スタートアップ: ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2013年08月18日

【マインドマップ付き】最後は起業家の「本気度」が決め手となる!『小さな起業のファイナンス』(原尚美著)



起業したいけどおカネがない!....
起業を考えた者であれば、誰しもが悩む事項ではなかろうか?そんな起業家に対して、起業に必要な資金を調達するにはどうすればいいのか?を解説した本が本書小さな起業のファイナンスである。

本書は全体的に「起業するための資金を調達するために必要なこと」が書かれているが、それだけの本ではない。読者に対して「起業マインドとは何か?」を示している本でもある。

本書は最初に
 「起業に踏み切れない真の理由は何か?」
と読者に問いただしている!著者は起業を成功させるために必要なのは「この事業にかける本気度だ!」と言いきっている。「小さな投資には小さな回収しか生まれない!この事業にかける本気度が本当にあるのか?」と問いただしているのだ。

そして、起業家の「本気度」は融資を行なう金融機関も評価のポイントになる!評価のポイントとなる「本気度」とは、「自己資金をどれだけ集めることができるか?」ということを本書は示している。

そのためには「どれだけ多くの人を巻き込めるか?」が重要となる。多くの人を巻き込むためには「支援者から、どれだけ共感を得られるビジネスプランを示すことができるか?」がカギとなる。ビジネスプランを示すために必要なのが創業計画書だ。「会社を評価するものさし」である創業計画書には金融機関も支援者も注目する。そのため、創業計画書のつくり方に本書はかなりのページを割いている。そしてここでも「あなたの本気度は?」という問いかけが重要なキーワードとなる!

全体を読むと確かに資金調達のために必要な事項を書いてある本ではあるのだが、「起業マインドとはなにか?」「本気で起業するとはなにか?」を示している本のように感じる!本書の創業計画書を作成する項において、「あなたに起業家マインドはあるか!」と問いかけている。

 金融機関から多額の借金を不安だという人は、最悪の事態を想定してみてください。利益があがらず事業を閉じることになったとき、時間はかかっても、自分の手に負える範囲内の借金なら何も怖いことはありません。勇気を持ってリスクを取った人だけがリターンを得ることができます。
(中略)
 起業家として成功すっるためには、いざとなったら自分で始末する覚悟を持つ、常にリスクを取り続けるマインドが必要なのです。
(本書より P125)


起業にあたって必ずつきまとうおカネの話!具体的なファイナンスのノウハウとともに「起業マインド」を問いかけてくる。著者の原尚美さんは起業家にとって必要なことを教示したい本を書きたいと思いながら執筆したのではないか?そんなことを感じさせる内容の本である。


【本書のポイント】


■カネは、事業を成功させる最大の要因ではない

 「ヒト・モノ・カネ」のカネは、事業を成功させる最大の要因ではありません。いったんはじめた事業を継続していけるかどうか、さらに発展させていけるかどうかは、すべてあなたの情熱にかかっているといっても過言ではないのです。
 事業推進のために必要な資金が不足しているのならば、第三者から借りればすむ話です。借りる相手は誰でもかまいません。もし、あなたのビジネスプランが、金融機関や両親、兄弟、友人の誰からも応援してもらえないなら、その理由は何か、いま一度考えてみる必要があります。あなたが起業に踏み切れない真の理由は、「資金不足」以外の場所に必ず存在しているはずです。
(本書より P19)



■小さな投資からは小さな回収しか生まれない

 当然ながら、借りた資金は返済しなければなりません。投資した以上の成果があがらなければ、借金地獄・自己破産という恐ろしいイメージいがアタマをよぎります。
 しかし、ビジネスとは、投資した資金をいかに効率よく回収するかという経済活動にほかなりません。調達した資金で資産を購入し、費用をかけて収益をあげ、利益を確保して投資した資金を回収し、さらに投資するというサイクルを繰り返すのです。
 当然のことながら、小さな投資からは小さな回収しか生まれません。大きな回収を目指すなら、その分だけのリスクも大きくなります。起業とは、リスクとリターンのシーソーゲームともいえるのです。資金を借りてでも、自らのビジネスに投資するというリスクを冒せないマインドの人は、そもそも起業家には向いていないのかもしれません。
(本書より P25)



■実績も信用力もない段階で頼れる融資は2つ

 我が国では大多数の中小企業が金融機関からの借入で資金を調達しているのが現状です。法人企業統計調査によると、特に資本金1000万円未満の小さな会社の有利子負債割合は、なんと58%にもなります。
 しかし、ここでひとつ問題があります。起業したばかりの小さな会社は、まだ実績も信用力もないので、銀行から融資を受けるのはそんなに簡単ではありません。特に都市銀行などの大手銀行では、まだ1度も決算を迎えたことのない起業したての会社の評価をどのようにすべきか、そもそもノウハウを持っていないのが現状です。
 そこであなたの会社のような小さな起業を支援するために、国や地方自治体には「創業時の融資制度」が2つあります。

 @日本政策金融公庫から借りる
 A地方自治体の制度融資を利用して銀行から借りる


 この2つのファイナンスは、保証人も頼めない、担保も持たない小さな起業家のあなたにとって、強い、強い味方なのです。
(本書より P55)



■小さな起業に最も大切なものは何だ?

 ビジネスの経営資源は、ヒト・モノ・カネといわれていますが、その中で最も重要なのが、「モノ=商品」です。特に予算にかぎりのある小さな起業の場合には、商品やサービスの良し悪しが事業成否のカギを握ります。
 もちろんビジネスを動かしているのはヒトですから、優秀な技術者や営業マンなど、人材は大切な要素です。また資産を購入したり、広告宣伝をしたり、事業をスタートさせるためには、初期投資のおカネも必要です。
 しかし市場はモノにあふれ、インターネットの発達で情報が溢れている状況では、「優れた商品」に勝る販促ツールはありません。インターネットという巨大な口コミツールで、商品の評判は自然に広がっていきます。
 「ヒト」も「カネ」もなかったCoCo壱番屋がこだわった「モノ」。それはバリエーション豊かなカレーのメニューと「笑顔」でした。残念ながら中小企業は、大企業のような優秀な人材を集めることができません。不特定多数の投資家から資金を募ることもできません。
 小さな起業のあなたが成功するためには、徹底的に「モノ」にこだわるしかないのです。
(本書より P104)



■最後の決め手はあなたのやる気

 ところで、起業前の会社や、設立して最初の決算を迎えていない会社は、創業計画書をもとに、あなたの事業を判断すると最初に説明しました。しかし、創業計画書はあくまで予定であり、100%計画どおりに達成できるという保証がありません。そこで、金融機関が次に気にするのは、利益からの返済ができなかった場合でも、あなたに返済するアテがあるかどうかという点です。公庫の新創業融資や制度融資では、保証人もいなければ、担保もありません。金融機関としては、起業がうまくいかなかった場合に、回収の可能性に目処をつけておきたいのは当然のことです。
 そこで、金融機関は、あなたの個人所有の定期預金や有価証券をどの程度持っているか、処分できる不動産があるかなどもチェックします。また、万が一の場合にあなたを支援してくれる家族や親しい友人がいるか、いるとすれば家族や友人の資産状況や年収などにも関心を持ってきます。
 あなたに近しい身内や友人が支援してくれないような事業を、赤の他人である金融機関が支援してくれるはずがありません。あなたを熱烈に支援してくれる支援者が多ければ多いほど、あなたの事業の信用度は高いと判断されます。
 そして、最終的に融資の可否を決定づけるのは、あなたの「本気度」です。

 金融機関のいう「本気度」とは、「起業にあたって、どれだけ自己資金を用意したか」ということ

創業資金を貯める努力をしないで、資金の大部分を融資に頼るという姿勢では、本気度が低いと判断されてもしかたがないのです。
(本書より P216)



【マインドマップ】

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【関連書籍】



小さな起業のファイナンス

1)本書の内容
 
 第1章 起業のファイナンス
 第2章 創業資金を調達しよう
 第3章 融資を決定づける「創業計画書」の書き方
 第4章 制度融資と公庫融資は、どっちが有利?
 第5章 金融機関は、あなたのどこを見ているか?
 第6章 起業したら知っておきたいお金の話
 第7章 融資以外の起業のファイナンス

2)本書から学んだこと
 ・小さな投資からは小さな回収しか生まれない!
 ・「創業計画書」には融資実行の上で重要となる!
 ・最後は起業家の「本気度」がカギとなる!



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2013年03月10日

【マインドマップ付き】リーンスタートアップの実践活用に役立つ本!『Running Lean』(アッシュ・マウリャ著)



2012年、1冊のスタートアップに関する本が注目を浴びた!『リーン・スタートアップ ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす』(日経BP社刊)である。この本は、著者のエリック・リース氏が「もっと効率的ににマネジメントしながら起業する方法はないものか?」という思いから、トヨタ生産方式をヒントに生まれた方法論である。古典的な手法では製品をリリースするまでは顧客実証を行わない。このため、「作り手が良いと思っても、顧客にとっては不要な製品が生まれてしまう」ということが発生する。そのようなデメリットを生じさせないために「構築→計測→学習のフィードバックループにより顧客から学びながら仮説検証を行う」ことを打ち出したリーン・スタートアップは、同書の発刊以来、アメリカそして日本で大きな話題を呼んだ!

だが、同書は難解である。また、概念的に理解できても実践活用するためにはハードルが高いのが難点であった。『リーン・スタートアップ ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす』を読んで、「概念は分かった。じゃあ具体的にはどうすればいいの?」という思いが巡った読者も多かったのではないだろうか?

そんなリーン・スタートアップの実践活用するために書かれた本がRunning Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)である。

本書は『リーン・スタートアップ ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす』、そして『リーン・スタートアップ』に大きな影響を与えたスティーブン・G・ブランク氏の著書『アントレプレナーの教科書』ベースに、実践活用しやすい形で書かれている。『リーン・スタートアップ ―ムダのない起業プロセスでイノベーションを生みだす』の著者であるエリック・リース氏も『Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)』に対して、本書の「まえがき」にて以下のように述べている。

 『Running Lean』は、THE LEAN SERIESの1冊目となります。昨年『The Lean Startup』(翻訳『リーン・スタートアップ』を出版してから、世界中の起業家やマネージャーたちとお会いする機会がありました。みなさんの話を聞いたり質問に答えたりするのはとても楽しいことです。そのなかで、多くの方かrリーンスタートアップを実践するガイドが必要だという声をいただきました。
(中略)
Running Lean』は、成功率を上げたい起業家向けのハンドブックです。哲学の本ではありません。おもしろい話を集めた本でもありません。スタートアップを作る実践で培った手法を詳細に解説した本です。
(本書より Pxiii)


以下は本書に書かれている内容の一部ではあるが、この内容をみても、本書が「実践的な内容の本」ということが分かるであろう。

・「リーンキャンバス」を用いたビジネスモデルの仮説設定
・検証のためのインタビュー技法(顧客・課題・ソリューション)
・製品/市場フィットのための計測方法
etc....


本書はWebサービスの開発に特化した形で書かれているが、「リーンキャンバス」や「インタビュー技法」などは、他の製品やサービスにも応用できると思う。そして、本書を読むことで『リーン・スタートアップ』に書かれている内容の理解を促進してくれる。それだけ価値ある本だと思う。

本書は「LEAN SERIES」の第1弾として登場したが、今後も『Lean UX』『Lean Analytics』の2冊の出版が予定されているようである。こちらも楽しみな本である。同シリーズの今後の展開に期待したい。


【本書のポイント】


■ビジネスモデルの仮説を捕まえる

 多くの起業家は、仮説を頭のなかだけで考えています。頭のなかで高速に反復しているのかもしれませんが、それは「現実歪曲フィールド」を強化しているだけです。
 最初の手順は、ビジョンを書き出して、少なくとも1人の人間と共有することです。
 昔から事業計画書というものがつかわれてきました。しかし、事業計画書を書いても、起業家の訓練にはなるかもしれませんが、「誰かと会話をする」という本来の目的は達成できません。
プランAはあとで間違っていると証明されることがよくありますから、事業計画書よりも柔軟に変化できるものが必要です。テストしていない仮説に基づいた60ページの事業計画書をわざわざ時間をかけて書くなんてムダです。
私が好んで使っているフォーマットは、図1-1のビジネスモデル図(リーン・キャンバス)です。
リーンキャンバス.png
 リーン・キャンバスは、アレックス・オスターワルダーが著書『ビジネスモデル・ジェネレーション』(翔泳社)で説明しているビジネスモデルキャンバスに私が手を加えたものです。
すべてが1ページに収まるところが気に入っています。以下に理由をあげます。

高速性
 数週間から数ヵ月かかる事業計画書と違い、半日もあれば複数のビジネスモデルの概要が書けてしまいます。1ページのビジネスモデルであれば時間もかからないので、いくつか考えてみて、優先順位をつけるといいでしょう。

簡潔性
 リーンキャンバスを使えば、言葉を選んでうまく要点を伝えられるようになります。これは、製品の本質を抽出する練習にもなります。エレベーターでは、30秒で投資家の注意を引かなければいけません。ランディングページでは、8秒で顧客の注意を引かなければいけません。

携帯性
 1ページのビジネスモデルであれば共有が簡単です。つまり、より多くの人に読んでもらえるということです。また、頻繁に更新することも可能です。

 これまでに投資家用のビジネスモデルやスライドを作ったことがあれば、リーンキャンバスの構築ブロックの内容はすぐにわかるでしょう。(中略)
ここで私がお伝えしたいのは、あなたの「製品」は製品では「ない」ということです。
(本書より P4〜P6)



■スタートアップの3つのステージ

第1ステージ:課題/フィット(Problem/Solution Fit)
 重要な質問:解決に値する課題はあるか?
最初のステージでは、ソリューションの構築に時間をかける前に、解決に値する課題があるかを判断します。
 アイデアは安くても、それに取り組むコストは高いのです。
解決に値する課題は、以下の3つの質問に集約できます。
・それは顧客が必要としているものですか?(必要性)
・顧客はお金を支払ってくれますか?支払ってくれないのであれば、誰が支払ってくれますか?(成長性)
・それは解決可能ですか?(実現性)
 このステージでは、定性的な顧客観察とインタビュー技法を組み合わせて、これらの質問に答えていきます。(中略)
ここから適切な課題に対応する最小限の機能を引き出します。これは「実現最小限の製品(MVP:inimum Viable Product)」と呼ばれています。

第2ステージ:製品/市場フィット(Product/Market Fit)
 重要な質問:誰かに必要とされるものを構築したか?
 解決に値する課題があり、MVPを構築できたら、そのソリューションがどれだけ課題を解決しているかをテストします。つまり、誰かに必要とされるものを構築したかを計測するのです。
(中略)
 トランクションあるいは製品/市場フィットは、スタートアップの重要なマイルストーンです。このステージでは、顧客に登録してもらい、定着させてお金を支払ってもらわなければいけません。

第3ステージ:拡大(Scale)
 重要な質問:どうやって成長を加速させるのか?
 製品/市場フィットが終わったら、ある程度の成功は保証されたことになります。このステージでは、成長に目を向けます。ビジネスモデルの拡大です。
(本書より P8〜P10)



■製品/市場フィットの前にピボット、それから最適化

 スタートアップの最初の重要なマイルストーンとなる製品/市場フィットを達成すると、戦略と戦術の両方に大きな影響を及ぼすことになります。したがって、スタートアップのステージを「製品/市場フィット前」と「製品/市場フィット後」に分けると便利でしょう。
 製品/市場フィット前は、学習とピボットに集中します。製品/市場フィット後は、成長と最適化に集中が移動します。
 ピボットとは、学習を続けながらスタートアップの方向性を変更することです。エリック・リースがこの言葉を使っています。ピボットはうまくいくプランを探すことであり、最適化はプランを加速するという違いがあります。
 最初の目標は、起動修正(またはピボット)です。次の目標は、効率化(または拡大)です。
 境界線があいまいな感じがするかもしれませんが、これが戦略や戦術の実行におおきな影響を与えます。製品/市場フィットまでは、学習を最大化できるように設計しなければいけません。
 最も学習できるのは、期待する成果の見込みが50%のときです。つまり、何が期待できるのかよくわからないときです。
 学習を最大化するには、細やかな改善を進めるのではなく、大胆な成果を狙うべきです。したがって、「送信」ボタンの色を変更するよりも、ランディングページ全体を変更したほうがいいのです。1つの顧客セグメントのUVP(独自の価値提案:Unique Value Proposition)を変更するよりも、複数の顧客セグメントにさまざまなUVPを試すほうがいいのです。
(本書より P10〜P11)



■実験とは何か

 検証による学習ループ(構築―計測―学習ループ)は、エリック・リースが体系化したものです。これは、学習を促進する顧客フィードバックループを表しています。
 まず、アイデアや仮説を用意して、仮説をテストする成果物(モックアップ・コード・ランディングページなど)を構築します。次に、この成果物を顧客の前に提示して、顧客の反応を定性的・定量的に計測します。このデータは、仮説の検証や反証の学習に使います。そして、再び構築に戻ります。
(本書より P12〜P13)



【マインドマップ】

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【関連書籍】







Running Lean ―実践リーンスタートアップ (THE LEAN SERIES)

1)本書の内容
 
 第T部 ロードマップ
 第U部 プランAを文書化する
 第V部 プランで最もリスクの高い部分を見つける
 第W部 プランを体系的にテストする

2)本書から学んだこと
 ・「リーンキャンバス」は仮説を捕まえるのに役に立つ!
 ・高速に学習するには「顧客と話すこと」だ!
 ・計測するには「行動につながる指標」が必要!



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posted by まなたけ(@manatake_o) at 21:26 | Comment(0) | TrackBack(0) | スタートアップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年08月16日

【マインドマップ付き】「会社をつくるための実践的なノウハウ」がトコトン書かれている本!『トコトンわかる 株式会社のつくり方』(原尚美/吉田秀子/渡邊央著)


トコトンわかる株式会社のつくり方
  • 原尚美
  • 新星出版社
  • 1575円
Amazonで購入


トコトンわかる株式会社のつくり方を読んでみました。

本書は著者の一人である原尚美さんより献本いただきました(原さん、ありがとうございます)。「会社を作る」ということを全く考えたことがない私にとっては、本書の内容は非常に勉強になりました。

本書のご紹介に当たって、今回は、【本書のポイント】【感想】【マインドマップ】【関連書籍】の構成で書いていきたいと思います。


【本書のポイント】

本書のポイントを以下に記述します。


■会社をつくって軌道に乗せるまでの成功ステップ

 1)株式会社にするメリットを知る
  ・社会的信用が高くなる
  ・必要な資金を集めやすい
  ・役員報酬を払って節税できる
  ・認められる経費が多くなる
  ・社長も社会保険に加入できる
  ・倒産しても個人資産を守れる
  ・最大2年は消費税が免税になる

2)株式会社とは何か?予備知識を学ぶ
  ・「取締役1人・株主1人」というシンプルな機関設計も可能
  ・約30万円あれば株式会社がつくれる
  etc....

 3)成功するための事業計画を立てる
  ・事業コンセプトを考える3つの視点
    @Who:誰に対するメッセージなのか?
    AWhat:ターゲットにどんなメリットを与えられるのか?
    BWhy:なぜ、ターゲットは自社を選ぶのか?なぜ、自社にはそれが可能なのか?
  ・自社が勝てるエリア=事業ドメインを決める
  ・会社をとりまくマーケット環境を分析する
  ・競合他社と差別化できる自社の強みを分析する
  ・どうやって売るか、販売チャネルを考える
  ・どうやって知ってもらうか、プロモーションを考える
  ・事業の儲けの仕組み、ビジネスモデルを書いてみる
  etc.

 4)融資などにより資金調達をする
  ・開業するにはいくら必要で、不足分はどう用意するか?
  ・融資には制度融資、公的融資、プロパー融資などがある
  ・どの金融機関とつきあうか?
  ・地方自治体が設ける制度融資を利用する
  etc.

 5)会社設立の準備をする
  ・商号
  ・本店所在地
  ・事業目的
  ・機関設計(取締役会、監査役)
  ・役員
  ・資本金
  ・発起人
  ・会社の設立予定日
  ・事業年度(決算期)

 6)定款を作成して認証を受ける

 7)法務局に行き設立登記をする
  ・定款
  ・登記申請書
  ・OCR用紙
  ・印鑑届書

8)必要書類を諸官庁に届ける

9)会社設立後の経理と労務を学ぶ


■会社ができるまでのおおまかな流れ

 1)会社の概要を決める
 2)商号を調査する
 3)定款をつくる
 4)定款の認証を受ける
 5)出資金を払い込む
 6)登記書類をつくる
 7)登記を申請する
 8)補正を確認する
 9)登記完了!会社の誕生!
 10)登記事項証明書・印鑑証明書を取得する


【感想】

本書には大きな特徴が2点あります。


1点目は「”分かりやすく”を意識して執筆・編集されている」という点です。

「株式会社をつくるための本」と聞くと、「難解な本」というイメージを持っております。事実、書店で売られている同様の本は、読みづらいと感じる本が多いです。

本書も目次だけを見ると、私たちが普段接する世界とは縁遠いだけに「難しそう!」と思うかもしれません。

しかし本書は
 ・主人公の内村元気と先生のやりとりを会話で示す
 ・重要な箇所は赤色で示す
 ・4コマ漫画を入れる
などの編集の工夫がみられます。

トコトンわかる株式会社のつくり方.JPG

「株式会社をつくる」という私たちがあまり馴染みのない事柄について、読者に抵抗なく読んでもらい、そして知識を吸収してもらう!このコンセプトのもと、著者は執筆し、編集者は本書を編集したものと推察いたします。

2点目は「実践的なノウハウが満載」という点です。

タイトルの『株式会社のつくりかた』という部分だけをみると、定款・登記・諸官庁への届け出といった「会社を設立するために必要な手続きについて書かれた本」と想像するかもしれません。しかし、本書はそのような手続きに関してのみ書かれている訳ではなく、事業計画・資金調達・会計・税務・労務管理といった「会社の設立以降も必要なノウハウ」も書かれております。(だから、タイトルに『トコトンわかる』と付いている訳ですね)

「本書は建前だけの手続き本ではありません。事業計画・資金調達・会計・税務・労務・登記のスペシャリストである3人の女性士業が、豊富な実務経験の中から、起業時に起きるであろう問題点や、知っておけばお得な情報を厳選して、本音ベースで書いた本です」(本書より P1)とある通り、ノウハウが満載の本です。会社設立のノウハウを全く知らない私も、「へえ〜、なるほど!」と思った事項がたくさんありました。

「起業したい!でも、どうやって会社をつくればいいのだろう?」と思っている方にとって、助力となる本だと思います。


※2012-11-16追記
【マインドマップ】

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なお、スマホでは綺麗に表示できないかもしれませんが、ご勘弁を(^^;)
トコトンわかる 株式会社のつくり方.html

そして、スマホの方は以下のリンクをクリック!マインドマップの内容を階層構造で表しました。
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※追記ここまで


【関連書籍】


51の質問に答えるだけですぐできる 「事業計画書」のつくり方
  • 原尚美
  • 日本実業出版社
  • 1680円
Amazonで購入


トコトンわかる株式会社のつくり方

1)本書の内容
 第1章 株式会社をつくるメリットは?
 第2章 会社をつくる基礎知識
 第3章 事業計画を立てる
 第4章 融資などで資金調達する
 第5章 会社設立の準備をする
 第6章 定款を作成する
 第7章 法務局に登記する
 第8章 諸官庁に届出をする
 第9章 経理と労務の基礎知識



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