U25 SURVIVAL MANUAL SERIES: ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2014年08月19日

【本文紹介】harvest『"美しい瞬間"を生きる』(向田麻衣著)



■harvest

 たくさんの人に支えられていることはわかっている。
 それでも、インドからの帰りのフライトで、これから先も、ずっと、ひとりで、このつらく厳しい出来事や現実を見て、乗り越えていかなければいけないのかと思ったら、アイマスクをしたまま涙が溢れてきた。
 去年一年間は違和感のあることをひとつずつ、明らかにして、手放してゆく時期だった。
 ものすごくつらかたし、自分の過ちを認めることも苦しかった。
 今もその作業は続いている。
 去年の今ごろにいただいた仕事が長期に延びて、そのあたりから飛行機に乗るたびに息苦しくなったり、動悸が激しくなることが増えた。
 去年から今年の初めあたりまでは海外出張が怖かった。
 今は自分なりの対処法をいくつか試しながら、だましだまし飛行機に乗っている。
 周りの人から強い人だと言われて、そして、その度に泣きたい気持ちになる。
 本当は苦しかった。
 その日々の中に見つけられる、微かな光を集めて話しているだけ。
 今は、種をまかずに、刈り取ることはできないんだぁと実感している。
 刈り取るタイミングが近づいていることも感じる。

(向田麻衣著『美しい瞬間を生きる (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)』より P137)


向田麻衣さんの著書『美しい瞬間を生きる (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)』の本文紹介も今回で最後。今回は僕が一番印象に残ったエッセイ「harvest」を記載した。

「違和感のあることをひとつずつ、明らかにして、手放してゆく」という作業が「つらい」と著者は言う。その気持ち、ものすごく分かる気がする。なぜなら、自分も今、「違和感のあることをひとつずつ、明らかにして、手放してゆく」という作業を行っているからだ。

”違和感があること”ということは、自分の心が望むものとは違う方向でものごとが進んでいる。そして、”違和感を手放す”作業を行うために「なぜ、そうなったのか?」ということを考えるとき、自分が避けて来た”嫌な面”にも目を向けなければならない。誰しも、自分が避けて来た”嫌な面”に目を向けることはつらいことだ。それゆえに、”自分を見つめ直す作業”というのは、時に苦しい。

だが、植物がよい果実を実らすために”間引き”が必要なように、自分が次の舞台でよい果実を実らすためには。”違和感を手放す”という”間引き”が必要となる。そうしないと、”違和感”に心が奪われることにもなりかねない。

このような作業を通じて実らした果実は、輝かしいものとなっているだろう。そして、輝かしい果実を実らせ、刈り取る瞬間こそ、”至福の瞬間”と感じるのだ!


【関連書籍】



美しい瞬間を生きる (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)

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posted by まなたけ(@manatake_o) at 19:32 | Comment(0) | TrackBack(0) | U25 SURVIVAL MANUAL SERIES | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月18日

【本文紹介】好きな人の鎖骨『"美しい瞬間"を生きる』(向田麻衣著)



■好きな人の鎖骨

 好きな人の鎖骨にキスをしたまま眠ること以上に幸せなことがあるだろうか。毎朝 一緒に目覚めて、ご飯を食べて、それぞれの仕事に出かけて、夜は待ち合わせをして、 天気のいい日はテラスの席で食事をして、ワインを買って帰る。何気ない日々の報告 をして、同じベッドに潜り込む。そこには彼のお気に入りの音楽が流れている。私は いつもその曲のタイトルを知らない。翌日も、同じように時間が流れ、一緒に映画を観た日は、私より先に泣いてしまう彼をうらやましく思いながら、その夜も一緒に眠る。そういう暮らしをすることを私は一番大切にしている。この話は親しい友人にしかしない。だから、読んでくれる女の子たちの間だけの秘密にしてほしい。

 目の前の、たったひとりの人に、ひとつのことを伝えるために、人生のすべてを 使っても構わないのではないか。私はそう思っている。

 私は自分の始めた仕事を心から愛している。この仕事を神様から与えられたことを幸運だったと感じる。投げ出したくなるときは何度もあったし、これからもあるだろうけれど。

 「国際貢献」や「ソーシャルビジネス」について考える。私はビジネスを世界中で展開するつもりだ。ただ、私は愛する人たちをないがしろにしてまで仕事をしないだろう。私は聖人じゃない。

 私は自分の「女性性」ついて考える。日本にはこの人のようになりたいと思えるような女性の経営者がまだ少ないと思う。隠すか戦うか。この国はまだまだ、女性にとって生きづらい場所がたくさんある。

 評論家になるつもりはない。ただ、私は大切な人と、愛に溢れた自由な時間を過ごしながら、自分の仕事をするだけ。

 くり返しになるけれど、目の前の、たったひとりの人に、ひとつのことを伝えるために、人生のすべてを使っても構わないのではないか。私はそう思っている。

(向田麻衣著『美しい瞬間を生きる (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)』より P157〜P158)



「好きな人の鎖骨にキスをしたまま眠ること以上に幸せなことがあるだろうか」という出だしに、思わずドキっとした。それと同時に、好きな人とつながりを感じながら幸せをかみしめていたいという著者の気持ちが伝わってきた。

その一方で、著者は、働く女性が生きづらい環境にあると感じている一面も見せている。世界経済フォーラムが発表した2013年度のジェンダーギャップ指数によると、日本は136カ国中105位とOECD諸国中最低レベルに位置している。まあ、このような指数を出さなくとも、多くの女性は一定時期になると「仕事か?育児か?」という二者択一の選択に迫られる。そして育児を終え、仕事に復帰しようと思っても、自分の望む場所で働くことができない。あるいは、仕事に復帰したとしても、同時の男性社員とはキャリア面でかなり引き離された状態に愕然としてしまう。著者は社会起業家として注目を集めている経営者である。だが、注目を集めている経営者がゆえに、「この国はまだまだ、女性にとって生きづらい場所がたくさんある」と思うところが多々あるのだろう。そして、そんな環境下にいるからこそ、「私は大切な人と、愛に溢れた自由な時間を過ごしながら、自分の仕事をするだけ」と、自分に言い聞かせるかのように、強い決意を表しているようにも思う。

そんな日本の仕事環境に違和感を抱いている女性は多いだろう。そして、家族や恋人など大切にしたいと思う人とつながりを感じながら幸せな時を過ごしたいとも思っている。そんな違和感と願望を抱きながら生きている多くの人の気持ちを端的に表しているこのエッセイに共感を持つ人は多いだろう。

好きな人と一緒にいて、つながりを感じながら一緒に生きるということ。それは老若男女問わず、誰しもが”美しい瞬間”と感じるときだと思う。そんな”美しい瞬間”が多く訪れるといいなあ!


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posted by まなたけ(@manatake_o) at 18:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | U25 SURVIVAL MANUAL SERIES | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月17日

【本文紹介】本当は気づいているはず『"美しい瞬間"を生きる』(向田麻衣著)



■本当は気づいているはず

 みんな本当は気づいているはず。
 突然生まれて、なぜ生きているかなんてわからないはずで、そんな中、教育を受けて、お金をたくさん持って、安定した仕事や家庭を持てば「幸せ」だなんて嘘だって。
 何が本当の「幸せ」か定義できず、臆病になって当たり障りのないことをやっても仕方がないと、私は思う。
 正しいことが何かはわからない。でも、私がこれだけは確かだと言い切れることは、みんな生きている間に、”美しい瞬間”を体験したいと思っているということ。
 その経験は、ほんの一瞬の出来事だったとしても、その人の人生にその後もきっと長く寄り添って、暗闇に落ちそうになったときに支えてくれるんじゃないかなと思っている。
 美しい瞬間もいろいろで、丁寧につくられた空間に身を沈めることかもしれないし、大勢の人と何かひとつのことを成し遂げる瞬間かもしれないし、旅に出て、新しい空気を吸って、もっとちがう太陽の光をたくさん浴びることだったり、もしかしたら恋をすることかもしれない。
 私がいろんな国でやっているように、お化粧をしてあげて、その人が自分を前よりもちょっと好きになって、誰か大切な人と一緒に時間を過ごすことも、美しい瞬間のひとつだと思う。
 効果測定が可能であることとか、論理的であることは大事だと思う。でも本当は、そんなものがいらないくらい、切実なことがしたい。
 少なくとも私は、人が、「ああ、生まれてきてよかった」「人生は生きるに値する」と感じる一瞬をつくりたい。
 ”貧しく恵まれない”と言われる国に、夢みたいな瞬間を。
 もしかしたら、タブーを犯すような、非常に個人的で、でも普遍的なこと。
 美しいものに触れるということ。
 (向田麻衣著『美しい瞬間を生きる (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)』より P39〜P41)



向田麻衣さんの著書美しい瞬間を生きる (U25 SURVIVAL MANUAL SERIES)には心に残るエッセイが多い。上記に書いた”本当は気づいているはず”というエッセイも、心に残ったエッセイの一つだ。

誰もが”美しい瞬間”を体験したいと思っている。それは人間が持つ”普遍的な気持ち”なのだろう。ところで、”美しい瞬間”と書くと、”劇的な体験”と想像するかもしれない。しかし、向田麻衣さんが本書で書いている”美しい瞬間”は、必ずしもそうとは限らない。

向田麻衣さんが思う”美しい瞬間”とは、「仕事」、「日々の生活」、「家族」といった日常の小さな出来事の中も含まれているように思う。普段の何気ない生活の中にも、「仕事のため」「家族のため」「愛する彼女や彼氏のため」そして「自分のため」といった思いを胸に何かに挑戦し、やり遂げることで、「ああ、生まれてきてよかった」「人生は生きるに値する」と感じる一瞬がある。

「ああ、生まれてきてよかった」「人生は生きるに値する」!そんな瞬間を感じとり、そのとき感じた気持ちを楽しむようにになっていけば、より「人生は素晴らしい」と感じるようになるんだろうなあ......


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posted by まなたけ(@manatake_o) at 11:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | U25 SURVIVAL MANUAL SERIES | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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