改めて思う!スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンの素晴らしさ!『スティーブ・ジョブズに学ぶ英語プレゼン』(上野陽子著): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2012年01月19日

改めて思う!スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンの素晴らしさ!『スティーブ・ジョブズに学ぶ英語プレゼン』(上野陽子著)


スティーブ・ジョブズに学ぶ英語プレゼン―聞き手の心をつかむストーリーと50表現
  • 上野陽子
  • 日経BP社
  • 1680円
Amazonで購入


大ヒットとなった『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』、『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則』に続く第3弾となるのがスティーブ・ジョブズに学ぶ英語プレゼン―聞き手の心をつかむストーリーと50表現です。本書の発刊を心待ちにしておりました。

本書は、プレゼンでよく用いられる英語表現、そしてスティーブ・ジョブズのプレゼンのテクニックがどこで用いられているのかを、英語、そして和訳にて説明した内容となっております。

今回の記事は、【本書のポイント】【感想】【関連書籍】の構成で書いていきたいと思います。
(今回はマインドマップを無しとしました。文字と動画でお楽しみください)


【本書のポイント】

本書のポイントと思われる箇所をまとめました。以下に掲載いたします。


■スティーブ・ジョブズのプレゼンのポイント

本書では、スティーブ・ジョブズのプレゼンのポイントとして、以下の9点を挙げています。

 1.冒頭で注意を引く
 2.経緯を報告
 3.ロードマップを描く

  ・3点ルール
  ・ヘッドラインと骨格
 4.敵役の登場
  ・敵役は何か(従来の問題点)
  ・疑問の提示
 5.ヒーローの登場
 6.デモ
 7.多角的にアピールする

  ・共感できるたとえ話
  ・シンプルかつ効果の高い表現を使う
  ・視覚的に訴える
  ・機転をきかせる
 8.目標の数字の提示
 9.プレゼンを効果的に締めくくる


先に書いたポイントについて、本書では、スティーブ・ジョブズのプレゼンでどのように使われているのかを、
 ・英文および和訳
 ・ポイントとなる英語表現
 ・解説
 ・応用例

という構成で書かれております。


■iPhone発表のプレゼン

本書では「iPhone発表のプレゼン」(Macworld San Francisco 2007 Keynote Addressから)を主に用いて、先に挙げた9つのポイントを50の表現を用いて解説しております。

以下に「iPhone発表のプレゼン」の動画(YouTube)、およびURLを掲載いたします。URLをクリックすると、別ウィンドウで動画をご覧になれます。以下に本書より抜粋した9つのポイントを参照しながら動画をご覧ください。(引用文の先頭に書いてある時間は、記載のフレーズが動画で流れるおおよその時間を書いております)

1.冒頭で注意を引く

Thank you for coming. We're going to make some history together today. So, welcome to Macworld.

 来てくれてありがとう。今日は、一緒に歴史を作ろうと思う。さあ、ようこそ、マックワールドへ。
(本書より)




2.経緯を報告

Well, I'm pleased to report that now, in the U.S.: Macs, selling through all channels, over harf of them are selling to people who have never owned a Mac before.

 さて、ここで報告させてもらおう。アメリカでは、Macはあらゆるルートを通じて、今までMacを持ったことがない人たちに売れているんだ。
(本書より)




3.ロードマップを描く

Well, today, we're introducing three revolutionary products of this class. The first one is widescreen iPod with touch controls. The second is a revolutionary mobile phone. And the third is a breakthrough Internet communications device.

 さて、今日は、これに匹敵するクラスの革新的な製品を紹介しよう。最初に、タッチコントロール式のワイドスクリーンiPod。2つ目い革命的な携帯電話。そして3つ目に画期的なインターネット・コミュニケーション・デバイスだ。
(本書より)




4.敵役の登場

And the problem is that they're not so smart and they're not so easy to use.

 問題は、これらはあんまりスマートでもなければ使いやすくもないことだ。
(本書より)




5.ヒーローの登場

We are calling it iPhone. Today, Apple is going to reinvent the phone, and here it is.

 その名は、iPhone。今日、アップルは電話を再発明する。これがそうだ。
(本書より)




6.デモ

So rather than talk about this some more, let me show it to you.

 じゃあ、これ以上説明するよりも、製品をお見せしよう。
(本書より)




7.多角的にアピールする

It's a pretty unbelievable, and I think when you have a chance to get your hard on it, you'll agree, we have reinvested the phone, OK.

 ありえないすばらしさ。手にとる機会があったら、きっと納得してもらえると思う。私たちが電話を再発明したってことを。
(本書より)




8.目標の数字の提示

What should we price this thing at? Well, for a 4 gigabyte model, we're going to price it at this same $499.

 じゃあ、iPhoneはいくらにしよう。4ギガバイトのモデルを499ドルにすることにした。プレミアムでなんとか、などなく499ドルだ。
(本書より)




9.プレゼンを効果的に締めくくる

Thank you so mach for coming this morning, and we hope you love the iPad as much as we do. Thank you very much.

 今朝は、来てくれてありがとう。みんなが、私たちと同じくらいiPadを好きになってくれればと願うよ。どうもありがとう。
(本書より)




■伝説のスピーチ

本書には、伝説のスピーチと言われる「スタンフォード大学卒業式の祝辞」の英文、そして、和訳の全文が掲載されております。こちらは動画のみです。内容は本書にてご確認ください。


※CCをクリックすると、英語の字幕が表示されます。


【感想】

大ヒットとなった『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』、『スティーブ・ジョブズ 驚異のイノベーション―人生・仕事・世界を変える7つの法則』に続く第3弾となる本書の発刊を心待ちにしておりました。

読んで思ったことは、主に2点です。

1点目は「英語表現のみならず、効果的なプレゼンのやり方も学べる本」だということです。

ジョブズ氏のプレゼンは聴衆を魅了します。そのプレゼンのテクニックを明らかにした本が、『スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則』だとすると、プレゼンのテクニックを、どういう場面で、どのような英語表現を用いて行えば効果的なのかを明らかにした本が本書だと思います。

例えば、ジョブズ氏のプレゼンでは、「3」という数字がよく用いられます。その代表的なものが、本書で「3点ルール」と呼んでいるもの。「iPhoneの紹介」においても、そして「スタンフォード大学卒業式の祝辞」において、このルールは用いられております。

実際に動画を見てみると、「あ!この表現が、こういう説明の時に使われているんだ!」という思いで動画と本書を見ておりました。なかなか楽しく英語表現の勉強ができると思いました。

2点目は「ジョブズ氏のプレゼンの素晴らしさ」です。

これは、本書の後部に掲載されている「iPhone発表のプレゼン」の一部、そして「スタンフォード大学卒業式の祝辞」の全文(英文、そして和訳)が掲載されております。

特に「スタンフォード大学卒業式の祝辞」は、名スピーチとして有名です。最後に述べている「Stay Hungly. Stay Foolish.(ハングリーであれ。愚かであれ)」は、私が大好きな言葉の一つです。

このスピーチでは、以下の3点について述べられております。

 ・Connecting the dots.(点と点をつなぐ)
 ・Love and loss(愛と喪失)
 ・Death(死)


「養子として育ったこと」、「大学の中退」、「アップルの創業、クビ、復帰」、そして「ガんとの闘い」など、自分の境遇を交えながら学生たちに伝えるメッセージは、読む我々にも大きな感動を与えます。

例えば、我々は生きるうえで「どうしてこうなってしまったのだろう?」と思うことは多いと思います。ジョブズ氏も、自分が創業した会社をクビになったとき、どうしようもないやるせない気持ちになったということです。

しかし人生は一見不幸に見える出来事が、その後の人生にとって、プラスに作用することがあります。このスピーチの中で、ジョブズ氏は、自分が一見不幸に見える出来事について、以下のように述べております。

I didn't see it them, but it turned out that getting fired from Apple was the best thing that could have ever happend to me.
(中略)
I'm pretty sure none of this would have happend if I hadn't been fired from Apple.It was awful-tasting medicine, but I guess the patient needed it.


 そのときはまだ気づいていませんでしたが、アップルを解雇されたことは、のちに人生最良の出来事だったとわかりました。
(中略)
 確かに言えるのは、私がアップルをクビにならなければ、NeXTもPixarもなにひとつ生まれることはなかったということです。それはひどく苦い薬でしたが、患者としては我慢する価値のあるものでした。
(本書より)


本書に掲載されている「スタンフォード大学卒業式の祝辞」を全文読み通すことで「生きていることとは何か?」ということを考えさせられてしまいます。そして、それは今を生きている我々へのジョブズ氏からの遺言とも言えるメッセージだと思います。

英語のプレゼンでよく使われる表現、ジョブズ氏のプレゼンのテクニック、そして名スピーチを味わうことができる優れものの一冊です。是非とご堪能あれ!

【関連書籍】


スティーブ・ジョブズ 驚異のプレゼン―人々を惹きつける18の法則
  • カーマイン・ガロ
  • 日経BP社
  • 1890円
Amazonで購入
書評


スティーブ・ジョブズに学ぶ英語プレゼン―聞き手の心をつかむストーリーと50表現

1)本書の内容
 スティーブ・ジョブズの英語プレゼンを解剖!
 スティーブ・ジョブズの50表現
 伝説のプレゼン、感動のスピーチで実感!

2)本書から学んだこと
 ・間違えたって気にしない!何を伝えるかが大事!
 ・一見関係のない出来事に見えても、いつかはつながる時がくる?
 ・「伝説のスピーチ」は「生きるとは何か?」を再認識させてくれる!



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posted by まなたけ(@manatake_o) at 19:36 | Comment(0) | TrackBack(0) | スティーブ・ジョブズ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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