本を通して「自分で自分を救う」しくみをつくる!『本を読んだら、自分を読め』(小飼弾著): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2013年03月16日

本を通して「自分で自分を救う」しくみをつくる!『本を読んだら、自分を読め』(小飼弾著)



著名な書評ブロガーに『404 Blog Not Found』を執筆している小飼弾さんがいる。鋭い切り口は多くのファンを魅了する人気No.1のアルファー書評ブロガーだ。私も小飼さんのブログを読むが、文章を読むたびに、その鋭い視点と書かれている内容に「鋭いなあ」といつも唸ってしまう。

その小飼弾さんが最近出版された本が『本を読んだら、自分を読め 年間1,000,000ページを血肉にする読自≠フ技術』だ。本書は
・小飼さんがどのように本と付き合ってきたのか?
・どのように本と付き合えばよいのか?
・どのように良い書店を選べばよいのか?
・読んだ本をどのようにアウトプットしていけばよいのか?
・etc....

がかなり具体的に書かれている。

そんな本書を読んで特に印象に残った言葉が以下の言葉である。

「本は、きみを救ってはくれない。けれども、本を読むことで、自分を救える自分になれる。」(本書より P2)

例えば、「どうすればよいのか?」と思った時にワラにすがる思いで本を読み、立ち直るきっかけを得た経験はないだろうか?「自分を救える自分になる」とは、「立ち直る力を身につける」ということである。本書の目的も「本を通して立ち直る力を身につけるにはどうすればいいのか?」というところにある。それは著者の思いが書かれた以下の言葉からも伺える。

 本を通して自分で自分を救うしくみがつくれれば、人生をかなり楽にいきていけるでしょう。本書では、読書を通じてこのしくみのつくり方を伝授していきますが本書を手に取られた方の中には、サブタイトルの”読自”という言葉に注目された方もいるのではないでしょうか。実は、この言葉には2つの思いが込められています。

@ 自分を読む。すなわち、本を通して今まで気がつかなかった自分の可能性(あるいは限界)を発見し、突破していく鍵を得ること。
A そして、その方法は、きみ自身が見つけだす、”独自”のものでなければならない。

(本書より P5)


「本によって自分を救う仕組みを構築する」には「読んだ本の内容を吟味し、ときには批判的に考えながら自分の血となり肉とする」必要がある。つまり「教養を身につける」ということである。それを本書では以下のように書かれている。

 本を読んで、それをもとに考える、考えることが、自分で自分の脳みそを耕すということに他なりません。それが教養というものです。
(本書より P184)


先の言葉にも表れているように、本書に書かれている一つ一つの言葉に重みを感じてしまう。また、小飼さんの「本との付き合いの深さ」を感じてしまう。本書を読むと、「私などまだまだヒヨッコのレベル!」と感じてしまう。

「本との付き合い方を更に深め、先に書いた

@ 自分を読む。すなわち、本を通して今まで気がつかなかった自分の可能性(あるいは限界)を発見し、突破していく鍵を得ること。
A そして、その方法は、きみ自身が見つけだす、”独自”のものでなければならない。

ということが本を通じてできるようになったとき、別の視界が見えるようになるのでは?」

そのように感じた本である。それにしても小飼弾さんの言葉は重い!


【本書のポイント】


■しんどいときに、本で救われるのか

 自分で自分を救うしくみをつくるには、本を読むことが大きな役割を果たします。
こういうと「本は人を救ってくれるんですね」という人がいますが、これは正確ではない。著者に意思はあっても、無機物である本そのものに意思があるわけではありません。
 本は勝手に人を救います。
 本とは、海で溺れたとき、波間に浮いている丸太のようなものです。それにつかまって必死で浮いていれば、助かる。でも丸太に「人を助けよう」という意思があるわけではありません。
 だから本を読んで自殺を思いとどまったとか、本を読んで前向きな気持ちになれたとかいうこともあると思いますが、そんなときも自分を救ったのは、その本を書いた人ではなく、その本を手に取った人です。本を読むという行為は、あくまでも読者の行為です。筆者の行為ではない。
 でも読者のほうでも「その本に救われた」と勘違いすることはできます。それは勘違いしたままでかまわない。それが自分で自分を救うしくみということです。
(本書より P47〜P48)



■いい書店は書店員次第

 「1冊の本との出会いが自分を変える」というのは事実です。
 どんな本を読むかという判断の積み重ねで、自分という人間が形成されていくわけですから、本を選ぶという作業をあだやおろそかにしてはなりません。
 ではその本を選ぶという作業をいったいどこで行われるかというと、たいていは書店の店頭です。でもその書店がどんな本を仕入れて、どの本を目立つ場所に置き、どの本にポップを立てたりワゴンに積んだりして大プッシュするかによって、お客さんの手に取る本は激しく左右されます。
 ということは、本を選ぶのと同じくらい、本屋選びも重要だということです。
(中略)
 小さいけれど品揃えが絶妙な店というのは、時間がないときにパッと入っても、店内をひと巡りするだけで買いたい本が4〜5冊すぐに見つかります。大型書店を何時間もさまようよりは、時間の節約になるのがいいところ。
 だからこそ、しっかりと本を読んで、自分の扱っている商品について詳しい書店員さんのいる店に行くことは非常に大切です。いい書店員さんは必ず自分でも本を読んでいますから、単に出版社や取次(流通業者)のプッシュする売れ筋だけを入荷するのではなく、自分でいいと思った本を並べています。すると書店も非常に個性的な、いわばセレクトショップのような趣を呈するようになってきます。
 では、書店の担当者が本を読んでいるかどうかを、どうやって見分けるか。
 それは売り場の本棚を見ればすぐにわかります。棚に個人の嗜好が反映されているかどうか。つまり偏見があるかどうかということです。
(本書より P103〜P105)



■本を読まずに、チャレンジなどできない

 本を読むとなぜ着想が豊かになるのでしょうか。
 本とは、さまざまな論理の積み重ねから構成されていますから、たくさんの本を読めば読むほど、バラエティに富んだ思考パターンが頭に蓄積されます。だから何か問題にぶつかったり、うまくいかないことがあったりしても、ひねり出せる代案が自ずと増えることになります。
 その一方、読書によって蓄積された思考パターンは、あくまでも本の著者の体験をなぞった疑似体験にすぎないのも事実です。そのために「頭でっかち」とか、「机上の空論」などと批判されることがあります。
 しかし人を「頭でっかち」とか「机上の空論」とか揶揄する人たちが、より優れた代案を出す場面に僕は1度もお目にかかったことがないのも厳然たる事実です。
 机上の空論は、机上だけで終わってしまうから机上の空論なのであって、実際にやってみれば、それは立派な「実践的な知」になります。スタートは机上の空論であっても、そこからスタートして実践的な知にすればいい。
 しかし机上の空論すらない人には、そのスタートさえ切れません。この差は実に大きい。
(中略)
 社会に出れば、いかに適切に参考文献を探しだし、自分や会社にとって役立つところを引用できるかが勝負になってきます。
 大人の仕事の能力とは、いかに適切に引用できるかにかかっています。そのためにはある程度以上の読書量が絶対に必要不可欠です。
(本書より P124〜P127)



■自分から「こんな本を読んだ」と発信していく

 何のために本を読むかといえば、究極の目的は自分で自分を救う仕組みをつくるためですが、その1つとしております。「自分で何かを発信できるようになるため」という明確な目的があります。
(中略)
 いつもいうように、本や知識は循環させることが大事です。何かを出すことで新しいものが入る隙間ができます。脳に入れた情報は、今度は発信していかないとどんどん詰まっていきます。
 だからブログやTwitter、Facebookなどで「こんな本を読んだ」と発信することは、自分の意見を言うためのいいトレーニングになるのです。
 SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)上でのやりとりは、本を読んだ人がどんな風に成長していくのかを観察する場として最適です。たくさん本を読んでいる人は、3年、5年経つうちに、かならずひとかどの人物になる。その人がどんな人生を送っているかは、SNSを追っていれば雰囲気だけでもわかるでしょう。
(本書より P136〜P137)



■読書ブログのはじめ方

 「自分でも読書ブログをはじめてみよう」という人もいると思います。
 しかし出鼻をくじくようですが、書評ブログの先輩としていわせてもらえれば、もしアフィリエイトなどでお金を稼ぐ目的なら、たぶんやっても儲かりません。
(中略)
 しかし金銭的な目的でなく、あくまでも個人的な趣味でブログを書くのであれば、本ほど格好の材料はありません。
すでに読書の習慣のある人であれば、読んだ本の感想については、誰かに伝えたくなるでしょうし、それがブログを続けるモチベーションにもなります。
 ただし、先に述べたように読書感想文というものは、ちゃんと書こうとするとかなり難しいものです。だから本来は、そんなものを小学生にちゃんと書かせようとするのは10年早い、いや20年早いといわせて頂きましょう。
 これから読書ブログをはじめる人も、本の紹介というものは真剣に取り組むとかなり難しいということを覚悟しておいてください。
(中略)
 いくら本という素材があるとはいえ、何もない、真っ白なところに一から文章を創作していくということは、なかなか大変です。しかし、フォーマットを決めて、そこに要素を入れていけば、とりあえずそこそこ読める文章になります。
 こんなことをいうと、「そんなのつまらない」とか「個性が発揮できない」とか思われる方もいるでしょう。
 大丈夫、こうした方法は自分の個性を殺すことにはなりません。
 個性とは、「非個性的な代わりに、ものすごく役立つこと」を真似して真似して真似して、それでもどうしても残ってしまう癖のことです。
 とりあえず人がこうしろといった型は、自分の癖=個性がわかるまでは続けたほうがいいでしょう。
(本書より P143〜P144)



【関連書籍】




本を読んだら、自分を読め 年間1,000,000ページを血肉にする読自≠フ技術

1)本書の内容
 
 CHAPTER1 だから、僕は本で強くなれた
 CHAPTER2 本の読み方を変えれば、自分が変わる
 CHAPTER3 本屋を歩けば、見える世界が変わる
 CHAPTER4 アウトプットすれな知恵はもっと身につく
 CHAPTER5 本当の教養は人生を豊かにする

2)本書から学んだこと
 ・本を読むことで、自分を救える自分になれる!
 ・読書感想文を書くのは難しい!
 ・リア充になりたければ本を読め!



ブログランキングに参加しております。よろしかったらクリックをお願いいたします。
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
そして「よい記事!」と思ってくださった方は、下の【Twitterでつぶやく】【facebook いいね!】【はてなブックマーク】等のボタンのクリックをお願いいたします!
タグ:読書
posted by まなたけ(@manatake_o) at 16:10 | Comment(0) | TrackBack(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。