コーチング: ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2013年07月14日

「壁を突破するにはどうするべきか?」を考えるところから全てが始まる!『突破論』(平井伯昌著)



北島康介選手、中村礼子さん、寺川綾選手、加藤ゆか選手、上田春佳選手.....オリンピックでメダリストとなったこれらの選手を輩出した平井伯昌コーチは、日本競泳界のトップコーチと言っても過言ではない。その平井伯昌コーチが情報誌・日経ビジネスアソシエで連載している「平井伯昌の“金メダリスト”育成塾」を基に加筆・編集された本が本書突破論である。

本書は「コーチとしての視点」で書かれている。一般企業でいうと管理職に相当する。「部下を育てるためにはどうすればいいのか?」「部下が一皮むけて戦力として活躍できるようになるにはどうすればいいのか?」と悩むことが多い。本書は平井コーチの指導に対する考え方が書かれている。そんな平井コーチの指導の要諦は「心を育てること」である。それは本書の「はじめに」にも以下の文章を読むとよく分かる。

 私は技術面の指導で記録だけを伸ばしても、世界で勝てる選手になるとは思っていません。「心・技・体」という言葉があるように、技術や体力だけでなく心や人間性といった面も鍛えなければ、世界の大舞台でベストパフォーマンスを発揮することは難しい。記録のスゴイ選手が一流だとしたら、世界で勝つという大きな目標を達成するのは超一流。一流と超一流の差は“心”だと思っています。心と脳、そして身体はつながっています。
(本書より P4)


コーチとして世界に勝てる選手を育てるにはどうすればよいのか?平井コーチは「具体的なイメージと確信をもって、それを実行すること以外に道はない!」と語っている。

 「うまくいったら勝てるかもしれない」という願望的な思考や取り組みでは、とても太刀打ちできません。「こうすれば勝てる」という具体的なイメージと確信を持ち、それを実行する。それしか道はありません。この2年間は、それに邁進する日々でした。その記録からぜひ、皆さんにとっての「壁を破る」ための方法論を見出してください。
 「壁を突破できたらいいな」と考えているだけでは壁は破れません。「この壁をどう突破すればいいのか」と考えるところからすべては始まります。
(本書より P9)


身近なことに置き換えるとよく分かる。具体的なイメージが頭にあるとき、そこに進む道が見えてくる。その道をどのように描くか?もちろん、その道を描くところに苦労があるのだが、本書には「突破するための道を描く」ヒントが書かれている。例えば以下のように。

 「自分が全力で指導して、選手たちが力を発揮できれば」と仮定して、選手の特性別に様々な状況と先を読みつつ、アプローチ法を妄想する。それが習慣づければ、「あ、これは全くダメだ」「こっちだとうまくいきそうだな」などとぼやっとしたイメージがだんだんはっきりしてくる。
(本書より P224〜P225)


具体的なイメージと確信を持ち、それを実行する!それ以外に壁を突破する道はない!壁を突破するには「どう突破するか?」と考えるところから全てが始まる!本書に書かれた言葉が壁を突破するための道を考えるキッカケになるのではないか?先に書いた本書の言葉のように、考えるヒントに溢れた本である。


【心に残ったメッセージ】


■伸びる選手は伸ばしたいと思わせる選手

 どんなに能力が高くても、選手1人の努力だけではトップになれません。コーチ、トレーナー、施設管理者、両親、マスコミ、ファンなどたくさんの人の協力があってこそ、最良の環境で練習することができ、成績につながる。だからこそ、自分が伸びるためには、「この人を教えたい」「この人に協力したい」と思わせ、周囲を味方につけるような魅力的な人間になることが大事。選手本人の人間性に惹かれて支援する人は、窮地に立たされた時に必ず助けてくれます。
(中略)
 上司やコーチは、言ってみれば義務の範囲で指導していれば、文句を言われる筋合いはないのです。義務以上の指導をしなければいけないというルールはなく、義務以上の指導をするかどうかは、上司やコーチの自由です。しかし、義務レベルの指導で限界を超えさせることは難しい。上司やコーチに、この部下や選手をとことん指導したいと思わせることは大事であり、お互いの信頼関係が成り立ってこそ、義務以上のレベルの高い指導につながると思います。
(本書より P48〜P50)



■小さな達成感を積み重ね自信を確信に変えさせる

 周囲の環境や状況の良し悪しで簡単に崩れない強い芯を作るには、まず、明確な目的意識を持つことが大事です。「何のために競泳を続けているのか」「自分の最終目標は何なのか」「自分とは何か」を自問し、その答え(=目指すべきもの)が明確になればなるほど、考えのぶれは少なくなります。ぶれないということは、不安要素が軽減することであり、実力を発揮しやすくなる。
 次に、結果を出し続けることが重要になります。小さいことで構わないので、スキルアップし続けることに重きを置きます。その成功体験を何度も体感できれば、それまで夢でしかなかったものが、だんだん現実味を帯びてくる。人前で「メダルを獲ります」と公言できるりあるな目標に変わります。自信が芽生えてくるのです。
 その際、コーチや他人に言われたからではなく、芽生えた自信に自分で気づくことが大事です。自ら「私はいける!」と自信を確信に変えられれば、自分の中の芯がさらに強くなり、どんな舞台でも精神的に大きく崩れることはなくなる。本番で結果が出せる確率が高くなります。
(本書より P106)



■勝ち続ける人は自分と戦える人

 「こうなりたい」と思うことは非常に大切です。なりたい、なろう、絶対になるんだ!と、目指すべきものになるために、自分も本当に信じられるかどうか。信じられるぐらい努力したかどうかが重要です。それは指導者も同じで、「メダルを獲らせたいな」ではなく、「絶対に獲らせるんだ!」と思えるかどうかで、最終的な到達点は変わってくる。
(本書より P115)



■ピンチの時ほどリカバリー能力を鍛える好機

 2010年のサッカーワールドカップでの日本代表チームの活躍は目覚ましいものでした。チーム競技と個人競技の違いはあれど、同じ指導者として、メディアを利用した前向きなコメントで選手を鼓舞し、有言実行を成した岡田武史監督の采配は、さすがと言わざるを得ません。カメルーン戦で勝利したおかげで、どん底だった状態が「自分たちでもいけるぞ!」という自信に変わりました。成長のターニングポイントがそこにあったように思います。
 どん底の状態に陥った時は、開き直りが大事です。それは投げやりとは違います。底辺にいる状態を事実として受け入れられた時、やるしかないというシンプルな思考に変わる。試合の日は待ってくれませんから本番に向かって準備するしかないのです。
 そんな切羽詰まった状況では、周囲の雑音が消え、這い上がるためには何をすべきかだけを考えるようになります。崖っぷちに立たされた時こそ、思わぬ力が発揮される。俗に言う「火事場のバカ力」を利用して、今すぐできることを精いっぱいやれば、短時間でのリカバリーは可能だと思います。
  それには、絶対に結果を残したいという選手の諦めない気持ちと集中力はもちろん、指導する側の原因を見抜く力と適切な指示が、重要になってきます。
(本書より P168〜P169)



■結果を他人事のように説明するな

 自信がない人は、自分のことを他人事のように話す傾向があります。例えば、一昨年までのゆかに調子を聞いても、「朝起きたら体が重かった」「泳いだら調子が悪かった」という返事が多かった。つまり、自分のことなのに自然現象を説明するかのように答えるわけです。そこには、自分の状態を「どうしたいのか」という意思がありません。「調子が悪かったから結果が出なくても仕方ない」という、逃げ道を作っているのです。結果を他人のせいにしたり、他人事のように捉えたりしては、克服しなければならない課題にすら気づくことができず、成長しません。
 そうした思考のクセをなくすにはどうすればいいか。私は「突き詰める力」が大事と考えます。「調子が悪かった」で終わらせるのではなく、「なぜ調子が悪かったのか」を突き詰め、自分なりの解決策を導き出す。
 「朝起きたら体が重かった」→(なぜ?)→「疲労がたまっていたのに、休養日に遊びに行き、体のケアを怠った」→(どうすればいい?)→「週末にトレーナーに体をほぐしてもらい、寝る前は必ずストレッチをやろう」
 このように、自ら招いた原因や解決策をとことん掘り下げる思考習慣を身につけることが大事です。
(中略)
 一流選手ほど「まだ何かできるんじゃないか」と貪欲に突き詰める力があります。北島康介や、陸上競技のハンマー投げの室伏広治もそうした傾向が見受けられます。彼らが長く世界の頂点で戦い続けられるのは、どんな状況でも探求心を持って「何か勝てる方法があるのではないか」と突き詰めているから。「年だからこの辺でいいや」と諦めた瞬間、人間の成長は確実に止まるのです。
(本書より P193〜P195)



【関連書籍】



突破論

1)本書の内容
 
 第1章 勝つために何が必要か
 第2章 選手の心に届く伝え方
 第3章 心を強くする
 第4章 チームで磨き、個で勝つ
 第5章 指導者に必要な思考
 第6章 ロンドン五輪へのロングスパート

2)本書から学んだこと
 ・一流と超一流の差は“心”にある!
 ・「具体的なイメージと確信を持ち、それを実行する」以外に壁を突破する道はない!
 ・「この壁をどう突破すればいいのか」を考えることからすべてが始まる!



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2012年10月12日

コミュニケーションの枠組みを捉えながら書かれた「本気でほめる」ための本!『あたりまえだけどなかなかできない ほめ方のルール』(谷口祥子著)



あたりまえだけどなかなかできない ほめ方のルールを読んでみました。

谷口祥子さんは、現在、CTI認定コーチとして、パーソナルコーチングを中心に多方面にてご活躍されております。特に「ほめる」ことについて、本書以外にも何冊も著書を出されております。また、『コーチングフェスタ2012 in TOKYO 〜響き会う〜』でも登壇者として名を連ねております。

ただ、谷口祥子さんの本は書店ではよくお見かけしたものの、まだ読んだことがありませんでした。コーチングフェスタでの登壇をキッカケに実際に読んでみようと思い、本書を手に取ってみました。

本書のご紹介に当たって、今回は、【本書で印象に残ったメッセージ】【感想】【関連書籍】の構成で書いていきたいと思います。
※今回はマインドマップはありません。


【本書で印象に残ったメッセージ】

今回は本書で印象に残った個所を以下に掲載いたします。


■相手の才能を引き出すことができる

本書の第1章には「ほめるメリット」について書かれております。その中で特に印象に残ったのが、ナポレオン・ヒル博士について書かれたエピソードです。このエピソードを読むと、「ほめる」行為がいかに重要かが分かります。

 あの自己啓発プログラムの大御所、ナポレオン・ヒル博士に、意外な過去があるのをご存じでしょうか?世界100ヵ国以上に普及しているナポレオン・ヒル・プログラムの生みの親であるヒル博士は、鉄鋼王アンドリュー・カーネギー氏からの依頼で、なんと20年もの間、ヘンリー・フォード氏を始めとする成功者を取材し続け、成功哲学として体系化した人です。このような偉大な功績を残したヒル博士ですが、幼い頃には『札つきのワル』と呼ばれていた時期があったそうです。
 彼が『札つきのワル』だった少年時代を経て成功者となりえたポイントは、何だったと思いますか?実は彼の成功は、実母が亡くなってきた継母の愛情豊かなコミュニケーションのたまものだったのです。
(中略)
 自分の可能性を信じてくれる人の存在というのは大きいですね。ヒル少年は継母の『可能性を信じる』教育で、自らの才能に意識を向けることができ、新聞記者になりました。その仕事についたおかげで鉄鋼王カーネギーに見初められ、世界に名だたる成功プログラムを作り上げるに至ったのです。
 相手にマイナスのレッテルを貼ることは、本人が「何くそ」と、それをバネにして成長するきっかけにもなりますが、本人に成長したいという気持ちがなければ、その望ましくない状態をいたずらに助長してしまう危険性があります。
 それに対して『ほめる』という行為は、本人が自分の強みや魅力に意識を向けプラスの循環を引き起こすための、強力な起爆剤になります。相手の才能を引き出し成長を促すために、これを活用しない手はありません。
(本書より P22〜P23)



■相手に意識を向けよう

相手をほめるためには相手の良いところを見つけなければなりません。そのためには、「相手に意識を向ける」ことが必要です。「相手に意識を向ける」ことで、相手の気持ちを感じ取ることができます。

 社会的に成功している人たちは、『人が何を望んでいるのか』ということにとても敏感です。そうすることで多くの人たちが求める商品やサービスを生み出し、事業を成功させています。
つまり人のニーズをつかんで成功するには、自分にではなく他人に意識を向けることが絶対に不可欠なのです。
 ほめた時に最大の効果が発揮されるのは、それが相手のストライクゾーンに入る内容だった時。つまり相手が一生懸命取り組んできたことだったり、誇りに思っていることだったり、人から認められたいと強く願っていることをキャッチした時です。そんな風に相手の心にズバッとはまる言葉を選ぶには、いったいどうすればいいのでしょうか?
 最初のステップは『相手に意識を向ける』ことです。相手に意識を向けるといろんなことが分かります。どんな話題に興味があって、逆にどんな話題に興味がないのか。話すのがすきなのか、聴くのが好きなのか。話の中心でいたいのか、盛り上げ役に回ることを好むのか、など。
 逆に前述のように「何を話そうか」などと自分の中で考えごとばかりしていると、そういった相手のパーソナリティや傾向に気づくことができません。相手に意識を向けてその人の気持ちをしっかりと感じ取ることができると、相手のストライクゾーンに響く言葉でほめることができるのです。
(本書より P37)



■具体的にほめよう

相手に意識を向けることで、相手の良いところが具体的に見えてまいります。見えてきた良いところを「具体的にほめる」ことで、「私はあなたに気にとめていますよ」という相手へのメッセージとなります。

 日頃相手のことを気に留めてよく観察し具体的にほめていると、何か頼みごとがある時や、叱った時などにも相手に受け入れてもらいやすくなります。
 日頃あまり気にかけてくれない上司に「キミだからこそお願いしたい仕事なんだ」と言われたらどうでしょうか。それが面白みの少ない面倒な仕事だったら、押しつけられた感じもするかも知れませんね。でも、日頃から自分の働きぶりをしっかり観察してほめてくれている上司からのお願いだったらどうでしょうか。「この人の頼みなら引き受けてあげよう!」と思う可能性が高いはずです。
 相手とのキョリが近ければ近いほど、より具体的にほめることで「キミのことを気にかけているんだ」というメッセージとして相手に届くのです。
(本書より P109)



■「叱る」と「怒る」の違いを知ろう

「叱る」と「怒る」、この似たような2つの言葉には、とても大きな違いがあります。

 『絶妙な「叱り方」の技術』(明日香出版社)の著者である藤崎雄三氏は『叱る』ということを「上司や先輩として相手に期待し、善意の気持ちを持って相手に対峙すること」と定義しています。
人に何らかの改善要求をしたいと思う時には、不満や怒りが伴って当然です、しかしそのままただ感情的な言葉を相手に投げつけるのは、単に自分の感情をスッキリさせるための『怒る』という行為であり、相手を委縮させたり反発を招いたりする可能性があります。相手に期待し善意を持って『叱る』ためには、冷静になって効果的なアプローチを行う必要があります。そうすることで相手の成長を促したり、状況を改善したりすることにつながるのです。
(中略)
相手に期待し、善意を持って相手に向き合うために、ぜひ『怒る』のではなく『叱る』ことを実践しましょう。
(本書より P194〜P195)



【感想】

本書を一言でいうならば「本気でほめるために必要なことが書かれた本」です。

うわべだけで相手をほめても「ああ、この人は本気でほめていないんだな!」と相手に伝わってしまうもの!ほめるには「本気でほめる」、つまり「心から相手のことをほめる」ということが必要です。

では、こころから相手のことをほめるためにはどうすればよいのか?本書のテーマはここにあります。

本書を見てみると
 ・相手に意識を向ける
 ・相手の話を聴く
 ・相手に質問する
 ・etc...
など、一見「ほめる」とは関係のないように見えることも出てまいります。

しかし、「相手を本気でほめる」ためには「相手の理解」が前提です。「相手を理解」するためには、上記に書かれた「相手とコミュニケーションを取る行為」が必要となってまいります。本書が「人とよりよい関係を作るためのコミュニケーションスキル」という大きな枠組み(本書より P5)で捉えて書かれているのも、「本気でほめる」ためには「相手に意識を向け、相手とのコミュニケーションを取ることが必須」となるからです。「ほめるテクニックを単に述べたのではない。人とよりよい関係を作るためのコミュニケーション・スキルを述べている本」なのです。

ところで、著者の谷口さんは「ほめる」ことに関する本を多く出版されております。それは「ほめる」コミュニケーションを身に付けたことで、著者の人生を大きく変えたからだと思われます。そのことを推察できる文章が、本書の「まえがき」に書かれております。

 私は「どうすればもっと人から信頼されるんだろう?」「どうすればもっと人と仲良くなれるんだろう?」と20代の頃から思考錯誤してきました。
 そんな私が36歳の時にコーチングに出会って、180度人間関係が変わりました。
 それまで<どう話すか>ということばかりに意識を向いていた私が人の話にちゃんと耳を傾けるようになり、短時間で相手から信頼され心を開いてもらえるようになったのです。
 <どう話すか>ということばかり考えていると、意識が自分の方に向いてしまいます。ところが<相手の話を聴こう>と思うと、自ずと意識が相手に向くようになります。すると相手の表情や身振り手振り、声のトーンなどを通じて、さまざまな情報をキャッチすることができるのです。
 それらの情報の中には、こだわりや生き様といった相手の人間的魅力がいっぱい詰まっています。私は日常的に好奇心を持って相手の話を聴き、それらをキャッチすることで、相手を認める言葉やほめ言葉を会話に織り込むことができるようになりました。
 ほめ言葉には相手の人生を変えてしまうほどの大きな力があります。この度、私が2冊目の本を出版するご縁を頂けたのも、この「ほめる」コミュニケーションを身につけ、周りの人たちとの信頼関係を築くことができるようになったからだと思っています。
(本書より P4〜P5)


「ほめるコミュニケーション」を身につけることで人生を大きく変えることができた著者の「ほめ方」の本。それは、単に「ほめる」という行為のみだけではなく、「相手とのコミュニケーションをしっかりとる」ことを考えさせられる内容の本です。


【関連書籍】



あたりまえだけどなかなかできない ほめ方のルール

1)本書の内容
 1章 ほめるとどんなメリットがあるのか?
 2章 ほめ方の基本ルール
 3章 相手の何をほめるのか?
 4章 相手をどうほめるのか?
 5章 ターゲット&関係別のほめ方
 6章 変化球のほめ方
 7章 効果的な叱り方
 場面別ほめ言葉集 100フレーズ

2)本書から学んだこと
 ・「本気でほめる」ためには、相手に意識を向けることが必要!
 ・コミュニケーションを取ることで「ほめる事柄」が見えてくる!
 ・「ほめるコミュニケーション」は相手を変える大きな力を持っている!



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2012年07月16日

【マインドマップ付き】質問は「何を言うか」よりも「誰が言うか」によって大きく変わる!『しつもん仕事術』(松田充弘著)


しつもん仕事術
  • 松田充弘
  • 日経BP社
  • 1470円
Amazonで購入


しつもん仕事術を読んでみました。

松田充弘さんというと『魔法の質問』シリーズに代表されるように、「個人に向けてよりよい日常生活を送るために質問を中心としたコーチングの本を書かれている」というイメージがあります。しかし、本書は「ビジネスパーソンに向けた質問に関する本」です。松田さんご自身にとっても、仕事に関する本を出すのは初めてのこと。その内容に注目をしながら読んでみました。

本書のご紹介に当たって、今回は、【本書のポイント】【感想】【マインドマップ】【関連書籍】の構成で書いていきたいと思います。


【本書のポイント】

本書のポイントを以下に記述します。


■質問者に身に付けてほしい6つのマインド

本書では『質問者に身に付けてほしい6つのマインド』として、質問を行う際に心がける必要のある6つのマインドが書かれております。なぜなら、質問が効果を発揮するのか?それとも効果が半減するか?は、質問者のマインドに大きく関わるからです。

以下に『質問者に身に付けてほしい6つのマインド』を記載いたします。

1)聞き上手になる
2)まずは話を受け止め、否定しない
3)「できないを克服」ではなく、「できるを伸ばす」
4)どんなときも応援する
5)こまめにねぎらう
6)自分自身を満たすことを忘れずに



■部下がやる気になる「魔法の質問」

本書では、『部下がやる気になる「魔法の質問」』として、6つ状況に応じた『魔法の質問』が掲載されております。

一部を以下に掲載いたします。

●部下がやる気をなくしているとき
・自信がわいてくる「魔法の質問」
「今、何かうまくいっている?」

●部下のモチベーションを上げたいとき
・目標を明確にする「魔法の質問」
「終わったとき、どんな状態になっていたら最高?」

●部下が壁にぶつかっているとき
・課題に向き合うための「魔法の質問」
「どのようにしたらうまくいくと思う?」

●チームワークが悪いと感じたとき
・チームの団結力を上げる「魔法の質問」
「自分たちの共通点は何だろう?」

●アイデアや提案が出てこないとき
・新しい発想を引き出すための「魔法の質問」
「何の制限もないとしたら、どんなアイデアがある?」

●部下がつらそうに仕事をしているとき
・部下の不安を解消する「魔法の質問」
「うまくいきそう?」
「今の大変度は何%ぐらい?」
「どんなサポートが欲しい?」



■仕事力が劇的にアップする「7つの法則」

『仕事力が劇的にアップする「7つの法則」』は、松田さんが過去に「社長失格」の烙印を押された経験から「どうしたら人生が豊かになるのか?」を追求して気づいた法則です。これによって、松田さんは「劇的に人生が変わった」と述べております。

●仕事力が劇的にアップする「7つの法則」
1)ご縁の法則
ご縁は広げるものではなく、深めるもの

2)ゴリヤクの法則
あなたが提供している価値は何だろう?

3)わかちあいの法則
コラボレーションが競争力アップの源

4)おすそわけの法則
「いいこと貯金」人間的魅力をアップ

5)ありがとうの法則
顧客のこと、本当に知っていますか?

6)引き寄せの法則
エイプリルフールで自己実現!

7)宇宙の法則
「無理」をなくすと力がわき出る


■「魔法の質問」マンダラチャート

マンダラチャートは1979年に松村寧雄さんが密教の曼陀羅に開発した、ビジネスパーソンに人気のツールです。

マンダラチャートは以下のように使います。
 1)中心核(真ん中のマス)にテーマを書く
 2)テーマの具体的な内容を、重要だと思うことから、AからHの順番で書く

マンダラチャート.png

この「マンダラチャート」と「魔法の質問」を組み合わせたチャートが、本書で紹介している『「魔法の質問」マンダラチャート』です。

『「魔法の質問」マンダラチャート』は以下のように使います。

●魔法のマンダラチャートの使い方(グループで行う場合)
 1)1つ目の質問の答えを書く。回答時間は1問当たり1分以内がめど。気づいたことを書く。
 2)書いた内容をメンバー間で発表し合い、マスの余白に、気づいたことを書く。
 3)2つ目以降の質問でも、1)と2)を繰り返す。
 4)テーマに関して、ワークを通じて気づいたことを中心核(中央のマス)に書く。
 5)このチャートに書いたことを具体的な行動に移すために、いつから何をするのかをアクションに書く。日付入りで記入し、実行に写したかどうかをあとでチェックする(期日入りで記入し、実行に移せなかった場合は、なぜできなかったのか、どうすればできるようになるのかを考える)。


【感想】

以前、NHKの『クローズアップ現代』でもコーチングの特集が放映されたように、ビジネスの世界でもコーチングの手法が注目を集めております。コーチングを行う上で鍵となるのが“質問”だからです。


仕事の上での質問には目的がいくつかあると思います。
・質問者が持った疑問を解消する
・質問者が(状況などを)相手に確認する
・質問者が相手を叱る、もしくは注意する
etc....

しかし、どのようなスタンスで質問を発するかによって、質問の意味はまるで変わってしまいます。
尋問のスタンスで相手に質問を発すると「相手は萎縮する」、もしくは怒られるのを避けるために「本当のことを言わなくなる」もしくは「その場を凌ぐために適当にごまかす」ということが発生します。

本書で一番強調したかったのは「質問者のマインドを見直して欲しい。そのうえで、どのような質問を行えばよいかを考えて欲しい。そうすれば、質問は有効なコミュニケーションツールになるのだから!」ということではないかと思います。

そのため、最初に『質問者に身に付けてほしい6つのマインド』を持ってきたのでしょう。『質問者に身に付けてほしい6つのマインド』を心掛けることで、質問される相手にとって心理的緊張をほぐし、安心感を与え、オープンマインドで質問に答えることができるようになるからです。

『質問者に身に付けてほしい6つのマインド』が登場する第1章では質問者に必要なマインドを述べ、第2章以降、具体的な『魔法の質問』が登場します。質問を作るためのテクニックも書かれてはいるのですが、むしろ「なぜ、その質問を発するのか?」という質問者のマインドを、著者の経験を交えながら強調して書かれております。そこには「仕事の成否は、スキルよりも人間関係で決まる」という著者の思いがあるからです。

 人生もビジネスも、うまくいきかどうかの6割くらいは人間関係に依存している、と私は考えています。専門知識やスキルなどはもちろん大事ですが、冷静に観察してみると、仕事ができる人は人間関係をしっかりつくれる人であることが見えてきます。
(中略)
 繰り返しますが、質問というのは「何を言うか」よりも「誰が言うか」によって効果が大きく変わってきます。質問は相手を変えてしまうほどの素晴らしいパワーを秘めているのですが、使い手のマインドによってパワーが半減したり、逆に相手のパワーを減らしたりするようなマイナスの作用を及ぼすこともあります。
(本書より)


仕事の上で質問を使う場面が多々発生いたします。その質問が「相手の“気づき”や“パワー”を引き出し、コミュニケーションを促進する」ものになっているのか?それとも「相手を追い込み、“心の壁”を作る」ものになっているのか?「質問の仕方をもう一度見直してみたい」と、本書を読んで思ったのでした。


【マインドマップ】

image.png
拡大表示は以下のリンクをクリック!
なお、スマホでは綺麗に表示できないかもしれませんが、ご勘弁を(^^;)
しつもん仕事術.html

そして、スマホの方は以下のリンクをクリック!マインドマップの内容を階層構造で表しました。
しつもん仕事術.mm.html


【関連書籍】


こころのエンジンに火をつける 魔法の質問
  • マツダミヒロ
  • サンマーク出版
  • 1260円
Amazonで購入



しつもん仕事術

1)本書の内容
 プロローグ さあ、しつもんの旅へ
 第1章 しつもんパワーを10倍にする6つのマインド
 第2章 部下がやる気になる「魔法の質問」
 第3章 仕事力が劇的にアップする「7つの法則」
 第4章 実践したその日から、ビジネスが変わる!
    「魔法の質問マンダラチャート」活用法

2)本書から学んだこと
 ・良い質問は、質問される人に「気づき」を与える!
 ・質問は、質問する人によって効果が大きく変わる!
 ・より良い人生を送るためにも「原理・原則」を身につけることが重要!



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