【マインドマップ付き】ライフイベントに応じて「しなやかに」働き続けよう!『これからも働き続けるあなたへ』(太田彩子著): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2013年01月06日

【マインドマップ付き】ライフイベントに応じて「しなやかに」働き続けよう!『これからも働き続けるあなたへ』(太田彩子著)



「就職」「結婚」「子育て」と人生にはさまざまなライフイベントがある。そして、その時々に応じて悩みもある。例えば、就職したはいいが「本当に今の仕事(もしくは会社)でいいのだろうか?」と思い、転職を考えるなど....そして女性の場合、「妊娠/出産」は大きな転機となることが多い。ライフイベントによって生じる女性の悩みを少しでも和らげるために「42の処方箋」として著者の太田彩子さんからのアドバイスを記した本がこれからも働き続けるあなたへ ~働く女性の不安をやわらげる42の処方箋~である。

それにしても「厳しくも優しい」文章で包まれていると思うのは私だけだろうか?
本書の文章を読むと、時には「叱咤激励」し、時には「悩みを受け止めた上でアドバイスを贈っている」ように感じられる。まるで「先輩が悩める後輩を思い、手を差し伸べている」かのように。そこには、相談を聞きながら「その気持ち分かる!かつて私も同じようなことで悩んだなあ」という思いを持ちながら、人材育成コンサルタントとして、、「営業部女子課」を主宰しながら42,000人もの女性を支援し、「女性が社会で活躍することを支援する」ことをライフワークとしている著者が「自らの使命」を感じながら本書を書いたように思われる。

本書のテーマを一言で言うならば『ライフイベントに応じて「しなやかに」働き続けてよう!』だと思う。

ライフイベント、特に「出産」「育児」は女性にとって大きなイベントとなる。著者もライフイベントに伴い紆余曲折を経て現在に至っている。その中で「しなやかに」生きることで良い循環が巡り、現在の活躍に至っている。その思いが表れている一文が以下の文である。

 改めて振り返ってみると、私の人生は、本当にライフイベントが唐突に、かつバラバラにやってきました。それでも、何とかなるものです。今ではとても楽しく働かせていただいております。
 そんなイレギュラーな道を歩んできた私だからこそ、言えるのではあるのではないかと思っています。なぜなら、今の時代、ライフプラン通りの人生を歩むことが稀になってきているからです。
(本書より P4)


そんな著者が訴えたかったのは「その場に留まって働き続けてください」であろう。そして、本書の中でそれを端的に表しているのが、facebookのCEOであるシェリル・サンドバーグのTEDでのスピーチから引用した以下の文だと思う。

 「最後まで留まってください。その場所に。アクセルを踏み続けてください。子どもの為に休みを取り離れなければならないその日まで、そして決断をするその時まで、早すぎる段階で決断しないでください」(TEDホームページより)
(本書より P120)


●シェリル・サンドバーグ:何故女性のリーダーは少ないのか(TED TALK)


著者がそのことを訴える理由の一つに、「現代の日本において出産等の理由にて退職した女性が自分のキャリアを活かして元のように働くことはなかなか難しい」という現実があることに起因する。この問題については、あまりにも複雑なのでここではこれ以上触れないが、著者が「働き続けること辞めないで」を言い続けてきている理由の一つには、「現実を直視し、それを踏まえた上で働き続ける道を選ぶことを考える必要がある」と考えているからと思う。

そして、「働き続けること辞めないで」と言い続けてきている大きな理由は「働くことで見える景色の素晴らしさ」であろう。それはイベントが生じた時の年齢によって求められるものも違ってくることに起因する。当然、ステージも上がっているはずだ。だが、働き続けることでキャリアを積み上げ、「働くことが楽しい」と感じたときに見える景色は絶景であろう。それゆえに、著者は「”働き続けることの喜び”を知っているからこそ、後に続く世代にもこの喜びを知ってほしい」と思いながら、「働き続けて欲しい」と願っている。ライフイベントによって生じる不安に対して「少しでも解消してほしい」と思いながら、本書を通じて自らの経験とそれによって得た知恵を語っているのだ。

ライフイベントによっては”経験することで初めて分かる”こともある。それゆえ、未知のことに対し不安が生ずるのも当然であろう。著者の太田彩子さんは1975年生まれ。年代的には社会を支える中心的な世代であると同時に、後に続く世代に自らの経験を伝え、助ける世代でもある。太田さんの経験を通して語った言葉を読むことにより、その場面に遭遇したとき、「ああ、あのときあの本には、あんなヒントが書かれていたな」と思い起こすことがあろう。ライフイベントに応じた働き方の本は新しいタイプの本であるがゆえに、本書はそんな一冊になると思う。


【本書のメッセージ】

特に印象に残った個所を本書のメッセージとして以下に掲載いたします。


■「それに比べて私は・・・・・・」症候群

 あひるの子はとてもかわいいものです。意外に思うかもしれませんが、それに比べて白鳥の子は黒くてみにくく見えてしまいます。白鳥は、成長して大人になるにつれて、黒い羽が白へと変わっていきます。そして、真っ白な美しい姿となって大空を羽ばたくようになります。
 『みにくいあひるの子』のお話は、きっとあなたも知っていることでしょう。
(中略)
 思えば、『みにくいあひるの子』って本当にいいことが書いてあるんです。人の成長ってそれぞれなんですよね。もしかして、大きく羽ばたくことができるようになる人ほど、最初は苦労するものなのかもしれません。
 そう考えると、人と自分を比べることって、本当に無意味なことだと思います。
 まずは、自分のことに集中する。そうすると、自然と人と自分を比較しなくなります。そして、いつの間にか、マイナス思考のマンホールに蓋がされることになる。
 また、自分のやるべきことに集中できている人は、少しずつ静かな自信を得られることになります。そうなったときに自分よりも輝いている人を見ると、今度は「よし、私も頑張ろう」とポシティブな競争意識を持てるようになります。
 ポシティブになれば、自然と視線が上がり、まっすぐに自分の羽ばたくべき空を見つけられるようになります。後は、思う存分、あなたの空を羽ばたけばいいのです。
(本書より P32〜P35)



■「ネバーランド」なんて存在しない

 幸せは見つけるものではなく、自分で創り出すもの。
 そのことを研究した心理学者のチクセントミハイは、こう定義しています。

「自分が自分の行為を統制し、自分自身の運命を支配しているという感じを経験するときこそが最も満足度が高く、幸せを感じることができる」
フロー体験 喜びの現象学 』世界思想社より


 自分にジャストフィットした環境と出会える可能性は、きっと稀なのだろうと思います。でも、最初からそんな環境がないのなら、その環境に適応できるように自分を変えればいい。または、自分で自分に最も合った環境を創ればいいのです。
(中略)
 難しいことのように聞こえるかもしれませんが、意外とそうでもありません。
 たとえば、あなたのお母さんやおばあさんは、妻や母親として、自分が最大限に力を発揮できる家庭づくりをしたのではないでしょうか。たとえば、台所などがそうです。
 仕事でも家庭でもそうなのですが、今ある環境が全てではありません。その環境はあなたが理想を思い描き、そして行動に移すことによって、様変わりするはずです。「ネバーランドを創るなんて、そんな大それたことを!」と思う人がいるかもしれませんが、もし今の環境から外に出たいのであれば、それくらいの覚悟は必要だということです。
 静かに凛とした覚悟を決めた女性って、本当に美しくてかっこいいものです。
 ちなみに、ネバーランドの「ネバー(NEVER)」は「決して存在しない」という意味です。そう、あなたが創らない限り、決して存在しない場所という意味です。何事も自分次第なのだと思います。
(本書より P70〜P72)



■幸せのかたちを考えてみる

 どういう「自分」になりたいのか。それを考えることが全ての出発点です。「仕事」に生きるというのもいいでしょうし、家庭や趣味などの「プライベート」を充実させるのもいいでしょうし、その両方を上手にかたち作っていくというのもいいでしょう。また、小さなことでもいいので、「社会に貢献したい」と思うことも、「自分」をかたち作るうえでとても重要なことです。
 どういう「自分」になりたいか、おぼろげでも見えてきはじめて、そういう自分を実現するためにはどういうふうに働けばいいのか、どういうプライベートにすればいいのか、ということが必然的にわかってきます。
(中略)
 すべては、あなたがどういう自分になりたいか、どういうことに幸せを感じるのか、ということから出発します。ポイントは何を重視するか。
 もちろん、最初はぼんやりして自分でもつかみ切れないだろうと思います。けれども、探し続け、模索する中で、きっとあなただけの「幸せのかたち」が明確になってくるでしょう。
 それはパートナーや親や世間ではなく、あなただけが決められることです。
(本書より P95〜P97)



■無意識にアクセルを緩めてしまうあなたへ

 GoogleとFacebook。
 このふたつの会社を飛躍的に成長させた人のことを、あなたは知っているでしょうか?
 Googleでは広告の事業を軌道に乗せ、この企業に莫大な利益をもたらし、Facebookに請われて移籍してからはCOO(最高執行責任者)として、実務面で創業者のマーク・ザッカーバーグを支え、NASDAQ上場へと導いた人物。
 それが、ひとりの若い女性だったと言ったら、あなたは信じるでしょうか?
 シェリル・サンドバーグ。
 おとぎ話の主人公でも、ネバーランドの妖精でもありません。実在し、今もFacebookの取締役のひとりとして時代の最前線で働いている女性です。
 現在二児の母親でもある彼女は、TEDにおいて、「何故女性のリーダーは少ないのか?」という論題で、女性の社会進出とリーダーシップについて興味深い話をしています。それはつまり、女性にはまだ起こっていないことを先取りして心配して、緩やかに積極性を失ってしまう傾向があるということです。
(中略)
 それに対して、シェリル・サンドバーグはこう提言します。
 「最後まで留まってください。その場所に。アクセルを踏み続けてください。子どもの為に休みを取り離れなければならないその日まで、そして決断をするその時まで、早すぎる段階で決断しないでください」(TEDホームページより)
 あなたにも思い当たることがないでしょうか。
 他の誰でもない、自分が自分の可能性に蓋をしているということに。
(本書より P119〜P121)



■「自立心」の身に付け方

 これから必要となるのは、本当の意味での「自立心」なのではないでしょうか。
 間違いなくいえることは、起業する場合はもとより、たとえば子育てを終えて新しく仕事を探す場合でも、転職する場合でも、あなたにも本当の意味での「自立心」が必要になるということです。
 それでは「自立心」を手に入れるためにはどうすればよいのでしょうか。
@人に言われたことではなく、自分から挑戦することを心がける。
A小さくてもいいから実際に行動に移してみる。
B挑戦することを習慣にしてしまう。

「私がやっていいんだろうか」とか「私はいいです」と思ってしまう局面が多くあると思います。けれども、いいんです。あなたがやってもいいんです。
 そして、最初は恐る恐るでもいいので挑戦を繰り返していれば、遠慮する気持ちが徐々に薄れてくるでしょう。
 遠慮する気持ちが薄れて、挑戦することを習慣化することができれば、仕事においても、趣味や社会貢献においても、あなたはきっと新たなステージへと進むことができるだろうと思います。
(本書より P197〜P198)



【マインドマップ】

image.png
拡大表示は以下のリンクをクリック!
なお、スマホでは綺麗に表示できないかもしれませんが、ご勘弁を(^^;)
これからも働き続けるあなたへ.html

そして、スマホの方は以下のリンクをクリック!マインドマップの内容を階層構造で表しました。
これからも働き続けるあなたへ.mm.html


【関連書籍】



これからも働き続けるあなたへ ~働く女性の不安をやわらげる42の処方箋~

1)本書の内容
 CHAPTERT 働きはじめたあなたへ
 CHAPTERU ひと通り仕事を覚えたあなたへ
 CHAPTERV 結婚を考えはじめたあなたへ
 CHAPTERW 妊娠がわかったあなたへ
 CHAPTERX 仕事と子育てを両立させたいあなたへ
 CHAPTERY 自由な時間ができはじめたあなたへ

2)本書から学んだこと
 ・ライフイベントに応じて「しなやかに」働き続ける!
 ・幸せは見つけるものではなく、自分で創り出すもの!
 ・パートナーとの「適度な」バランスをとりながら自立心を持って歩んでいく!



ブログランキングに参加しております。よろしかったらクリックをお願いいたします。
人気ブログランキングへ
にほんブログ村 本ブログ 書評・レビューへ
にほんブログ村
そして「よい記事!」と思ってくださった方は、下の【Twitterでつぶやく】【facebook いいね!】【はてなブックマーク】等のボタンのクリックをお願いいたします!


タグ:働き方
posted by まなたけ(@manatake_o) at 18:24 | Comment(0) | TrackBack(0) | 働き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック
×

この広告は180日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。