「ソーシャルメディア」と「リアル」の組み合わせが新たな可能性の扉を開く!『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(徳本昌大/高橋暁子著): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2014年04月13日

「ソーシャルメディア」と「リアル」の組み合わせが新たな可能性の扉を開く!『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(徳本昌大/高橋暁子著)



本書ソーシャルメディアを武器にするための10カ条は、一言で言うと、「ソーシャルメディアを有効な武器として活用するための考え方が書かれた本」である。

本書のキーワードは「ソーシャリアル」「コミュニティ」そして「貢献」だ。その中でも特に重要と思うのが「ソーシャリアル」の考え方。この「ソーシャリアル」という言葉は、「ソーシャル」と「リアル」を組み合わせた本書の造語であるが、この言葉こそ本書のキモと言ってもいい。

「ソーシャリアル」とは「”ソーシャルメディア”と”リアル”を組み合わせ、コミュニティを作り、人脈のハブとなり活用していこう」という考え方だ。

一般的にソーシャルメディア活用の本というと「ソーシャルメディアでつながり、ソーシャルメディアで相手の役に立つ情報を投稿することで拡散が生まれ、ブランディングにつながる」と主張している本が多い。本書も確かに「ソーシャルメディア活用三原則」で、「出会うためのツール」「情報拡散のためのツール」と述べている。しかし、本書が他書と違うところは、単に、つながるという意味がソーシャルメディアの範囲に留まらない点にある。本書で特に主張しているのは「リアルで会うことに勝るものはない」という点である。この主張こそが、他のソーシャルメディア活用術の本との違いでもある。

確かにソーシャルメディアは「出会いのためのツール」という側面が強い。ソーシャルメディアがあればこそ、”雲の上の存在”と思われた人ともつながることが出来た。しかし、単に”つながる”だけでは、多くはそれ以上の発展はない。人は”リアル”で会い、その人の人となりが分かり、触れ合うことで”信頼関係”が生まれる。”信頼関係”が生まれるからこそ、ビジネスにもつながるのだ。ある意味、当たり前と言えば当たり前ではあるが、従来のソーシャルメディア活用術の本では欠けていた「リアルで会うからこそ信頼関係が生まれる」という視点の重要性を本書を通じて再確認できる。

とはいえ、いつもリアルで会えるとは限らない。そのため、会えない間はソーシャルメディアを活用し、投稿を通じて相手とのコミュニケーションを行いながら関係性を保つのだ。「ソーシャリアル」とは「ソーシャルメディア」と「リアル」の組み合わせと述べたが、本書の主張の要諦を書くと、
・ソーシャルメディアで出会いのキッカケ、そして関係維持のために活用する
・リアルに会うことにより、信頼関係を築く

ということにある。

そして、「リアルでの信頼関係を大切にしながら相手に貢献すると同時に、コミュニティを形成することで新たなプロジェクトやビジネスを生み出すことでチャンスを掴む」ことが本書の主張しているもう一つのポイントである。実際、本書の著者の一人である徳本昌大さんは、普通の会社員だった。しかし、ソーシャルメディアを活用し、勉強会を開催しながら普段は出会えないような人々との交流を行い、その後、「ソーシャルおじさん」として紹介されるようになった。そして、「ソーシャルおじさんズ」というコミュニティを結成し、いろいろなイベントやプロジェクトを仕掛けてきた。そた結果、そのネットワークは今でも拡大している。このような事実を目の当たりに見ると、「ソーシャルメディアとリアルの掛け合わせの可能性の大きさ」を改めて感じる。

本書に紹介されている人気ブロガーのうち、何名かは実際に私も知っている人だ。彼らも「ソーシャルメディア」と「リアル」を上手く組み合わせることにより、ちょっとしたキッカケで世界が広がった。どうすればそれが可能なのか?本書にはそれを実現するためのヒントがたくさん書かれている。本書は、「ソーシャルメディア」と「リアル」を組み合わせながらアクションを起こすことで広がる可能性の大きさを示した本であると同時に、そのためには何が必要かを示した本である。本書を読むと、「ソーシャルメディアは人との出会いをデザインするプラットフォーム」ということが自分の体験を振り返ってみても痛感する。新しい世界の扉を開けたいと思う方に、是非、読んでほしい本である。


【本書のポイント】

■アウトプットの最大の敵は「恐怖」

 「向上したい」「成長したい」と思った時にまずしたくなるのは「インプット」だろう。しかし、成長したいなら、「アウトプット」しなければならない。
 インプットはお手軽だ。恐れを抱く多くの人は、傷つかない道を選ぶ。「インプット」で傷つくことはない。インプットは受け身で済むし、満足度も高いし、安心だ。でも、「アウトプット」はそうではない。面倒だし、苦しいし、おまけに傷つけられることや恥ずかしい目に遭うことだってある。
 わざわざ嫌な目に遭う道を選ぶ人は少ない。アウトプットを敬遠し、インプットを選ぶのは、人ならごく普通のことなのだ。
(中略)
 しかし成功は、確実にアウトプットとつながっている。仕事も恋愛や結婚も、いくら座ってハウツー本を読んでも、行動が伴わなければ何も変わらない。それどころか、下手に満足してしまって動けなくなる分、質が悪い。大切なのは思考ではなく行動だ。
 では私が今は怖くないかというと、そんなことはまったくない。アウトプットにはいつでも恐怖が伴う。いつでも、「この記事はたたかれないだろうか」「この本は売れるだろうか」「今日の講演は聴いてもらえるだろうか」という恐れがある。けれど、その恐さを乗り越えてアウトプットしなければ何も変わらないこともよく分かっている。だから、その恐怖心、臆病な気持ちを胸に抱えたまま、私は清水の舞台から飛び降りている。でも、行動しなかった時の恐怖は、この恐さの比ではないのだ。
 繰り返す。アウトプットがないインプットはインプットではない。恐怖を乗り越えてアウトプットしてこそ得られるのが成功だ。アウトプットありきでインプットすることこそが重要であり、成長につながる鍵なのだ。
(本書より P48〜P50)


■リアルがベスト。会わない間はソーシャルメディアでつながろう

 ソーシャルメディアは、あくまで「出会うためのツール」「会わない間の関係性を保つためのツール」「情報拡散のためのツール」として活用すると、最大限に効果を発揮することができる。
 ソーシャルメディアを使うと、会いたい人を見つけることができる。面白い人のまわりを探し、シェアされている情報を元に「会いたかった人」をピンポイントで見つけ出す。そのように会いたい人を見つけることもできるし、相手の行動が見えるので実際に会う機会も見つけやすい。「出会うためのツール」としては、非常に使いやすいはずだ。
 同時に、「会わない間の関係性を保つためのツール」としての力を発揮する。
 リアルに会うことが一番なのは既に述べた通りだ。フェイスブックでコメントや「いいね!」の交流を繰り返すよりもツイッターやブログ、メールで交流を深めるよりも、たった一度会う方が信頼が高まり、お互いについて情報が交換できる。関係性も深まるし、話も進展する。
 ただ、みんな忙しくてタイミングが合わず、簡単には2回目、3回目と会うことができない。だから、会えない間にソーシャルメディアでつながっておくことで、関係性が保っておけるのだ。相手についてより深く知ったり、2回目、3回目にも設けやすくなるだろう。
 もう1つおすすめなのが、「情報拡散のためのツール」という使い方だ。リアルに会って関係性が築けたら、情報を拡散する手助けをし合うことができる。お互いに協力し合い、たくさんの協力を得ることで、情報はどこまでも拡散されるようになる。
 これが、ソーシャルメディアとリアルを組み合わせた「ソーシャリアル」だ。
 ソーシャルで縁が生まれ、リアルでより深く交流し、ソーシャルで関係を強化する。そんな「ソーシャリアル」なコミュニティが作れれば、リアルやソーシャルな雑談から、様々なビジネスが生まれていく。
 これまでフェイスブックやツイッターだけを一生懸命やっていた人は、ちょっと反省してほしい。ソーシャルメディアにかける時間はもっと減らしていい。その代わり、その時間を直接会いに行くために使おう。ソーシャルメディアは、会う前と後に効果的に活用しよう。ポイントは「リアル」と「ソーシャルメディア」の組み合わせ。そのことを忘れずに、よりよい関係を築いていこう。
(本書より P122〜P125)


■Giveの精神、貢献で人脈のハブを目指そう

 情報をシェアしただけで、ありがとうと言われるのだ。感謝の言葉は元気の源であり、ハッピーの入り口だ。それと同時に、その情報を受け取った仲間からも感謝されることがあるのだ。そのシェアされた情報は、あなたの別の仲間が探しているかもしれない。情報をシェアしたことで別の仲間に貢献できる。これを続けていけば、あなたはソーシャルメディア上で情報のハブになっていく。
 ソーシャルメディアの情報拡散で、仲間をつなげていき、リアルの出会いをデザインしよう。これを続けていけば、あなたは人脈のハブになり、多くの情報が集まるようになる。AさんやBさんなどの仲間のソーシャルメディアのコメントであなたが紹介されたり、彼らのブログで記事が紹介されることもある。「人脈が豊富で彼に相談すればビジネスがうまく行きそうだ」ということが、ソーシャルメディア上で拡散されていく。それも自分の投稿ではなく、第三者の客観情報として拡散されていくのだ。
 これこそが、私たちが目指すソーシャルメディアでのパーソナルブランディングだ。ソーシャルメディアで仲間の応援をするうちに、いつのまにか自分のパーソナルブランドが強化されていく。仲間の応援をスタートすることで、少ない時間で多くの果実を得られるのだ。
(本書より P171〜P172)


■ソーシャルメディアは人との出会いをデザインするプラットフォーム

 自分を変化させるためには、環境を変えたり、会う人を変えることだとよく言われるが、ソーシャルメディアは人の出会いをデザインできるプラットフォームだと位置づけよう。
 幸せはポジティブで元気な人が運んでくれると私は思っているので、フェイスブックでアクティブに活動している人を積極的に見つけたら、友達申請をして、どんどんソーシャルメディアで交流を図るようにしている。人脈という最大の財産を手に入れられる武器がソーシャルメディアなのだから活用しない手はない。アカウントを持っているだけ、ロムしているだけでは、武器を使いこなせていない。自ら友人を求め、探す旅に出れば、面白い出会いが手に入り、ネットワークは日々最大化されるのだ。「生きるとは呼吸することではない。行動することだ」とフランスの哲学者ルソーは言うが、ソーシャルでの出会いをデザインするために、待つだけではなく、積極的にアウトプットなどのアクションを起こすべきだ。
(本書より P222)


【関連書籍】



ソーシャルメディアを武器にするための10カ条

1)本書の内容
 
 第1条 専門家たれ
 第2条 アウトプットで自分もまわりも巻き込む
 第3条 手を挙げる準備をしておく
 第4条 緩い絆のコミュニティを作る
 第5条 ソーシャルで出会い、つながり、リアルで会う
 第6条 即レス、即アクションを心がけよ
 第7条 Give&Give 貢献こそがソーシャルメディア
 第8条 仲間を見つけて協力し合う
 第9条 伝える力と聞く力をソーシャリアルで鍛えよ!
 第10条 プラットフォーム(基盤)を作る

2)本書から学んだこと
 ・「ソーシャルメディア」と「リアル」を上手く組み合わせることで世界が広がる!
 ・「リアル」で会うことが信頼関係を築く上でなにより大切!
 ・ソーシャルメディアは人との出会いをデザインするプラットフォームだ!



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posted by まなたけ(@manatake_o) at 21:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | IT/Web | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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