「自分の力で稼げる食える部下」を育てる!これが花まる流の部下の育て方!『部下は徹底的に可愛がれ! 花まる流! 稼げる部下の育て方』(高濱正伸著): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2014年03月02日

「自分の力で稼げる食える部下」を育てる!これが花まる流の部下の育て方!『部下は徹底的に可愛がれ! 花まる流! 稼げる部下の育て方』(高濱正伸著)



※献本ありがとうございます

本書部下は徹底的に可愛がれ! 花まる流! 稼げる部下の育て方は部下育成について書かれた本だ。著者の高濱正伸さんは、人気学習教室「花まる学習会」の代表。会社が個人商店からチームへ変貌する中で、会社を支える部下の力があったからこそ成長を遂げることができたと本書の「はじめに」にて述べている。成長を支えてくれた部下をどのように育成してきたのか?「花まる流部下育成法」とも言うべき独自のノウハウが本書に書かれている。

本書のテーマを一言でいうと、
・「自分の力で稼げる部下」を育てる
である。

一般的に「会社の売上の8割は、2割の優秀な社員によってつくられる」と言われている。逆の言い方をすると、「会社の売上の2割しか稼げない」となる。会社の8割の社員が売上全体の2割しか稼げないとなると、一人ひとりを売上ベースで給料がきまるという独立採算のシステムで考えた場合、「8割の売上を上げている2割の社員は食っていけるが、2割の売上しかあげていない8割の社員は食っていけない」ということになる。だが、会社としてはそれでは困る。会社としては売上をあげて利益を稼がなくては企業として成り立たなくなる。著者の根底には「自分たちの食い扶持は自分たちで稼がなければいけない」(本書より P25)という考え方があり、「残り8割の人にも自分たちの食い扶持を稼いでもらわないといけない」という思いをもっている。そして、著者はそれを目指して部下の育成・指導に取り組んできた。

 部下が育たないのは、ある種「時代的な病」・・・・・・。
 そうは言っても、売上をあげて利益を稼がなければ企業としては成り立ちません。自分たちの食い扶持は自分たちで稼がなければいけないのです。
 20年前、私が「花まる学習会」を設立したとき、「メシが食える力をつける」「メシが食える大人にする」ことが教育・指導理念として考えました。
 この「メシが食える」という言葉の重みは、今の時代、ますます大きくなってきているのかもしれません。
「メシが食える」とは、一人の大人として経済的、精神的に自立・自活して生活できるということ。
 しかし、世の中を見渡すと、本当の意味でメシが食える大人は少なくなっているのではないでしょうか。
 単に売上をあげる、利益をあげるという金銭的な意味での「稼げる人」ということだけではないのです。自分の頭で考えられること、自立していること、人としての強さをもっていること−こういう力こそが欠かせないのです。
 私は、部下たちにもそういう力を身につけて欲しいと思い、育成・指導に取り組んできたつもりです。
 誰かに指示されたことをやればいいという時代は終わりました。これから先は、自分で考え、思考錯誤し、道を切り開いていける人、自分の食い扶持は自分で稼げる人、「一人でメシが食える人」でなければ生き残っていけない時代です。
 そういう力をもった人がどれだけいるかで企業の力が決まる。そういっても過言ではないと思います。
(本書より P25〜P26)


そんな「花まる流部下育成法」の骨子は以下の2点である。
・可愛がる
・育てるしくみをつくる


最初に記載した「可愛がる」は、「部下を可愛がること、それがあなたの仕事です」(本書より P44)と言い切るほど根幹をなしている。しかし、当然のことながら「可愛がる」といっても「甘やかす」という意味ではない。むしろ本書の内容は「愛のムチ」とも言っていいほど一言ひとことが厳しい。それは「徹底的に鍛え上げる」と言ってもよい。それは本書の第4章「花まる流!よくある悩みの処方箋」の回答を見てもよく分かる。

Q:新人じゃないのに、ここまでいわなければいけないの?
A:「こんなことも?」は「老化の兆候」。あなたの頭も柔らかく、柔らかく

Q:何を言っても動かない!危機感の足りない部下
A:危機感テイカは生命の危機。寝たきりになる前に「命の力」を引き出す体験をさせるべき

Q:「次は何をすればいいですか?」指示待ち部下
A:可愛い部下ほど旅させよ。「守るべきもの」があると部下は強くなる

Q:プライドの高くて素直に指導を受け入れてくれない
A:「ナメられちゃいけねえ」。時には不良少年のような覚悟を決めたタイマンを

先にも書いた通り、本書のテーマは「稼げる部下を育てる」ことである。それは、「稼ぐ力を身につける」ということは「生きる力を身につける」ということに言い換えてもよい。本書に書かれている以下の「花まる流!稼げる部下を育てる5つの基本」は、会社で生きていくためのヒントが書かれていると思う。

[その1]言葉にする力を伸ばす
[その2]可愛がれる力を教え込む
[その3]想い浮かべる力を鍛える
[その4]会社の常識、文化を徹底する
[その5]日々やる、習慣化させる



【本書のポイント】

■しくみがあれば「残念な人」も育つ

 世間では「2:6:2」といって、2割のデキる人たちが、残りの8割(6割:普通の人+2割:困った人)の分も稼ぐ、と言われていますが、当社では、他の会社には行ったら「残りの8割」に入ってしまうかもしれな人でも、楽しく、イキイキと働きながら、成果を残していると自負しています。
 学校の勉強ができる人でなくても、スキルや智識をもっていなくても、しっかり育つ。
 みんなで戦いながら、このようなしくみをつくりあげてきました。それは、自信をもって言えることです。
 部下が育たないのは、優秀じゃないから、スキルがないからではありません。
 もちろん、人に愛されるかどうか、可愛げがあるかどうかという基本条件は必要です。そのうえで、上司がどのように向き合うか、どのようなしくみで育てるか−「残念な人」が稼げる人になるか、それともずっと「残念」なままでいるかの違いは、そこにあるのです。
(本書より P40〜P42)


■部下を可愛がることが、あなたのはじめの仕事です

 部下をもつというのは、本当に大変な仕事です。
 基本的に、上司は部下を選べません。採用にノータッチの場合もあるでしょう、それなのに、どんな人が来ても(たとえ、アルマジロくんのような部下でも)、稼げる部下に育てることが求めれれているのですから。
 もちろん、「なんでこんなことまで・・・・・・」と腹が立つこともあると思います。人間ですから、そう思っても当然です。
 それでも、ここでハッキリと言います。
 部下を可愛がること、それがあなたの仕事です。
 これは、当社ではじめて部下をもつことになった社員に対して伝えていることです。単に自分の成果を追い求めればいいプレイヤーから、部下を育て、チームで成果を出す側に回ったら、まずこの姿勢・覚悟が欠かせません。
 たとえ腹が立っても、どれだけムカついても、です。
 この覚悟がなければ、今の時代、稼げる部下を育てるのは難しいと言ってもいい。私はそう考えます。
 だから、本当になんとかしたいと思うのなら、「部下は徹底的に可愛がろう」と、まずは覚悟を決めるべきです。それが稼げる部下を育てるためのスタートラインに立つということです。
(本書より P43〜P44)


■「言葉にすること」は「自分の頭で考えること」

 「言葉にする」とは、他人が言っていることや書かれていることをちゃんと理解してポイントをつかめるようになること。それから、自分の考えをわかりやすく相手に伝えることです。
 「そんなの簡単だ」「誰でもできる」と思うかもしれませんが、実際、圧倒的多数の人が身につけられていません。またたくできていないという人よりも、言語化が「甘い」人がとても多いのです。
「私は今〜だから困っている」と問題点がハッキリつかめた時には実はもうほぼ解決できている、というのは実際によくある話。一方で、何かに悩んでいる時、問題が解決しない時、たいていは言語化が甘いのです。
 また、自分の心と頭を通りぬけた自分だけの言葉ではなく、ありがちな枠組み・物の見方の中で、どこかで聞いたことがあるような「借りてきた言葉」を使っているうちは、問題の本当の姿は見えません。
 日々、生活し、仕事をする中で「ん?」と感じたことを、「それはどういうことなんだろう」「なぜそうなんだろう」と一つひとつ掘り下げて考えていく。これこそが、自分の頭で考えるということです。
 そして、自分の頭で考えたことを、他人に伝えられるように言葉にするのです。
 この言葉にする力ー感じて、考えて、言葉にする力−が身につくと「会った瞬間に認められる人」になります。一流の人、すごい人の言葉には重みがあります。ほんの短い言葉の中にも哲学があり、何を考えているのかがスッと入ってくる、知ったかぶりではなく信頼できる、説得力がある−それは、借りてきた言葉ではなく、本当に「自分の言葉」を話しているからです。
 自分の言葉か、虚勢を張った借りてきた言葉かは、一流の人ほど即座に見抜きます。
 仕事は、言葉と言葉でやりとりをすることです。言葉を使いこなす力がなければ、上にはいけません。
(本書より P52〜P54)


■基本がやり切れているかどうかが組織のレベルを決める

 以前、社内でこういう話をしたとき、ある管理職から
「自分ができていないことを、部下に言うのは、はばかれるのですが・・・・・・」
という相談を受けたことがありました。
 結論からいうと、上司自身がやれていないことでも、部下には堂々と言い切らなければいけません。どんな時でも、「ダメなものはダメ」と言い続けるのは上司の役割です。
 しかし、現実には、部下の側も上司の行動を見ているものです。だから、できていないことに対しては「○○課長だってやってないじゃん」と言われるでしょうし、説得力がないことも確かです。
「うまくいっている職場ほどあいさつがしっかりできている」
「整理整とんが行き届いている」
「受付にゴミが一つも落ちていない」
 そう言われますが、そういう基本中の基本、ルール、常識がどれだけ守られているかは、組織のレベルを決めるものではないでしょうか。
 もし上司の側がルールを守れていないのだとしたら、その組織は「その程度」なのです。
 また、こういう基本の”キ”にモレがなくなると、社内の文化が変わっていくものです。
(本書より P114〜P115)


【関連書籍】



部下は徹底的に可愛がれ! 花まる流! 稼げる部下の育て方

1)本書の内容
 
 はじめに
 第1章 部下は徹底的に可愛がれ!  稼げる部下を育てるために本当に必要なこと
 第2章 花まる流!稼げる部下を育てる5つの基本
 第3章 花まる流!稼げる部下を育てる勘どころ
 第4章 花まる流!よくある悩みの処方箋

2)本書から学んだこと
 ・「稼ぐ力」を身につけることは、「生きる力」を身につけることにつながる!
 ・「やる、試す、やりきる」のサイクルで物事に取り組む、取り組ませる!
 ・基本の”キ”にモレがなくなると、社内の文化は変わっていく!



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タグ:人材育成
posted by まなたけ(@manatake_o) at 12:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 人材育成 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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