「英語は”すてる”ことで上達する」という、今までにない”英語学習”の本!『ずるいえいご』(青木ゆか/ほしのゆみ著): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2014年08月11日

「英語は”すてる”ことで上達する」という、今までにない”英語学習”の本!『ずるいえいご』(青木ゆか/ほしのゆみ著)



本書ずるいえいごは、今までの英語勉強法を覆す画期的な勉強法を提唱している。

英語の勉強法というと、
 ・英単語を覚える!
 ・英文法を覚える!
 ・英字新聞を読み、長文に慣れる!
 ・英語のシャワーを浴び、ヒアリングに慣れる!
と、こんなことを思い浮かべる。このときの前提となっているのは「完璧な英語を話す!」という考えがある。だが、この考え方には「大きな落とし穴がある」と著者は言う。その”落とし穴”とは、「完璧な英語を話そうというあまり、一つの単語を表現することができなかったり、話した英語が相手に通じなかったりすると、コミュニケーションがストップしてしまう」ということだ。そして、その根底にあるのは学生時代から続けてきた”○×式の英語勉強法”にあると言う。そして、”○×式の英語勉強法”は私たちに「ひとつしかない正解を見つけること」という思い込みをもたらしたと言う。そんな「大きな落とし穴に陥らないために」と著者が提唱しているのが”すてる英語”である。

著者は”すてる英語”の要諦を以下のように述べている。

○言い換え技術で話せる

 今ある英語だけでそれをいかして応用し使いこなして話すかというノウハウ
(本書より P6)


言い換えると「”正解”か”不正解”かは置いといて、”伝わる”か”伝わらない”かが大切!」(本書より P25)ということだ。

これは、英語を話す目的を考えると、ものすごく理にかなっている!

例えば、「一目を置く」という気持ちを英語でどのように伝えるか?英語の慣用句で「acknowlede someone's superiority」という表現があるが、この表現は、なかなか出てこないと思う。だが、「一目を置く」には、「相手のことを尊敬する」という気持ちがある。その気持ちが伝えられればよい。本書の例を引用すると、
・I think he is really great.(彼、本当にすごいと思うわ)
・I wish I were like him.(彼みたいに慣れたらいいのに)
・I respect him.(彼のこと尊敬しているよ)
・I want to be like him someday.(いつか、彼みたいになりたいんだ)
という表現で、「一目を置いている」という気持ちが相手に十分に伝わるはずである。「伝えたいと思うことの”本質”を伝えよう!」と本書の意図は、この例からも十分に伝わると思う。

そして、この言い換えの例は、私たちに「なぜ英語を勉強しようと思ったのか?」という本来の気持ちに気づかせてくれる。

本来、私たちが英語を勉強したいと思うのは、「外国の人とコミュニケーションを取れるようになりたい!」という気もちに他ならない!多少の言い回しは違っていても、自分の伝えたいことが相手に伝われば目的はかなう。つまり著者が本書で言いたいことは、「今までの英語勉強法に対する考え方を”すてる”ことで、本来の目的をかなえていこう!」ということだ。でも、この考え方は、ある意味、「目からウロコ!」である。なぜなら、著者の伝える内容は、「完璧な英語を話そう」と頑張るあまり、英語を話す本来の目的を見失っていることに気付かされるからだ。

本書は、私たちに「英語を勉強したい!」という本来の気持ちに気付かせてくれる本だ。そして、”魔法のボックス”に代表されるように、幾つもの言い換えを用意することで「一つがダメでも次がある!」という気持ちにさせてくれる。そして、トライ&エラーで繰り返すうちに、「失敗したらどうしよう!」という気持ちを吹き飛ばしてくれる。そんな気持ちにさせてくれる”今までにない英語学習の本”だと思う!


【本書のポイント】

■伝える力を身につける

 「伝える力」とは、「いかに言い換えていくか」ということです。
 そして、「英語を話す→なんとか伝える」という意識の転換をしてみてください。
 皆さんの目的は「英語を話す」ことではなく、「言いたいことを相手に伝える」ということのはずですよね。
 「正しい英語」にこだわるあまり、「えー・・・・・・」と沈黙してしまい、頭の中で文章を組み立ててから言葉を発する日本人のスタイルは、外国人をイラつかせてしまうようです。
 とにかく、正しい単語やフレーズを知らなくても、「なんとか伝えよう」という気持ちを先に示すことが、何より大切です。
 そうしてみると、何も言わないより、何倍も通じたりします。
 さらに、ていねいではない英語を話すと相手を怒らせてしまうのではないかと、悩む方がいます。
 しかし、じつは、「笑顔が最上級のていねい語」だったりするのです。
 「お上がりくださいませ」と無表情で冷たく言われるのと、ものすごい笑顔で「入って」と言われるのとでは、後者のほうが優しく感じるのではないでしょうか。
(本書より P38)


■8割すてる

 「2:8の法則」と呼ばれるものがあります。
 これは、「パレートの法則」とも呼ばれ、「成果や結果の8割は、その要素や要因の2割に基づく」というもの。有名なところでは、「全所得の8割は、2割の富裕層が持つ」などといわれています。
 つまりコアな2割の部分が大切、ということです。
 そして、このパレートの法則の特殊ケースとして、語学の分野でいわれているのが、「ジップの法則」です。英単語の使用頻度の法則で、2割にあたる頻出単語が全体の8割を占めるというニュアンスで使われることが多いです。(正確には、頻出単語がk番目に大きい要素の全体に占める割合が1/kに比例するという経験則)。
 「2:8の法則」が「語学にも当てはまるんですよ」とお話しすると、「出た!2割の頻出単語を覚えろって言うんだ!」と思われる方が多いのですが、じつは、そうではないのです。
 なんといっても、「すてるえいご」です。
 とにかく「すてる」ことに意識を集中してください。
 ズバリ、「8割すてる」勇気を持つこと!
(中略)
 「本質」の部分は、話したいことのだいたい2割くらいでしょう。
 そして、残りの8割は「ニュアンス」の部分と割り切って、ばっさり切り捨てることを意識してみてください。
 この「2:8の法則」を応用すると、2割で話しても、8割は伝わります。
 実際、2割の本質がどこにあるのかを常に置いて英語を考えてみると、気持ちにとても余裕ができます。
 その余裕が、「伝えられる力」につながるのです。
 今、英語を話せないと思っている方の多くは、「伝えたいことを100%伝えられない!」という悩みを持っています。
 この悩みすら「すてて」、そもそも100%伝えようとしないことを基本としてください。
 100%通じることを目指さないことが重要です。
 それが英語上達のコツなのです。
(本書より P52〜P55)


■すてる力を身につける「魔法のボックス」

 まずは、これまでの「すてるえいご」4大柱を駆使して、練習する方法をお伝えします。
 それは、この「魔法のボックス」を使ったものでえす。

・魔法のボックス
魔法のボックス.png

 この、魔法のボックス・・・・・・すごいのです。
 日本人の英語勉強法に革命を起こす!と私は思っています。
 理由は次の3つ。

・人間の「穴があったら埋めたくなる性質」を利用(やめられなくなる!)
・クリエイティブになる
・正解がない!


 人は、穴があると埋めたくなる、とう習性があります。
 その習性をうまく活かして、どんどん空欄を埋めてみてください。
(中略)
 すてるえいごは、「正しいかどうか」ではなく、「伝わるかどうか」が大きな価値基準。
 「これって、正しい英語なのかな」と悩んで、黙ってしまうことは禁止。言ってみて、「伝わるかどうか」に意識を向ける。
 伝わらなかったら、4大柱を使った言い換えをすればよいだけなのです。
 また、いつも「言いたいこと」に対して、4つくらいの表現を考えておくと、本番で非常に役に立ちます。
 英語で話していて苦しいのは、言いたいことを覚えたフレーズを使って話してみたものの、いまいちスッと通じなかったときです。
 相手に「What?」と聞かれて、「自分の英語は通じない!」と怖じ気づいてしまうことが多々あります。
 しかし、「ひとつしか表現する方法がない」と思いこんでいるから止まってしまい、困ってしまうのです。
 4つくらいの言い換えを常に考えておくと、ひとつがだめでも2つ目、3つ目、4つ目・・・・・・とトライ&エラーができ、会話が止まってしまうことがありません。
 それが、自身につながっていくでしょう。
 また、本書で魔法のボックスのトレーニングとしてあげている解答例は、決して「これ以外は不正解!」というものではありません。
 この中から、どれかひとつでも「これなら言えるかも・・・・・・」と思うものを見つけてください。どれかひとつでよいのです。
 ここの載っていない他の広げ方でも、もちろんOK。
 ぜひ、無限の可能性に気づいてください!
(本書より P80〜87)


【関連書籍】





ずるいえいご

1)本書の内容
 1 話せることを知る「6つの心構え」
 2 言い換えの原則「4大柱」
 3 魔法のボックスー言い換えトレーニング編
 4 魔法のボックスー応用編

2)本書から学んだこと
 ・まずは「ひとつしか正解がない」という思い込みを捨てる!
 ・今ある英語を使いこなして言い換える!
 ・「魔法のボックス」を使って、クリエイティブに言い換えよう!


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タグ:勉強法
posted by まなたけ(@manatake_o) at 20:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 勉強法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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