チームでイノベーションに取り組む!『発想する会社(トム・ケリー著)』: ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2011年07月30日

チームでイノベーションに取り組む!『発想する会社(トム・ケリー著)』


発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法
  • トム・ケリー_::_TomKelley_::_ジョナサン・リットマン_::_JonathanLittman
  • 早川書房
  • 2625円
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今回取り上げた発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法は、以前、レビュー記事を書いた『マインドマップ デザイン思考の仕事術 (PHP新書)』や『日経ビジネス Associe (アソシエ) 2011年 5/17号 [雑誌]』にて登場していたのを見て、「マックのマウスなどをデザインした世界最高のデザイン会社はどんな仕事をするのだろう」と興味を持ちました。

本書を開いた時、素晴らしいデザインに満ちた製品の写真がたくさん掲載されていました。また、オフィスの写真を見ると、創造性が掻き立てられるようなデザインのオフィスでした。

IDEOがどのような様子で、あのような素晴らしいデザインの仕事を行っているのか?アメリカのABCのニュース番組「ナイトライン」にて放送されています。英語ですが、映像を見ているだけで、その仕事の進め方の様子が分かります。

以下にリンクを張りましたのでご覧ください。



世界最高の会社はどのような形で仕事をすすめ、画期的なデザインを生み出しているのか?
今回は、この点を中心に【本書のポイント】【感想】でレビュー記事を書きたいと思います。


【本書のポイント】

■基本ステップ

本書によるとIDEOの仕事を進める基本ステップは、以下の5段階で進められます。
 1)理解
 2)観察
 3)視覚化
 4)評価とブラッシュアップ
 5)実現
(本書より)

この各ステップを支えて行為が「観察」「ブレーンストーミング」です。

■観察

本書では「イノベーションは見ることから始まる」と述べております。
注意深く見ることによって、本質、そして隠れたニーズが見えてくるからです。

そして、「インスピレーションも観察によって得る」ことができるようになります。


■ブレーンストーミング

ブレーンストーミングは、各ステップを支える重要な要素となっております。
それは、一人では発見できないことを、皆が知恵を寄せ合うことによって、新たな問題点の発見やアイディアの創出に結びつくからです。

映像にも出てまいりましたが、ブレーンストーミングをしている様子はリラックスした状態で話をしながら紙や付箋をどんどん貼っていきます。いわゆるアイディアの発散です。そして、遊び心を持ちながら、視覚化して行うことで、どんどんアイディアを積み上げていっている様子が映像からもうかがえます。

逆に本書に書かれていた「ブレーンストーミングを台無しにする六つの落とし穴」の方が、我々の日常の会議において、役に立つのではないかとおもいました。

以下に、本書に書かれている「ブレーンストーミングを台無しにする六つの落とし穴」を掲載します。
 1.上司が最初に発言する
 2.全員にかならず順番がまわってくる
 3.エキスパート以外立入禁止
 4.社外で行なう
 5.ばかげたものを否定する
 6.すべてを書きとめる
(本書より)


■チームで行う!

本書では「チームで行う!」ということを盛んに強調しております。
独りで考えたときには見えなかったものが、チームになって行うときに見えてくるものがある。チームになってブレーンストーミングを行うことで、誰かの発言が触媒となってアイディアに結びつく!

そんな効果を知っているため、本書では「チームによる作業」を盛んに強調していたのではないかと思われます。


【感想】

アップルのマウス、PDA、NECのパソコン、衣料品、歯磨き粉、子供用歯ブラシなど、本書に掲載されていた写真には登場しますが、どれも素晴らしいデザインであり、その写真を見ているだけでも「価値がある」と思えてしまいます。

このような製品を生み出す力は、やはり、「チームの力」にあるのではないかと思いました。

自分一人では気づかないことも、チームで行なうことにより気づきが得られる。

そのチームを活性化するためにも、ゆとりのある空間で、そして発言しやすい環境を作ること。本書の文脈には、そのようなものを感じました。

発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法

1)本の内容
 第1章  イノベーションの頂点
 第2章  草創期の翼で飛びつづける
 第3章  イノベーションは見ることから始まる
 第4章  究極のブレーンストーミング
 第5章  クールな企業にはホットなグループが必要だ
 第6章  プロトタイプ制作はイノベーションへの近道
 第7章  温室をつくろう
 第8章  予想外のことを予想する
 第9章  バリアを飛び越える
 第10章 楽しい経験をつくりだす
 第11章 時速100キロのイノベーション
 第12章 枠をはみだして色を塗る
 第13章 「ウェットナップ」インタフェースを探して
 第14章 未来を生きる
 第15章 完璧なスイングを身につける

2)この本から学んだこと
 ・観察し続けることで本質が見える!
 ・ブレーンストーミングは気づきを共有する場である!
 ・チームで行なうことでさまざまな気づきを得ることができる!


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posted by まなたけ(@manatake_o) at 23:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 企業論/組織論 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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