「ベタの”見えるひと言”」が相手を動かす力となる!『企画は、ひと言。』(石田章洋著): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2014年06月02日

「ベタの”見えるひと言”」が相手を動かす力となる!『企画は、ひと言。』(石田章洋著)



※献本ありがとうございます

「凝縮された”ひと言”が、相手に刺さった!」という経験はなかろうか?例えば、好きな相手に告白するとき、プロポーズするとき、あるいは是が非でも取りたい商談や企画でのプレゼンのときなど…勝負を決めるのは、「相手に伝えるために自分の思いを凝縮した”見えるひと言”」なのだ。

本書企画は、ひと言。は、著者の石田章洋さんが「相手に伝えるために自分の思いを凝縮した”見えるひと言”」を表す、そして伝えるために必要な技術を記した本だ。25年間もの長きに渡って放送作家として活躍している石田さんは、本書の中で、その理由を「”ひと言”で見える企画をつくるコツを掴んだから」と述べている。

それにしても、本書に登場する石田さんが手掛けた番組は
・めざましテレビ
・世界ふしぎ発見!
・TVチャンピオン
など、長きに渡って親しまれた番組が多い。

だが、そんなヒット番組の放送作家として活躍している石田さんも、放送作家として駆け出しの頃は、企画を出しても出しても通らない状態が続いたそうだ。そんな状態が続くと企画を考えること自体が嫌にやる…しかし、それでも企画会議はやってくる…石田さんは’’企画恐怖症”になったそうだ。

しかし、石田さんは”企画恐怖症”を克服する道を選んだ。そして、”企画恐怖症”を克服するキッカケとなる企画会議に参加する。

 そんなある日、曙橋にある番組制作会社からフジテレビの新しい深夜番組の企画会議に参加するよう声をかけられました。
 企画がまた箸にも棒にもかからなかったら・・・・・・私はそんな恐怖心を抱きながら、分厚い5本の企画書をバッグに詰め込み、曙橋の駅を降りました。
 会議の開始までまだ20分ほどあったので公園のベンチに座っていた時のことです。スケートボードで遊ぶ子どもたちの様子を眺めていたら、突然、あるアイデアがひらめいたのです。
「これだ!」と思い、近くのドトールコーヒーに駆け込み、サインペンでA4用紙にそのアイデアを書きました。
 すると、そのアイデアが企画会議で採用され、晴れて番組化されることになったのです。
(本書より P10〜P11)


その番組が、1992年春からフジテレビ系で放送された『英会話体操 ZUIIKIN' ENGLISH』だ!この番組はその名の通り英会話と体操を融合させた画期的な教育番組「英会話体操」!知る人ぞ知る番組だ。



そして、先の企画会議で提案した”ひと言”がこれ!

「筋肉に英語を覚えさせる〜英会話体操」

この”ひと言”、まさに番組の内容を表しているではないか!!仮に先の動画を見ずとも、”ひと言”がどんな番組かを想像させてしまい、また、想像できるからこそ笑いを誘ってしまう。まさに「見える”ひと言”」だ。

言われてみると、確かにヒットしている商品には”ひと言”で言えるものが多い。
例えば、
・プリウス
「地球にやさしいエコカー」
・AKB48
「会いに行けるアイドル」
・LINE
「無料で仲間とつながることができるアプリ」
など!この”ひと言”により、商品のイメージできる!

ところで、「”ひと言”で言う技術」と言うと、「カッコいいキャッチコピーを作らなければならない!」と想像するかもしれない。だが、本書で言っている”ひと言”は、「カッコいいキャッチコピーを作る!」ことではない。むしろ逆で、「ベタでもいいから内容が想像できる”見えるひと言”を作る!」ことを意味している。「カッコいいキャッチコピーを作ろう!」となると高いハードルを感じるかもしれないが、「ベタでいいから内容が想像できる”見えるひと言”を作ろう!」となるとハードルもさほど高く感じることはない。むしろ、”ベタ”の方が分かりやすいだけに、内容が相手に伝わることが多い。著者が本書で伝えたい技術は「ベタでいいから内容が想像できる”見えるひと言”を作る、そして伝える技術!」なのだ。

難しいことを長々と言われるよりは、シンプルで分かりやすい”ひと言”を言われた方が、誰もがインパクトに残る!伝えたいことを”ひと言”に凝縮して伝える技術を本書で手に入れたとき、相手に伝える技術も向上し、面白い企画がいくつも実現できるようになるはずだ。

【本書のポイント】

■「見えるひと言」とはおしゃれなキャッチコピーではない

 企画とは、頭に浮かんだアイデアを言語化したもの。
 頭の中でモヤモヤとしていたアイデアを、端的な言葉で表したのが企画を実現するための「ひと言」です。
 つまり、企画を採用する人や企画にかかわる人が「見えること」、これが企画の第一条件。
 その「ひと言」をさらにブラッシュアップし、視聴者や消費者に向けられるのがコンセプトをズバリ鋭く伝える「キャッチコピー」です。
 ふつう、私たち消費者が目にする「ひと言」は、キャッチコピーのほうです。
 「見えるひと言」は、アイデアが世に出る前、私たちが知らないところでひそかに新しい何かを世に送り出すために活躍している言葉です。
 「ひと言」は企画が実現していると姿を消してしまうので、その存在は、企画でごはんを食べている人以外は、ほとんど知られることはありません。
 でも、そもそもその企画が実現するかどうかを決めるのは、多くはキャッチコピー以前の「ひと言」。
 「ひと言」からすべてが始まるのです。
(本書より P44〜P46)


■センスはいらない、むしろベタがいい

 「おいしい生活」は確かに名コピーです。
 ただし企画を通すためには、その実現にかかわる人たちの心を「この企画をやってみたい」と駆り立て、実際に動かさなければなりません。
 そのためにはどんな企画なのか、かかわる人がしっかりイメージできることが大事。
 だからこそ「ベタ」でかまわない。むしろ「ベタ」なほうがいいのです。
(本書より P47〜P48)


■理想は「エスカレーター・ピッチ」

 「エレベーター・ピッチ」という言葉があります。
 この言葉は、ITの本拠地、アメリカ・シリコンバレーで生まれたもの。
 シリコン・バレーでは、次のGoogleを目指す多くの起業家たちが、毎日たくさんの案件を目にするプロの投資家たちに、自分のビジネスプランをアピールしているそうです。
 「起業家は、エレベータの中で投資家に会ったら、降りるまでの30病で自分のビジネスプランを的確に伝えなければ未来はない」といわれてきました。これが「エレベータ・ピッチ」です。
 ただし、この本でいう「ひと言」は30秒もかかってはダメ。
 もっとシンプルに表現しないと、あなた以外の人が企画を説明することはできないでしょう。
 エレベーターではなく、上りのエスカレーターに乗ったあなたが、下りのエスカレーターに乗った人に、すれ違いざまにアイデアを伝えられる「エスカレーター・ピッチ」くらいのシンプルさが理想です。
(本書より P60〜P61)


【関連書籍】



企画は、ひと言。

1)本書の内容
 
 はじめに    
 第1章 ウケる企画はみんな「ひと言」
 第2章 ウケるアイデアの5原則
 第3章 ひと言で発想する技術@アイデアを生み出す
 第4章 ひと言で発想する技術A アイデアをひと言にまとめる技術
 第5章 「ひと言」を強く、確実に伝えるために
 おわりに    

2)本書から学んだこと
 ・「見えるひと言」が相手を動かす!
 ・理想は「エスカレーター・ピッチ」!
 ・多くの意味を短くいい切るからこそ、言葉は強くなる!



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posted by まなたけ(@manatake_o) at 22:56 | Comment(1) | TrackBack(0) | 表現/プレゼンテーション | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ご紹介、ありがとうございました!
Posted by 石田章洋 at 2014年06月03日 23:36
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