日本も電子書籍時代の到来?「アマゾンが電子書籍配信で合意、日本の出版社との契約で」: ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2011年10月22日

日本も電子書籍時代の到来?「アマゾンが電子書籍配信で合意、日本の出版社との契約で」

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インパクトが大きいニュースなのでブログに書きます!

「いよいよ黒船が本格的に乗り込んで来た!」という感じがします!
記事によると、契約合意に至ったのはPHP研究所!小学館、講談社、集英社といった大手も交渉中ということから、他の出版社も追随せざるを得ないでしょう!

電子書籍については各出版社とも取り組んでいたものの、「やっています」といった程度!本格普及には至ってはいません。それもそのはず。このブログでも何度も取り上げた通り、日本の出版業界は電子書籍の普及に警戒感を抱いていたと思います!(逆に、その意識が世界の潮流から大きく取り残される結果につながった訳ですが....)

2010年初頭にはiPadの発売をキッカケに「電子書籍元年」と騒ぎたてたが、その後はトーンダウン!「電子書籍の普及が日本の出版ビジネスモデルを大きく変える!」ことに自ら気がついたからでしょう!

そのように思う最大の理由は「日本独自の流通制度」にあります!

ご存じの方も多いと思いますが、日本の書籍の多くは取次を介して出版社から本屋に配本されます。そして、取次が日本の本の流通の”要”となる機能を担っています。

出版社にとっては本を取次に納めれば前払いで代金を支払ってくれる。そして、本屋にとっては、たとえ本が売れたくても返品自由となっているため返品すればよい!このため、取次は、出版社、そして本屋にとっては”ありがたい存在”となっています。特に中小の出版社にとっては、取次は金融機関としての役割もになっているわけです。

電子書籍が普及した場合、出版社は取次を介さなくても本は売れる訳なので、いわゆる「中抜き」が発生する!日本で電子書籍が普及しなかった大きな理由がここにあります。

そして出版社にとっても電子書籍のビジネスモデルは、ありがたくないビジネスモデルでもあります。

例えば、アマゾンの場合、著者が自らkindle DTPで出版することができます。電子書籍で直販する場合の印税は、出版社を介するよりも高いと言われています。電子書籍のプラットフォームが確立した場合、「村上龍さんのように、出版社を介せずに著者が自ら電子書籍プラットフォームから出版する動きが当たり前のようになってしまうのではないか?」という懸念が出版社側にもありました。このため、出版社も自ら出版できる電子書籍のプラットフォームの確立は歓迎したくない動きに思えたはずです。

古い記事ですが、このことについては以下の記事が参考になります。

個人が印税35%の電子書籍を出版できる時代 - Amazon Kindleの衝撃
【速報】 米国Amazon,Kindle電子書籍の印税を35%から70%に大幅値上げ発表

ただ、著者自らの直販にも問題がない訳ではありません。プロモーションをどうするのか?といった問題があります。このあたりは今後の課題と言えそうです。この点については以下の記事が参考になります。

電子出版も含めた本の印税の話

出版に関わる仕事の在り方も大きく変わるかもしれませんね!

電子書籍に関するアメリカの動きを見てみると、公表はされてはいないものの「電子書籍の販売部数は、紙の本の販売部数を完全に抜いた」と言われています。そして電子書籍のシェアは、アマゾンの70パーセント超、アップルとソニーが数パーセントとアマゾンの一人勝ち状態!個人でもkindle DTPから出版し、ベストセラーとなった著者もおります。

日本勢もプラットフォームの確立には力を入れていました。特に力を入れていたのはシャープ!しかし、有力プラットフォームが世界的に電子書籍の標準規格であるEPUBを採用しつつある中、シャープ独自のフォーマットであるXMDFにこだわった時点で敗北決まったようなもの!また、電子書籍に関するいろいろな協議会が出来たものの、各社の事情により、結局霧散となってしまう!そして、最大シェアを誇るアマゾンと出版社との契約合意!勝負が決まったも同然です。

次のアマゾンの戦略は、電子書籍リーダーを普及させ、電子書籍で本を読むことを一般化させること!当然、自社のkindleを安い価格で販売していくことでしょう!すでに79ドルというモデルも登場していることですし!そして、新書等のコンテンツを集め、買いやすい値段で販売し、一気に普及を図る!

かつて、パソコンのOSはマイクロソフトが、音楽配信はアップルが独占したように、電子書籍のプラットフォームはアマゾンの独占状態になりつつある今、今回の契約合意が契機となり、今後は日本でもアマゾンというプラットフォームの上で、コンテンツを楽しむことが主流となっていくのではないかと思います。

電子書籍が日本を席巻するのも、そう遠くはない!

私も79ドルのkindleを買おうかな?

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タグ:電子書籍
posted by まなたけ(@manatake_o) at 01:58 | Comment(0) | TrackBack(0) | 電子書籍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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