自己啓発 (5): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2012年11月21日

【マインドマップ付き】私たちは「永遠のベータ版」なのである。だからこそ「たゆまぬ成長を続けていくという決意」を込めることができる!『スタートアップ!』(リード・ホフマン/ベン・カスノーカ 著)



スタートアップ! ― シリコンバレー流成功する自己実現の秘訣を読んでみました。

本書のご紹介に当たって、今回は、【本書のポイント】【感想】【マインドマップ】【関連書籍】の構成で書いていきたいと思います。


【本書のポイント】

本書のポイントを以下に掲載いたします。


■「自分のスタートアップ」のための本

 仕事をしていくうえでの最近の難題にうまく対処するには、自分の内にある起業家としての本能を再発見して、新しい種類の仕事人生を切り開かなくてはいけない。弁護士、医師、教員、エンジニア、そして企業のオーナーでさえも、いまでは起業家としての自覚を持つ必要がある。活力をみなぎらせて成長する新興ベンチャーを少なくともひとつ舵取りしている、そう、「自分のキャリア」を築くという事業に取り組んでいるという自覚を。
 この本は職探しのマニュアルではない。履歴書の体裁をどう整えるか、面接にどう備えるか、といったヒントやコツは見つからないだろう。むしろ、これからの時代に順応していくのに欠かせない、スタートアップ的な発想や技能を紹介している。ページをめくっていくと、人脈を広げ、強みを身につけ、よりよい仕事の機会を得るための戦略に出会えるはずだ。
 今後あなたが成功するかどうかは、このようなスタートアップ的な戦略を理解して実践するかどうかにかかっている。もっと幅広い視点に立つなら、みんながスタートアップ的な発想をすれば社会も繁栄する。この本に記す理念や価値観に沿ってみんなが生きれば、世の中の問題の多くが解決でき、解決にかかる時間も短くなるだろう。進歩や発展は一人ひとりから始まる。
(本書より P13〜P14)



■なぜ「スタートアップ」の発想を取り入れるのか?

 なぜスタートアップなのか。スタートアップはそのものは新興企業や起業を意味する。会社を興すときは、情報が乏しくヒト・モノ・カネの足りない状態で、時間に追われながら判断をくだす。何の保証も安全網もないから、それなりのリスクをとることになる。競争相手と市場のどちらも変化しており、企業の寿命は決して長くはない。起業家が会社を興して成長させようとするときの環境変化は、わたしたちみんながキャリアを築こうとするときの条件と同じである。一瞬先に何が起きるかわからない。かぎられた情報。熾烈な競争。変わりゆく世の中・・・・・。しかも、ひとつの仕事に費やす 時間は短くなってきている。つまり、絶えず順応を繰り返す必要があるのだ。もし順応できずに振り落とされても、誰も―勤務先も、政府も―あなたを受け止めてはくれないだろう。
 スタートアップは、このような視界不良、変化、制約と真正面から向き合っている。自分の持つ資産や大志、市場環境を見極めて、競争するうえでの強みを築く。融通性があって反復の利くプランを立てる。業界全体に、たとえ会社がなくなったとしても残るような人脈を張りめぐらす。大躍進のチャンスを積極的に探したり、生み出したりするほか、それに伴う集中的なリスクに機敏に対処する。難題に向き合うためのビジネス上の知識や情報を、人脈を活かして探りだす。起業家はこれらを、最初にアイデアをひらめいた瞬間から毎日欠かさず実行する。起業の場であるガレージを離れ、何フロアものオフィススペースを占めるまでになった後も。
 いまの世の中で仕事上の成功を手にするためには、ここで挙げたようなスタートアップの戦略をあなたも取り入れる必要がある。すなわち、起業家精神を持ち、スタートアップの発想を取り入れて自分の人生を切り開くことが、「自分のスタートアップ」なのである。
(本書より P18〜P19)



■「永遠のベータ版」という発想

 テクノロジー企業は、ソフトウェアを正式に発売した後もしばらく「ベータ版」というラベルを貼ったままにして、「完成品ではないため大がかりな改良は時期尚早」であることを念押ししている。一例として、グーグルのGメールは2004年にサービスを開始したものの、利用者数が数百万にも達した後もなお、2009年まで公式にはベータ版のままだった。アマゾンの創業者兼CEOジェフ・ベゾスは、株主への手紙のしめくくりに1997年の初年以来ずっと、インターネットとアマゾンにとってはいまだに「初日」だと書き続けている。「明るい見通しは持ってはいますが、油断せずに緊迫感を保たなくてはなりません」と。つまり、アマゾンにとっては毎日が「初日」で決してゴールを切ることはないのである。起業家にとって、「完成した」は禁句である。彼らは、偉大なる企業は進化を怠らないことを心得ている。
 誰もがこの「完成した」を禁句にすべきだろう。わたしたちはみんな、いわば未完成品なのだ。くる日もくる日もも、もっと学び、行動し、人間としての幅を広げ、成長するための機会にめぐり合う。自分の仕事人生を「永遠のベータ版」と位置づけておくと、自分には欠点があり、自力でさらなる向上を目指す余地があり、順応や進化が求められている、と意識せざるをえない。それでもこの発想は明るい見通しにあふれている。なぜなら、自力で向上を目指すことができるという事実、そしてこれと同じだけ大切な、世の中をよくすることができるという事実を歓迎しているからだ。
 カリフォルニア大学デイビス校起業センターのアンドリュー・ハーガドンは、「20年もの経験」があったとしても、多くの人にとっては実は、1年分の経験を20回繰り返したにすぎないと述べている。しかし、「永遠のベータ版」という意識でキャリアを積めば年が替わるごとに、自分の価値を高めるための新たな課題や機会に出会うから、20年で掛け値なしに20年分の経験を積むことができる。「永遠のベータ版」という標語には要するに、たゆまぬ努力を続けていくという決意が込められているのだ。
(本書より P35〜P36)



■ABZプランニング

 ABZプランニングはいわば、「あなたのパラシュートは何色?」に代表されるキャリア・プランニング手法の向こうを張るものだ。試行錯誤をよしとする順応性の高い手法である。これを用いると、積極性に上を目指す一方、好ましくないリスクを和らげることができる。
(中略)
 では、A、B、Zは何を表すのだろう?プランAは現状を指す。いまあなたが競争上の強みをどう活かしているか、それがプランAである。このプランを実践しているあいだにも、何かを学び、身につけながら、微調整をしているはずだ。何度もやりなおしをするのである。プランBは、目標や目的、あるいはそこにたどり着くルートが変わった場合に採用するもので、一般にプランAと大枠は同じである。プランAからプランBに切り替えるのは、プランAではうまくいかないとか、いまよりも素晴らしい機会が見つかった、といった事情によるだろう。どちらにしても、プランBの中身を細かく書き出すのは勧めない。書き終えた後に状況が大きく変わってしまうだろうから。ただし、どう動くべきか、どんな選択肢や代替案があるのかは考えよう。ひとたびプランBに切り替えてその路線でいくと決めたら、こんどはそれがあなたにとってのプランAとなる。サンドバーグにとっては、20年前は世界銀行がプランAだった。そして現在はフェイスブックがプランAである。
 プランZはイザというときの備え、つまり救命ボートのようなものだ。ビジネスでも人生でも、いつも最前線で活躍しているのが望ましいだろう。もし失敗して路頭に迷うなら、そんな失敗はとてもではないが受け入れられない。だから、もしキャリアプランがどれも行き詰まったり、人生の方向性を大きく変えたかったりする場合にも、プランが必要なはずだ。それがプランZである。この備えがあれば、プランAやプランBに不透明なリスクがあっても、受け入れることができるだろう。
(本書より P77〜P78)



■人脈をつくる

 起業家が休みなく逸材探しと経営チームづくりに努めているのと同じく、あなたも、人生というスタートアップを助け合える人脈づくりに力をいれるとよいだろう。仕事人生に弾みをつけるには、ほかの人たちの助けや支えが必要なのだ。当然、企業の設立者とは違って、部下をたくさん雇うわけでも、取締役会への報告義務を負うわけでもない。そうではなく、ともに成長していける多彩な仲間や助言者を集めるべきなのである。
(中略)
人脈は出世への入り口としての役割も果たす。スタンフォード大学の名誉教授で組織行動論を専門とするジェフリー・フェファーは、昇進するためには、上司との良好で近しい関係のほうが仕事の能力よりも重要だ、というデータや実例を集めた。これは無責任な情実や社内政治ではない(残念ながら例外もあるが)。それ相応の理由があるのだ。たとえ能力でわずかに劣ったとしても、まわりと良好な関係を築いてチームに貢献する人のほうが、能力面では完璧でもチームワークを守れない人よりも、会社にとって有用なのである。
なお、人柄や将来性は誰と付き合うかで決まるから、その意味でも人間関係は大きな意味を持つ。考え方や行動は伝染する。わたしたちはともすれば、友人の感情に影響され、相手の振る舞いを真似、その価値観に染まっていく。友人たちが仕事を確実にやりとげるタイプなら、あなたもきっとそうなるだろう。「こうなりたい」と思う相手と付き合うのが、自分を変える何よりの王道である。
(本書より P107〜P109)



【感想】

著者のリード・ホフマン氏はビジネス向けのSNSである「LinkedIn」の共同創業者です。また、エンジェル投資家としても著名な方です。タイトルの『スタートアップ』という文字を見ると、「これは新たに会社を興す”起業”のための本だな〜!」と思うかもしれません。しかし、本書は「人はみな起業家である」と捉え、「変化の時代に対応し、キャリアを築いていくために必要なスタートアップ的な発想や戦略」が書かれた「キャリアプラン」の本なのです。

本書は「わたしたちは起業家として生まれついている」(本書より P12)という一文から始まります。冒頭にこの文を読んだ方は「誰もが起業家として生まれているなんて本当なのか?」と誰しもが驚くのではないでしょうか?なぜ、「わたしたちは起業家として生まれついている」と本書の冒頭で述べているのか?その理由が以下の文に表れております。

 なぜ誰もが起業家なのかというと、会社を興すべきだからではなく、創造への熱意がDNA(遺伝子)に組み込まれているからだ。創造こそ、起業家精神のエッセンスなのである。冒頭に紹介したユヌスの言葉にもあるように洞窟暮らしをしていたわたしたちの祖先は、自分で食べ物を見つけなくてはならなかった。生きていくうえでのルールを発明しなくてはんらなかった。自分の人生の”設立者”だったのだ。ところが、何世紀も経つうちに、起業家としての自覚を失い、雇われ人にふさわしい振る舞いをするようになった。
(本書より P12〜P13)


現在、私も含めた多くの人間は「雇われ人にふさわしい振る舞い」をするようになりました。年功序列や終身雇用制が機能していた時代は、そのような振る舞いをすることで生活をするための安定した基盤を保つことができました。しかし、時代は大きく変わり、現代は変化の激しい「視界不良の時代」となってしまいました。

変化の激しい時代の中、今や誰もが「年功序列や終身雇用で安泰」とは考えていないでしょう。いつ時代の逆風に合い、順応できずに振り落とされてしまうか....そんな視界不良な時代だからこそ、「スタートアップの考え方が必要だ!」と本書では述べております。

そんな本書で特に強く印象に残った言葉は「永遠のベータ版」という言葉です。
本書で使われている「永遠のベータ版」という言葉には「たゆまぬ成長を続けていくという決意」が込められております。「訳者あとがき」で有賀裕子さんが「永遠のベータ版」の言葉の意味を端的に表しております。

 最後に、「わたしたちはみんな永遠のベータ版(未完成品)」というこの本で出会ったいちばん好きな言葉を紹介して、訳者あとがきを終えたい。わたしたちは、どんな状況でも、いくつになっても、今日を”初日”として新たなスタートを切ることができる。いつまでも伸びざかりでいられる。だから、もし辛いことがあっても前を向いて行こう−。
(本書より P284)


変化が大きい「視界不良」の時代の中で、予想だにしないことと出会うこともあるかもしれない。しかし、自分を「永遠のベータ版」という発想があるならば、予想だにしない出来事は「自分を成長させる新たなチャンス」と捉えることができるかもしれない。「永遠のベータ版」という言葉には自分を前向きにさせる言葉の力があると感じるのです。

「自分は永遠のベータ版」というマインドを持つことで、本書に書かれている「スタートアップ的な発想や戦略」がより生きるのではないかと思います。


※2012-11-20追記
【マインドマップ】

image.png
拡大表示は以下のリンクをクリック!
なお、スマホでは綺麗に表示できないかもしれませんが、ご勘弁を(^^;)
スタートアップ!.html

そして、スマホの方は以下のリンクをクリック!マインドマップの内容を階層構造で表しました。
スタートアップ!.mm.html

※追記ここまで


【関連書籍】



スタートアップ! ― シリコンバレー流成功する自己実現の秘訣

1)本書の内容
 第1章 人はみな起業家
 第2章 競争するうえでの強みを培う
 第3章 順応へのプラン
 第4章 持つべきは人脈
 第5章 飛躍への戦略
 第6章 賢くリスクをとる
 第7章 人脈は知識の泉

2)本書から学んだこと
 ・人間は本来”起業家”である!
 ・視界不良な時代であるからこそ、「スタートアップ的な発想」が必要である!
 ・「永遠のベータ版」という言葉には「たゆまない成長の決意」が込められている!



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2012年03月18日

「刺さる言葉」が気づきを与える!『君を成長させる言葉』(酒井穣著)


君を成長させる言葉
  • 酒井穣
  • 日本実業出版社
  • 1260円
Amazonで購入


君を成長させる言葉を読んでみました。
以前、本屋で「いい装丁の本だなあ!」と思いながら見ていたことがあります。しかし、そのときは本書を担当した編集の方と出会うとは夢にも思ってもみませんでした。先日ご紹介した『ビジネス書祭り2012』で、本書を担当した編集の方とお知り合いになり、いろいろとお話をする中で、本書の話題にもなりました。本屋で見た印象が残っていただけに、編集の方の話を聞くうちに「読んでみたい!」と思うようになり、今回、手に取ったわけです。

本書のご紹介に当たって、今回は、【本書のメッセージ】【感想】【関連書籍】の構成で書いていきたいと思います。
※今回はマインドマップはありません。


【本書のメッセージ】

本書に記載されていたメッセージのうち、印象に残ったものを抜粋いたしました。
※以下、本書より引用


■work 仕事で成長する

●Words for you 09

問題意識を在庫として管理すること。
そして在庫を減らすように生きること。

そうしないと、たとえ優れた答えに出合っても、それが答えであることすら気づかないから。
(経営者/石田宏樹)

問題意識のないやつは、成長しない。
問題意識っていうのは不平不満のことじゃないよ。
みんなが困っていることに気がついて、それを意識することだ。

問題意識を持たない人は、苦労をして勉強することの意義がわからないし、世界に学問が存在する理由すら見えないだろう。
世界は、問題とその解決策であふれているんだよ。
それらを正しく結びつけるのが、仕事。
言われたことをやるのは作業。

君は、しっかり仕事してる?

●Words for you 33

きっと働いている人間はみんな多かれ少なかれ溺れている。

(高田悦郎〔おかざき真理著『サプリ』〕)

仕事をして、お金を稼いで、生きていくってことの中には、自分ではどうしようもないことがたくさんある。
それに対して、まるで溺れているみたいな感覚になることがあるよね。
だけど、溺れてるみたいでも、自分で動かせる手足があって、それを前後させることはやめちゃいけない。
大波に翻弄されることもあるけど、手足を動かさなくなったら、自分の人生を生きることを放棄することになる。
生きるって、悪あがきするってことなんだろうね。


●Words for you 35

今いるところがどうしても嫌だったら、ここからいつか絶対に抜け出すんだって、心に決めるの。

そうして運よく抜け出すことができたんなら、あの嫌な、つらい場所にだけは絶対に戻らないって、そう決めなさい。
(漫画家/西原理恵子『この世でいちばん大事な「カネ」の話』)

嫌なことをするために生まれてきたわけじゃないよね。
楽しいことばかりって職場はどこにも存在しないけど、自分に必死に嘘をついてまでやらなくちゃならない仕事っていうのも、そんなにたくさんあっちゃおかしい。
君の人生は、君が決めるんだ。
本当に嫌なら、辞めればいい。
だけど、逃げるのも楽じゃないよ。
逃げた先に楽園がある可能性は、限りなくゼロにちかいという覚悟も必要だよね。



■communication よりよい人間関係を築く

●Words for you 50

一緒になって悪口を言う人は、味方のようでいて敵なのです。

そういうときは、
「あいつもいいところあるぜ。
お前がこういうところを直したほうがいいぜ」
と言ってくれる人のほうが、本当の味方なのです。
(経営者/柳澤大輔『アイデアは考えるな。』)

人間には、裏表があるよね。
誰だって、愚痴を言いたくなることもある。
だけどね、裏が表に食われちゃいけない。
つねに、表が裏を抑えつけて、楽に勝利を与えないと、どうにもならないよね。
自分の口から、ネガティブな言葉が出てくるときは、注意しろよ。
心理学の知見によれば、ネガティブなだけで、収入は減るし、寿命も縮まるんだよ。

そんなの、バカバカしいだろ?

■world 複雑な世界を知る

●Words for you 62

歴史を知る醍醐味、
それは「ありがとう」の気持ちが増えることです。
(コピーライター/ひすいこうたろう『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』)

今の僕らがあるのは、その前に長い歴史があるからだよね。
日本が植民地にならず、独立を守って今に至るのも、多くの人の犠牲があればこそだってことは、忘れてはいけない。
僕たちは、前の世代の人たちに生かされているわけで、それは血のついたバトンなんだよね。
僕たちの義務は、そのバトンに大きな利息をつけて、次の社会に渡していくこと。
みんながバトンを渡すことに失敗したり、利息をつけ忘れたりすると、その社会は衰退するってわけ。


■life ひたむきに生きる

●Words for you 73

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。

(哲学者、心理学者/ウィリアム・ジェームズ)

とにかく行動をかえることだよ。
その訓練として、まずは、毎日通勤するときのルートを変えてみよう。
行動を変えることの難しさがわかるし、行動を変えることに慣れるから。
そして、必ず新しいことが見えるから。
行動をルーティン化するってことはさ、考えないってことなんだよ。
そもそも世界は変化しているわけで、その変化に合わせて自分の行動を変えないと、死んじゃうよね。
考えないと死んじゃうんだよ。

●Words for you 80

大人とは、萎縮した子供である。
(演出家/キース・ジョンストン)

本質的には「子供」と「大人」の違いなんてないってことだね。
年齢が低いころは自分らしく振る舞うのに、年齢が高くなってくると「他人の目に映る自分」をつくりはじめる。
突き抜けた人たちは、決まって「他人からどう見られるか」なんて気にしていない。
全然「萎縮」していない子供だね。

自分らしくあることを、ためらっちゃいけない。
きっと、他人とは違った子供っぽい生き方をするようになるけど、だからこそ面白いんじゃない。


【感想】

本書は、左側に著名人の言葉が、右側に著者である酒井穣さんが左側の言葉を自分なりに解釈をしながら書いた文章が掲載された構成で、88個のメッセージが掲載されております。そのうち、私が印象に残ったメッセージを【本書のメッセージ】に記載したわけですが、メッセージをどのように受け取ったでしょうか?

さて、本書が生まれた経緯が『はじめに』に書かれております。それは「かなりひょんなきっかけ」で生まれたことを示す内容です。

 本書を書くきっかけとなったのは、若くて優秀な編集者と飲んだことです。彼には、僕の著書を痛烈に批判した過去があって、僕にはそれを「むしろ面白い」と思えるだけの年齢があったのでした。この関係性がなければ、本書はできていません。やはり人生は不思議なものです。
 僕は説教臭い人間だし、彼はなんでも吸収する素直な人間です。すると、彼との飲みは、僕の一方的な説教話になってしまいます。いや、その結果として、酔った彼にまた批判されたりするのです。
 そんな彼が、僕の恥知らずな説教をまとめて、書籍にしたいと言い出したのです。バカな僕は、それに気分をよくしてしまったというわけです。
(本書より)


一言で言ってしまうと本書は飲み屋での会話の中から生まれたと言っても過言ではありません。

そのため、飲み屋で本書に書かれている文章が語られている姿を想像しながら本書を読みました。

「おお!そうだ!その通りだ!」と思う言葉もあれば、「これを飲んでいる席で言われたらへこむだろうなあ」と思った言葉も。そして、中にはグサっと「刺さった」言葉も....

そのことを示唆する著者の言葉が、『はじめに』の中で書かれております。

 本書の内容には、きっと気分の悪くなる記述も多いと思います。それは、本書のテーマが人間の深いところに触れるものであり、かつ、そこにコメントするということは、理屈を超えることだからです。
(本書より)


「刺さる」ということは、言いかえると「自分にとって必要なメッセージだ」ということなのだと思います。必要ということは、その言葉は、「自分にとっての課題」、もしくは「学ぶべき何か」を示している。だからこそ、その言葉に「反応した」のだと思うのです(必要でなければ反応しませんよね)。

多くの方は、自分にとってロールモデルとなる先輩がいるはずです。そんな先輩と一緒に語り合っている姿を想像しながら読むと、本書の中で語られる言葉の深さを味わうことができると思います。

ちなみに、私が「刺さった」言葉は以下の言葉です。

 ●Words for you 62

歴史を知る醍醐味、
それは「ありがとう」の気持ちが増えることです。
(コピーライター/ひすいこうたろう『人生に悩んだら「日本史」に聞こう』)

今の僕らがあるのは、その前に長い歴史があるからだよね。
日本が植民地にならず、独立を守って今に至るのも、多くの人の犠牲があればこそだってことは、忘れてはいけない。
僕たちは、前の世代の人たちに生かされているわけで、それは血のついたバトンなんだよね。
僕たちの義務は、そのバトンに大きな利息をつけて、次の社会に渡していくこと。
みんながバトンを渡すことに失敗したり、利息をつけ忘れたりすると、その社会は衰退するってわけ。
(本書より)



【関連書籍】


人生に悩んだら「日本史」に聞こう 幸せの種は歴史の中にある
  • ひすいこたろう白駒妃登美
  • 祥伝社
  • 1365円
Amazonで購入


君を成長させる言葉

1)本書の内容
 CHAPTER1 work 仕事で成長する
 CHAPTER2 communication よい人間関係を築く
 CHAPTER3 world 複雑な世界を知る
 CHAPTER4 life ひたむきに生きる

2)本書から学んだこと
 ・「刺さる言葉」は気付きを与える!
 ・「気付き」から何を学び、どのように行動につなげるかが重要!



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2011年12月16日

【マインドマップ付き】「ひとり社長」の時代に備え、自分を「プラットフォーム化」していこう!『パーソナル・プラットフォーム戦略』(平野敦士カール著)


パーソナル・プラットフォーム戦略
  • 平野敦士カール
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
  • 1050円
Amazonで購入


なぜ今「パーソナル・プラットフォームの確立」が必要なのか?

我々は先に述べた問いに対する回答を強く求められる状況の中で日々生きていると私は感じています。

そう感じてしまうのは、以下の2点の状況が起因しています。

1点目は
 ・会社の倒産、あるいはリストラ
 ・老後への不安(年金だけでは生きて行けなくなる?)

など、「本当に会社、そして国に依存して生きてゆけるのだろうか?」という誰しもが持つ不安。

そして2点目は
 ・SNSの発展により「場」を作りやすくなった
という環境の変化です。

私がパーソナル・プラットフォーム戦略を手にとったのは、「先の問いに自分が答えるためのヒントが本書には書かれているのではないか?」と思ったからです。そして、いろいろな本とリンクさせながら、「自分というプラットフォームを確立するにはどうすればよいのか?」ということを考えながら読んでいきました。

今回は、【本書のポイント】【感想】【マインドマップ】【関連書籍】の構成で書いてまいります。


【本書のポイント】

今回のパートのポイントと思われる箇所を本書より引用しました。以下に掲載いたします。


■自分をプラットフォーム化する
 自分の目的を提示し、同じ方向を向いている人を関わり方はどうであれ、巻き込んでいく。
 そうして自然発生的に、「実現を助けてくれる人」を集めていく。

 これが、”自分をプラットフォーム化する”という発想なのです。
(本書より)


■プラットフォーム化に必要なもの
 まず自分が動き出し、「わたしはこれをしたいんだ」とか、「わたしにはこれができます」と、積極的にアピールしていくことです。
 そして、このとき重要なのは、
「相手が欲しいこと、望むこと」は何かを見つけ出し、それを先に相手に提供することです。
(本書より)


■プラットフォーム5つの機能
 @マッチング機能
 Aコスト削減機能
 Bブランディング機能
 C外部ネットワーク機能
 D三角プリズム機能

(本書より)


■成功するプラットフォームの3つの特徴
 @プラットフォーム自らの存在価値を創出できる
 A「場」に参加する人の「自動増殖機能」があるか
 Bユーザーのクオリティ・コントロールができているか

(本書より)


■「ひとり社長」の時代が到来する
 アメリカの労働市場の4人に1人は、「インターネットを使って、自宅でひとりで働き、独立していると同時に、さまざまな企業とビジネスを行っている」フリーエージェントと呼ばれる人たちです。
 日本でも確実にこうしたフリーエージェント(本書では「ひとり社長」と呼びます)の時代が来ると思います。たとえあなたがサラリーマンであったとしても、実質的には「この仕事は彼にやってもらおう」とか「彼女じゃなければできないよね」といった具合になってきているはずです。
 今後、数年のうちに、日本の多くの企業では、リストラや賃金の低下、本社の移転、買収などによって、社員の給与格差はますます拡大していくでしょう。正社員であってもほかの会社でのアルバイトを認めるといった企業も出てきています。 つまり、従来のように、正社員でになれればなんとかなる、という時代ではなくなっていくのです。
(本書より)


【感想】

私の中では「パーソナル・プラットフォームを確立するという概念は、特に新しいものではない」と思っております。いろいろな書籍、その必要性を唱えております。その代表的な書籍が、最近、私のブログで取り上げている『7つの習慣』でしょう。

7つの習慣』では、
 ・依存→自立→相互依存
という成長プロセスの原則を唱えております。

しかし、原則を理解することも必要だが、「依存から自立へ」そして「自立から相互依存へ」と階段を昇っていくためには、具体的な「戦略」を考え、実行していくことが必要となります。そして、その戦略は現代にマッチしたものでなければなりません。

自立していくために必要な戦略をどのように打ち立てていくのか?
本書は、そのことを考えるに参考になると思いました。

「原則と戦略」という観点で『7つの習慣』と本書をリンクさせて考えてみると、本書の活用の仕方が見えてまいります。

本書で言う「ひとり社長」とは「場」をつくること、そしてそれは『7つの習慣』で言う「自立」と同義と捉えることができます。そして、本書で言っている「場」をつくることによって、周りの力に助けてもらい同時に自らも周りに貢献する状態は、『7つの習慣』で言う「相互依存」の状態であると言えます。

これを図にすると以下の形となります。

7つの習慣とパーソナル・プラットフォーム戦略.png

「原則」は大きく変わることはないが、「戦略」は時代に応じて考え、実践していく必要がある。

そういう意味で、本書は、SNS時代で「相互依存」の状態に導くために具体的な戦略を立てる、そして実行するための「ガイドライン」であると思います。


※2011-12-30追記
【マインドマップ】

image.png
拡大表示は以下のリンクをクリック!
なお、スマホでは綺麗に表示できないかもしれませんが、ご勘弁を(^^;)
パーソナル・プラットフォーム戦略.html

そして、スマホの方は以下のリンクをクリック!マインドマップの内容を階層構造で表しました。
パーソナル・プラットフォーム戦略.mm.html

※追記ここまで


【関連書籍】


7つの習慣―成功には原則があった!
  • スティーブン・R.コヴィー_::_ジェームススキナー
  • キングベアー出版
  • 2039円
Amazonで購入


パーソナル・プラットフォーム戦略

1)本書の内容

 序章
 第1章 自分をプラットフォーム化するとはどういうことか
 第2章 ソーシャルメディアが「ひとり社長」の時代を創る
 第3章 プラットフォーム・シンキング
 第4章 プラットフォーム情報整理術
 第5章 プラットフォーム人脈術
 第6章 プラットフォーム勉強術
 第7章 プラットフォーム・キャリアアップ術

2)本書から学んだこと
 ・今後はなおさら「パーソナル・プラットフォームの確立」が求められる!
 ・「自立」そして「相互依存」にしていくためにも「戦略」が必要!
 ・「戦略」として考えるべきことは、「周りにどんな貢献ができるか」である!



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