問題解決のポイントを掴めるマンガで一生ものの「戦略思考」を手に入れろ!『マンガでやさしくわかる問題解決』(河瀬誠著): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2014年03月22日

問題解決のポイントを掴めるマンガで一生ものの「戦略思考」を手に入れろ!『マンガでやさしくわかる問題解決』(河瀬誠著)



※献本ありがとうございます

本書マンガでやさしくわかる問題解決は「問題解決」のアプローチをマンガを使いながらストーリー仕立てで分かりやすく書かれている本だ。

マンガで描かれているストーリーを簡単に紹介すると、以下の通りだ。

主人公の中海美帆は、蔵崎で120年も続く老舗帆布製造会社である蔵崎帆布(株)の娘である。丁寧で質のいい生地で作られたトートバッグが主力製品であり、現在もそれなりに売れてはいる。しかし、職人の手作りであることから高価のため、近年は外国の安価なバッグに押されている。しかも機械が60台しかなく、1日に生産できる生地の量には限度がある。そのため、その中からいかに粗利を上げるかが重要な課題となっている。現在は大手メーカーの下請けの仕事を受けることで利益を確保しようとしているが、それはジリ貧になることも誰もが知っていた。しかも職人は高齢化となっている。問題山積の状態だ。そんな中、父の社長引退にともない、主人公の中海美帆と兄の中海健が会社を引っ張ることになった。だが、兄の中海健は1年前に妻を交通事故で亡くして以来、心にぽっかり穴があいた状態だ。そんな中、中海兄弟の幼馴染で東京で上場会社を立ち上げた女社長・川奈真琴が社外取締役として問題解決手法を用いて中海兄弟を支援していく....

本書では、問題解決の方法を以下の4つのステップで書かれている。

・STEP1 論点の整理
・STEP2 解決策の仮説作り
・STEP3 実現プラン
・STEP4 実行とPDCA


マンガで書かれていることもあり、ストーリーがイメージしやすい。また、マンガの後に書かれている解説も、戦略思考の本にありがちな難しい文章ではなく分かりやすい文章で書かれているため、マンガと結びつけながら読むことができる。

ところで、この問題解決の手法は「ビジネスのみ」と考えがちではあるが、そんなことはない。例えば、将来の夢や希望を実現するための方法を探ることにも有効に使えるはずだ。

将来の夢や希望はあるものの、それを実現するための方法が分からない....夢や希望を叶えたくても、その道のりが見えない....現在と将来のビジョンとの間に「ブラックボックス」が存在していることが問題となる。この間に存在する「ブラックボックス」を、いかになくしていくのか?これが「問題解決」となるはずだ!しかし、将来のことなど誰にも分からない。そのため「仮説」を作り、「実現プラン」を作り、「PDCAサイクル」を回しながら実行していく....このようなステップが必要となるはずである。

このことからも、本書で提示されている問題解決の手法は「ビジネスに限らない」ことが分かる。そして、そのような思考を身につけることで、問題解決の領域が「ビジネスからプライベートまで」広がるはずだ。本書の表紙に「一生モノの戦略思考を手にいれよう」と書いているが、まさに「一生モノの戦略思考」である。


【問題解決 4つのステップ】

■STEP1 論点の整理

 ひとつの問題には、その問題を引き起こす原因、それに関連した副作用、また解決に向けて取りうつ打ち手など、いろいろな「論点」が絡み合っている。
 論点を整理することは、その複雑に絡み合った論点を、わかるように解きほぐしていき、問題の本質を見極めることだ。
 ひとつの問題に関連するさまざまな論点には、本質的なものもあれば、問題解決にはあまり関係ないものもある。そのうち本質的な論点がどこにあるのかを見極めていくと、問題の全体像が次第に見えてきて、頭がスッキリと整理されるはずだ。
 論点が整理できると、ほかの人にも問題をスッキリ説明できる。ひとりで抱え込んでしまうのは、「論点が整理されていないから」ということが多いのだ。
(本書より P24〜P25)


■STEP2 解決策の仮説作り

 本質的な論点を見極めたら、次のステップは解決策の「仮説」を作ることだ。この「仮説」とは、文字どおりの仮の説で、正解ではない。
 受験勉強と違って、ビジネスの問題には唯一の正解はない。方程式も暗記も役に立たない。”コレだ”と思う解決策を考え出しても、実際に試してみるまでは、それが役に立つかどうか、本当にはわからない。
 だから、あくまでここで作る解決策とは、仮の説だ。解決策を「仮説」として作り、実際に試してみて、効果を確かめる(「検証する」)のだ。
 検証した結果、期待どおりの効果があれば、その仮説を採用する。そうでなければもとの仮説を直して、よくしていくのだ。
(中略)
 一見、周り道にも見えるが、正解がない以上、仮説を作って検証を進めることが、現実的には一番の近道であり、また解決策を作る唯一の方法なのだ。
(本書より P25〜P26)


■STEP3 実現プラン

 問題を解決して目指す理想的な状況を「ビジョン」と言う。高みを目指すビジョンだからこそ、人を動かすことができるのだ。
 あなたの作った仮説が、あなたのビジョンに到達できるものなのか。同時に、ビジョンを数字に落として具体化していこう。このビジョンは最初に設定するよりも、仮説ができてきてから考えるほうが、意外と具体的にしやすいものだ。
 そして、ビジョンを実現するための道筋を示す、中長期的な計画である「ロードマップ」を作ろう。
 そのうえで、ロードマップの最初の地点を目指すための直近の計画である「アクションプラン」を具体的に詰めていこう。誰が担当し、どんなことをするのか、この詰めが甘いと、結局はだれも何もしないまま放置されてしまう。しっかりと詰めよう。
(本書より P27〜P28)


■STEP4 実行とPDCA

 プランができたら実行あるのみ。そして、仮説を検証してみて、効果があればさらに改善する。期待がはずれたら修正する。
 これをプラン(PLAN)、実行(DO)、検証(CHECK)、仮説の変更(ACTION)のPDCAと言う。
 このPDCAサイクルを数回繰り返して「もうこれで大丈夫」と言えるようになったら、それこそが求めてきた解決策だ。
 問題解決を進めつつ、同時によりよい解決策を作っていく。これこそが、最も効率的で効果的な、問題解決の進め方なのだ。
(本書より P28)


【関連書籍】



マンガでやさしくわかる問題解決

1)本書の内容
 
 プロローグ 問題解決とは
 1 問題を構造化する―MECEとイシューツリー
 2 仮説を作る―たくさんのアイデアから解決策を導き出す
 3 実現プランを作る―仮説から実行するための解決策へ
 4 実行と検証―よりよい解決策を見つけるために
 エピローグ 蔵崎帆布のその後…

2)本書から学んだこと
 ・我々は日々、問題を解決しながら生きている!
 ・問題解決手法はビジネスだけではなく、プライベートでも使える!
 ・「論点の整理+仮説+実現プラン+PDCA」の4STEPを身につけることは一生モノだ!



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タグ:思考法
posted by まなたけ(@manatake_o) at 21:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 思考法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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