「見えない壁」の存在に気づくことが性格を変えるキッカケになる(かも?)『がらっと』(山崎拓巳著): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2013年01月20日

「見えない壁」の存在に気づくことが性格を変えるキッカケになる(かも?)『がらっと』(山崎拓巳著)




「自分の性格が嫌になる!」「性格を変えたい!」
これは誰しもが思うことではなかろうか?
スタンフォードの自分を変える教室』のレビュー記事でも書いたが、私も「自分の性格を変えたい!」としょっちゅう思っている。

性格を”がらっと”変えたい!......誰しもが思う悩みをテーマとして書かれた本が山崎拓巳さんの著書『がらっと 自分の「性格」を思いのままに変える方法』である。

「そんな簡単に性格を変えることが出来るわけがない!」
ごもっともなご意見である。実は私も「性格をそんなに簡単に変えることはできない」と思っている。その要因を考えてみたとき、やはり自分の中にある”見えない壁”(心理的な壁)をなかなか超えることができないことに気づく。そう思うと「見えない壁に気づく」ことが性格を変えるための第一歩のような気がしてならない。

本書の冒頭に「性格を変えるための基本」と題して
 ・見えない壁に気づく
 ・”確固たるもの”を疑う

について書かれているのは、「見えない壁や思い込みに気づき、打ち破ることが性格を変えるための大きなポイントになる」という著者の意図がそこには見受けられる。

自身の過去を振り返ったとき、「うまくいったこと」「ダメだったこと」があるはずだ。そして、「うまくいったこと」は何度も繰り返し、「ダメだったこと」は行わないようにしようと避けてきたと思う。それは心理的にもごく自然なことであろう。だが、「ダメだったこと」を繰り返すことで、そこを立ち入らないようし、身の安全を確保するために“見えない壁”がつくられる。

よく「自分の殻を破る」というが、それは「殻を破ることで今までの自分と決別し、新しい自分に生まれ変わる」ことを指す。先に述べた「自分の性格に影響を与えていた“見えない壁”を壊す」と同義であろう。

「見えない壁を壊そう」と思うと意外に壊れないことが多い。しかし、人生を振り返ったとき、意外と「ちょっとした言葉」が気づきを与え、「見えない壁」を打ち破ってくれるキッカケとあることが多いのではなかろうか?その結果、行動が変わったという経験はなかろうか?本書では「性格を変えるための基本」のあとに続いて書かれている「56のヒント」が「気づきを与える言葉」として書かれている。

「56のヒント」は非常にわかりやすい言葉で書かれている。しかも簡単に実践しやすいものが多い。しかし、これで本当に性格が”がらっと”変わるかというと疑問がある。

そういう意味では本書を読んでも性格は”がらっと”は変わらないかもしれないが、
 1)「性格を変えるための基本」で”見えない壁”に気づき、”確固たるもの”を疑うことで糸口を見つけ、
 2)「56のヒント」で行動を変えるための示唆を得る

ことで、”見えない壁”を打ち破るキッカケになるかもしれない。そのキッカケを掴み、行動を積み重ねることが、いつか過去を振り返ったときに「性格が変わった」と気づくかもしれない。


【本書のポイント】

本書のポイント以下に掲載いたします。


■見えない壁に気づく

 私たちは過去の影響を常に受けています。
 思い出してみてください。誰でも今まで実際にやってみて、「うまくいったこと」「まあまあだったこと」「だめだったこと」・・・・・・などがあるはずです。
 そのうち、「うまくいったこと」はますますくり返そうとします。
 一方で、何度か同じ「ダメだったこと」を繰り返すと、もう二度とそこに立ち入らないように壁が作られます。
 そうやって、私はこのことに関して、だいたいこの程度だな。
 あの人たちほどすごくないけど、あの人たちみたいにひどくない。
 それはやりたいけど、これはやりたくない。
 私はそういうの好みだけど、こういうのは苦手。
 それはできると思うけど、これはできないと思う。
 それがいつもの私。
 そんな風に自分のテリトリーを限定することによって、私たちは自分の個性を表現しています。
 つまり、“見えない壁”が、あなたの性格を作っているわけです。
(中略)
 「イヤだな」と思った瞬間、そこに壁があるんです。
 そしてその壁の足下には、必ず“思い込み”があります。
 知らない間に誰かから刷り込まれた“思い込み”や、自分で刷り込んだ“思い込み”、これらが人生をつくっているんです。
 性格を変えたい。でも変わらない。
 それは「見えない壁に=メンタルブロック」があるから。

 まずは(そういう存在があるんだ)ということだけを頭の片隅に入れておいてください。
(本書より P13〜P17)



■“確固たるもの”を疑う

 思い込みは、あくまでも思い込み。
 正しいかもしれないし、間違っているかもしれない。しかし、思い込んでいるので疑うこともしない。それが普通です。
(中略)
 でもいったん「これは、こうに決まっている」「いつもあの人はそうだから」「昨日もそう言っていたので間違いない」と思ってしまうと、そのまま“確固たるもの”になっていってしまうんです。
 だから「ダメ」という言葉がよぎったら、すぐに疑ってみましょう。
 「今日は案外、違ったり・・・・・・」
 「そう言っていたけど、気持ちが変わっていたりして・・・・・・」
 「むいてなさそうだけど、やってみたら楽しかったり・・・・・・」
 「それって嫌い。だけど、行ってみたら違うかも・・・・・・」
 「こうに決まっている」を「本当にそうかな?」と疑ってみた瞬間、未来ががらっと変わる糸口が見つかります。
(本書より P19〜P22)



■主人公は誰?

 自分は我慢している。
 なのに、好き放題やっている人を見るとイラッとする。
 自分は努力してコツコツやっている。
 なのに全然、がんばろうとしない人を見るとガッカリする。
 自分はそれを大切にしている。
 なのに、それをガサツに扱う人を見るとウンザリする。
 その感情は誰が作っているんでしょう?
 精神科医の水島広子さんからこんな風に教わりました。
 それは自分です。「自分は被害者だ」と認めているからと。
 そんなとき、自分の気持ちをよく観察してみるといいそうです。
(中略)
 なんで同じように我慢しないの?努力しないの?大切にしないの?
 そうやって相手を責めたり、疑うのは、自分の価値観を外に見つけようとしています。
 他人の行動を自分のモノサシではかることはできません。
 その人にはその人なりの事情や、理由や、価値観・・・・・・多彩なバックボーンがあるんです。私は私。
 目の前の現実は自分を映してくれる鏡の存在で、他人はそれを伝えてくれるメッセンジャー。
 そのような人にはなりたくない。
 すると・・・・・・他人に支配されている被害者から、人生を動かす主人公に変われますよね。
 “イラッと”をキッカケに、自分の価値観に気づきましょう。
 怒りの感情の根本には、自分にとっての宝物が埋まっています。それがなんなのかを教えてくれる相手は、ありがたい存在なんです。
(本書より P49〜P52)



■本当にすごい人

 “人は自分に与える影響以上に、他人に影響を与えることができない”
 その言葉を友だちから聞いて、シビレタ〜。
 自分はなんにも変わろうとしないのに、「そうじゃなくてこうして!」とまわりの人たちに要求する。そういう“エラい人”はいませんか?
 私自身もまわりの人たちに「こうしてほしい」「こうなってほしい」と自分の価値観を押しつけていたときがありました。
 でも全然うまくいかなかった。いくら正解を伝えたところで、事態はいっこうに良くならないんです。
 どういうことかというと・・・・・・
 人の欲求には、「こうしたい!」というプラスの行動と「これは避けたい・・・・・・」というマイナスの行動の2種類ありますが、助言者から「マイナスの行動」を要求され続けていると、その人の価値観で生きるようになっていきます。すると知らず知らず、心の奥底にある深層意識が、助言者のことを恨みはじめるんです。(“憧れの人”というのも実は危険で、崇拝することでその人の価値観で生きてしまい、やっぱり深層意識が、その人のことを恨みはじめるようです。)
(中略)
 「他人を変えよう!」と思ったら、まずは自分から行動を変えること。そうすれば他人に影響を与える人になっていく・・・・・・というわけなんですね。
(本書より P144〜P146)



■大事なお知らせ

 私たちの感情は、私たちを守ってくれます。
 感情は私たちを振り回すものではなく、「行動を変えなさい」というメッセージを送ってくれているんです。
 たとえば今、なにか熱いものに触ると「アツッ!」ってなります。
 そしたらもう触らないようにしようってなります。これはからだの感覚。
 体験により、自分を守る行動を覚えるわけですが、感情っていうものは、心について同じことをやるのです。
(中略)
 感情はメッセージを運んでくれる郵便屋さんです。
 不安も、怒りも、がっかりも、誰にでもある。それが人間です。
 だから「あんまり感情を出さないようにしよう」として、感情を無視しているとそのうちメッセージを受け取れなくなってしまいます。
 メッセージを受け取ったら、行動を変えて、その感情に感謝してリリースしましょう。
 もう問題が片付いているにもかかわらず、もっと不安はないか?もっと怒るべきことはないか?みたいな状態になっていることもあります。
 人って案外、マイナスの感情をそのままひきずるのが気持ちよかったりするんですよね。でもそのパワーを利用している 行動すると、やることが雑になりがち。
 メッセージを受け取ったら、あとは必要ないのでそれでおしまい。
 郵便屋さん、ありがとうございました!(笑)
(本書より P181〜P183)



【関連書籍】



がらっと 自分の「性格」を思いのままに変える方法

1)本書の内容
 
 ・人にわかりやすく説明できますか?
 ・人から意見を求められたとき、新しいアイデアを提案できますか?
 ・からだを動かすことは好きですか?
 ・価値観の合わない人と、うまく付き合えますか?
 ・困難にぶつかったとき、すぐ解決に向かえますか?
 ・怒っている人に対応できますか?
 ・できない人に、イライラせず教えてあげられますか?
 ・お金に対してポジティブな感情を持てますか?
 ・知らないこと、わからないことを人に聞けますか?
 ・チャンスがめぐってきたとき、素直に受け入れられますか?
 他

2)本書から学んだこと
 ・”見えない壁”に気づくことは”壁”を打ち破るための知る第一歩!
 ・”確固たるもの”を疑うことで、今まで気づかない自分に気づくキッカケを得る!
 ・「ひらめき」を信じて行動を続けることで性格が変わる(かも?)



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タグ:自己啓発
posted by まなたけ(@manatake_o) at 10:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 自己啓発 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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