル”は生まれたと考えます。

従って、全脳思考モデルは「満たされた未来の姿をイメージする」ところから始めます。

全脳思考モデルの内容とは?
それは次回のお楽しみ!

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2010年10月15日

60分間・企業ダントツ化プロジェクト(神田昌典著)(後編)


60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法

60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法

  • 作者: 神田 昌典
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2002/12/07
  • メディア: 単行本



1)本の内容
・「経営なんて簡単なのに、なんでみんな成功しないのかなぁ」
・理想の顧客に出会う方法
・愚者は俺ならできると考える。賢者は愚者でもできるこをとやる
・ビジネスは大人が遊ぶ数字のゲーム
・害虫になるか、それとも天使になるか
・購買欲求をシステマチックに高める方法
・ヒラメキは、集中した思考の後に降ってくる

2)この本から学んだこと
・優れた発想は一瞬にして得られるもの!戦略も発想が重要!
・以下を切り口に商品を選択する!
 @参入タイミングは適切か?
 Aその商品を待っている顧客はどのくらいいるか?
 B商品コンセプトが顧客に伝わるか? 
・ニーズ・ウォンツ分析法でターゲット顧客の優先順位をつける
・最強の競合戦略とは戦わずして勝つこと!
・伝わらない競争優位はないのと同じ!
・撤退戦略を考えろ!
・購入意欲を上げるメッセージを考えろ!
・チャートを使って考えろ! 


「60分間・企業ダントツ化プロジェクト」の後編です。

後編では”スター戦略構築法”について書いてみたいと思います。

前編デモ書いたとおり、スター戦略構築法は以下の6つの視点から戦略を構築していきます。
 @商品
 A顧客
 B競合
 C収益シミュレーション
 Dタイミング
 Eメッセージ

スター戦略構築法において、まず最初に”商品の選択”があります。

では、なぜ”商品の選択”が最初のステップにあるのでしょうか?

本書によると、”商品の選択”がビジネスの成否の重要な要因となっているからです。

商品のライフサイクルについて考えると分かりやすいと思います。

例えば、ビデオを例にとってみたいと思います。

ビデオについていうと、少し古い年代の方ですと「VHSとβの規格戦争」があったのを覚えていらっしゃると思います。VHSはビクターの規格、βはソニーの規格で、家電メーカーは両陣営に分かれてビデオの規格戦争がありました。このころはビデオはまだ家庭には普及していなかったころなので、規格戦争を制するということは「大きな成長をもたらす」ということにつながったため、両陣営とも必死の戦いを繰り広げたのでした。この戦争は、結局VHS陣営が勝ち、その後VHSのビデオは順調に売上を伸ばし、各家庭に1台はVHSのビデオが入る状況になったのでした。

このとき、負けたβ陣営はどうなったのでしょうか?結局、ソニーは市場の参入のタイミングが遅れ、VHSに本格参入したタイミングは市場は成熟期に入った時でした。結局、VHS参入タイミングが遅れたために市場シェアを確保できず、価格競争に巻き込まれた形となり、ソニーの戦略は失敗に終わった結果となってしまいました。

この例をとってみても、商品の売り上げが成長の急カーブを描く段階で参入をすれば利益をもたらすわけですが、市場が成熟期に入ったタイミングでの参入は結果的には価格競争に巻き込まれるだけで失敗する公算が高くなります。

それほど「上りエスカレーターに乗るための商品選び」は重要になってくるわけです。

この本を読んで、「もうひとつ重要だな」と思ったことは
 ・戦わずして勝てる(難易度の低い)市場を探す
ということです。

例えば、家電などのメーカーは熾烈な競争を行っております。
そのような市場に私のような人間が知恵を絞っても勝てるわけがありません。
熾烈な競争にあるからこそ、彼らは戦略を立てて、戦術を立てて戦っているわけです。

では、どのような市場なら勝てるか?
本書で説いているポイントは以下の2つです。
 ・市場の成熟度:のんびりしながら儲かっているか?
 ・商品スイッチの難易度:顧客はライバル商品から乗り換えることは簡単か?

このような市場を見つけ、アイディアがでたとしてもアイディアを膨らませていくことが重要になります。そこで登場するのが”チャート”になるわけです。

本書では
 @商品寿命を予測する
 A商品のニーズ・ウォンツを考える
 B商品コンセプトの伝わりやすさを考える
   ・
   ・
   ・
といった20種類のチャートが紹介されております。

「商品という切り口をもとに、本書で紹介している”20のチャート”をもとに新たな発想を得ながら”戦略という絵”を作り上げていこう」というのが本書のメッセージと受け取りました。


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2010年10月14日

60分間・企業ダントツ化プロジェクト(神田昌典著)(前編)


60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法

60分間・企業ダントツ化プロジェクト 顧客感情をベースにした戦略構築法

  • 作者: 神田 昌典
  • 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
  • 発売日: 2002/12/07
  • メディア: 単行本



1)本の内容
・戦略は足し算ではなく、掛け算から生まれる
・未来を予測する経営者

2)この本から学んだこと
・今の日本の大部分の企業は「戦術は持っても戦略を持たない!」
・戦略がある会社は業界の地図を塗り替えることができる!
・商品のライフサイクルを知り、ビジネスモデルを作ることが成功への第一歩!


神田昌典さんといえばカリスマ・マーケッターとして、そしてフォトリーディングやマインドマップを日本に持ち込んだ方として有名です。

著作も多数あり、私も以前にこのブログで「非常識な成功法則」や「あなたも今までの10倍速く本が読める(監修)」を取り上げたことがあります。

本書は2002年に出版されており、ビジネス書としては年月が経つのですが、「ソーシャル・マーケティングの時代となった今、インターネットを使ったビジネスを行ううえで必要と思われる事項が書いているので、もう一度見直す必要があるのでは?」と思い、今回取り上げました。

特に私が注目したのは”戦略”という言葉でした。

”戦略”という言葉はビジネス上で日常茶飯事に使われる言葉だと思います。

では”戦略”という言葉の定義は何でしょうか?恐らく正確に答えられる人はほとんどいないと思います。
なぜなら”戦略”と”戦術”を混同して使われているケースが多いからです。

一般的な解釈は少し置いておいて、本書では”戦略”は以下の通りに定義されております。
  @戦略とは順番である
    戦略とは選択すること
    その次に選択したものの優先順位を決定すること
  A戦略は見えない、戦術は見える
    戦略は以下の要素を実行する計画
     ・何の商品を使って誰に対して戦いに挑むか?
     ・戦いを挑むにあたり、どのような陣形を取るか?
     ・どこから切り込んで、次にどこにいくのか?
     ・いつ戦いを仕掛けて、いつ撤退するのか?
    戦術は戦略を効果的に達成するための武器である
  B戦略とは予測力である
    予測の上にシナリオを描くことが継続的な成長を可能にする
  C戦略は圧倒的な強さである
    戦略とは改善ではない。パラダイムシフトである
    業界の地図を塗り替える力を持つ

実際、ランチェスター戦略で有名な竹田陽一氏も「日本の中小零細企業・経営者には戦略を勉強する人はほとんどいない」と言っております。しかし、これは中小企業だけでしょうか?超有名企業ではどうかはわかりませんが、中途半端な大企業でも戦略を持ち合わせている企業はほとんどないのが実情ではないでしょうか?

本書では「60分で戦略を構築する」という歌い文句で”スター戦略構築法”を紹介しております。

”スター戦略構築法”....光り輝くようなネーミングです。。。。

このスター戦略構築法は以下の6つの視点から戦略を構築していきます。
 @商品
 A顧客
 B競合
 C収益シミュレーション
 Dタイミング
 Eメッセージ

さてこの”スター戦略構築法”というのはどんなものなのでしょうか????

それは次回のお楽しみ。


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