【マインドマップ付き】Canvas『ビジネスモデル・ジェネレーション』(アレックス・オスターワルダー/イヴ・ピニュール著): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2012年04月25日

【マインドマップ付き】Canvas『ビジネスモデル・ジェネレーション』(アレックス・オスターワルダー/イヴ・ピニュール著)


ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書
  • アレックス・オスターワルダー_::_イヴ・ピニュール
  • 翔泳社
  • 2604円
Amazonで購入


ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書の『Canvas』のパートを読んでみました。

本書はビジネスモデルを「記述」、「分析」、「デザイン」する方法、「ビジネスモデルのパターン」、「デザイン」を行うに必要な「テクニック」、代表的な企業の「戦略の再解釈」、そしてビジネスモデルをデザインする「プロセス」について書かれております。本書に書かれている内容は奥が深いので、自分の頭の整理も兼ねて、パート毎に記事をまとめていきたいと思います。

初回である今回は『Canvas』についてまとめました。

本書のご紹介に当たって、今回は、【本書のポイント】【感想】【マインドマップ】【関連書籍】の構成で書いていきたいと思います。
※今回はマインドマップの記載はありません。


【本書のポイント】

本書のポイントを以下に記述します。


■ビジネスモデルとは?

『Canvas』のパートの冒頭で、ビジネスモデルの定義が以下のように書かれております。

〔定義〕ビジネスモデル
ビジネスモデルとは、どのように価値を創造し、顧客に届けるかを論理的に記述したもの

(本書より)


ここでのポイントは「論理的に記述」という箇所でしょう。

ビジネスモデル創造について議論を行うためには、ビジネスモデルの共通認識が出発点となります。そのためには、誰もが客観的に記述事項を認識できる「記述ルール」が必要となります。

ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書』では『Canvas』という図を用いて、ビジネスに必要な4つの領域(顧客、価値提案、インフラサービス、資金)と、それぞれの領域を構成する9つの構築ブロック(顧客セグメント、価値提案、チャネル、顧客との関係、収益の流れ、リソース、主要活動、パートナー、コスト構造)を表しております。


■Canvas

ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書』では『Canvas』というツールを用いております。

CANVAS.png

『Canvas』は、以下に紹介する9つの構築ブロックにて構成されます。
それぞれのブロックに、ビジネスに必要な(あるいは用いられている)要素を書き込むことで、ビジネスの「青写真」を描く(あるいは「見える化」する)ことができます。

『Canvas』を構成する「9つの構築ブロック」は、以下の通りです。

1.顧客セグメント(CS)
企業が関わろうとする顧客グループについて定義

・誰のために価値を創造するのか?
・最も重要な顧客は誰なのか?

2.価値提案(VP)
特定の顧客セグメントに向けて、価値を生み出す製品とサービスについて記述

・顧客にどんな価値を提供するのか?
・どういった問題の解決の手助けをするのか?
・顧客のどういったニーズを満たすのか?
・顧客セグメントに対してどんな製品とサービスを提供するのか?

3.チャネル(CH)
顧客セグメントとどのようにコミュニケーションし、価値を届けるのかを記述

・どのチャネルを通じて、顧客セグメントにリーチしたいか?
・今はどのようにリーチしているのか?
・チャネルをどのように統合できるのか?
・どのチャネルがうまくいっており、どのチャネルが最も費用対効果が高いか?
・チャネルを顧客の日常と、どのように統合すればよいのか?

4.顧客との関係(CR)
企業が特定の顧客セグメントに対してどのような種類の関係を結ぶのかを記述

・顧客セグメントがどんな関係を構築、維持してほしいと期待しているのか?
・どんな関係をすでに構築したのか?どのくらいコストがかかるのか?
・ビジネスモデルの他の要素とどう統合されるのか?

5.収益の流れ(RS)
企業が顧客セグメントから生み出す現金の流れを表現

・顧客はどんな価値にお金を払おうとするのか?
・現在は何にお金を払っているのか?どのようにお金を払っているのか?
・どのように支払いたいと思っているのか?全体の収益に対してそれぞれの収益がどれくらい貢献しているのか?

6.リソース(KR)
ビジネスモデルの実行に必要な資産を記述

・価値を提案するのに必要なリソースは何だろうか?
・流通チャネルや顧客との関係、収益の流れに対してはどうだろうか?

7.主要活動(KA)
企業がビジネスモデルを実行する上で必ず行わなければならない重要な活動を記述

・価値を提案するのに必要な主要活動は何なのか?
・流通チャネルは?顧客との関係は?収益の流れは?

8.パートナー(KP)
ビジネスモデルを構築するサプライヤーとパートナーのネットワークについて記述

・パートナーは誰だろうか?主要なサプライヤーは?
・どのリソースをパートナーから得ているのか?
・どの主要活動をパートナーが行っているのか?

9.コスト構造(CS)
ビジネスモデルを運営するにあたって発生するすべてのコストを記述

・ビジネスモデルにおいて特有の最も重要なコストは何だろうか?
・どのリソースが最も高価だろうか?
・どの主要活動が最も高価だろうか?


■CANVASの活用法

本書に掲載されていた「CANVASの活用事例」を以下に掲載いたします。

・現在と将来のビジネスモデルの見える化
・プロジェクトの全体像と役割、相互関係を視覚的に見せる
・ビジネスプロセスへと翻訳する
・ビジネスを全体的に考え、細部へのこだわりをやめるよう、チームに気付かせてくれる
・同僚との共通言語とフレームワークを共有

etc.


【感想】

本書を手にとって読んでみましたが、いや〜、奥が深いです。
「パート毎に整理しながら記事をまとめた方が、自分自身も読んでいる方も整理されるのかな?」と思い、パート毎に記事をまとめることにいたしました。

それにしても、『Canvas』はなかなかの優れものだなと思いました。
ビジネスに必要な要素である
 ・顧客
 ・リソース
 ・お金
 ・価値

を1枚で表すことができるのですから。これによって、必要な要素を全体として俯瞰しながら見ることができます。

そして、作った『Canvas』を用いて、ビジネスモデルに関する様々な分析に用いることができます。

例えば、競合とのビジネスモデルを比較したいとき、自社のビジネスモデルを書いた『Canvas』と、競合他社のビジネスモデルを書いた『Canvas』を比較することで、優れている箇所、劣っている箇所を発見することができます。

本書の以降のパートでは、ビジネスモデルのパターン、デザインプロセス、戦略、展望などを『Canvas』を用いながら解説しております。そういう意味では「Canvasの理解は、本書を理解する上で必須の要件となる」わけです。

ところで、『Canvas』を理解するためにはどうすればよいでしょうか?
やはり「書いてみるのが一番」だと思います。

例えば、身近にあるお店(コンビニ、レンタルショップなど)のビジネスモデルを想像しながら『Canvas』を書いてみる。あるいは、新聞記事を参照しながら興味を持った企業や製品のビジネスモデルを記事から得られる情報をもとに『Canvas』を書いてみる!そして、それをネタに、勉強会などで仲間とともにブレストしてみる!特に、ブレストは、自分では気づかなかった要素を発見することができるので、良い方法ではないかと思います。「書いてみる」、そして「ブレストしてみる」ことを積み重ねていくことで、『Canvas』をより深く理解でき、ビジネスモデルのパターン分析やビジネスモデルのデザインプロセスの理解など、以降の内容の理解につながっていくと思います。

私も『ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書』の勉強を始めたばかりですが、本書を読んで気づいたこと、仲間と始めた勉強会を通じて理解できたこと、気づいたことを今後もブログにアップしていきたいと思います。

※2012-04-30追記
【マインドマップ】

image.png
拡大表示は以下のリンクをクリック!
なお、スマホでは綺麗に表示できないかもしれませんが、ご勘弁を(^^;)
Canvas.html

そして、スマホの方は以下のリンクをクリック!マインドマップの内容を階層構造で表しました。
Canvas.mm.html

※追記ここまで


【関連書籍】


ビジネスモデルを見える化する ピクト図解
  • 板橋悟
  • ダイヤモンド社
  • 1575円
Amazonで購入


ビジネスモデル・ジェネレーション ビジネスモデル設計書

1)本書の内容
 Canvas キャンバス
 Patterns パターン
 Design デザイン
 Strategy 戦略
 Process プロセス
 Outlook 展望

2)本書から学んだこと
 ・『Canvas』は、ビジネスに必要な「顧客・リソース・お金・価値」を1枚で表すことができる優れモノのツールである!
 ・『Canvas』の理解が『ビジネスモデル・ジェネレーション』の理解の土台となる!
 ・『Canvas』を理解するには、まず作ってみるのが一番よい!



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posted by まなたけ(@manatake_o) at 01:20 | Comment(0) | TrackBack(0) | ビジネスモデル | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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