新たな時代に必要な能力!『ハイ・コンセプト(ダニエル・ピンク著)』(前編): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2011年04月30日

新たな時代に必要な能力!『ハイ・コンセプト(ダニエル・ピンク著)』(前編)




今、いろいろな本で”デザイン”、”物語”、”共感”、”生きがい”といった言葉がキーワードとして表されている本が多いことに気づきます。

しかし、これらのキーワードを最初に表した原点とも言うべき本が、ダニエル・ピンク著の『ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代』です。

本書は
  第1部:「ハイ・コンセプト(新しいことを考え出す人)」の時代
  第2部:この「六つの感性」があなたの道をひらく
の2部で構成されております。

今回は、”第1部:「ハイ・コンセプト(新しいことを考え出す人)」の時代”について述べていきたいと思います。

現代は、先進国の知的労働者にとっては脅威を迎えております。そして、その脅威は知的労働者にとっては”ジリ貧”になり得る可能性が高い脅威ということです。

本書では、3つの危機として以下の通りに表現しております。

【ビジネスマンを脅かす「3つの危機」】
・第一の危機−「過剰な豊かさ」がもたらす新しい価値観
「左脳主導思考」がナレッジ・ワーカーを生み、「左脳」から生み出される合理性が情報経済をもたらしました。
しかし、その結果、人間味が失われたことに気づき始め、逆に美しさや精神性、感性というものに大きな価値を見出される結果となってきております。

・第二の危機−次から次へと湧き出す「競争相手」
その代表例として挙げられるのは「コンピューターのプログラム開発」です。今や、プログラム開発は先進国ではなく、インド、中国、ベトナムといった国々に移っております。また、金融もアジアの中心は、東京から上海やシンガポールに移っております。
これらの国に移った最大の理由は「安い賃金で同じ仕事ができる」こと。
そう、情報化社会を支えてきたナレッジ・ワーカーの中心は先進国から”VITAMIN”に移ってきたのです。

・第三の危機−そんな脳では、すべて「代行」されてしまう!
「細かい処理を求められる」、「知識的な」、「想像力を必要としない」左脳型の仕事の多くはコンピューターにとって代わる可能性が高いのです。これは、「事務作業の多くがコンピューターに代行されてきている」例を見ても分かると思います。

このため、アメリカや日本などの先進国に住むナレッジ・ワーカーにとっては”転換期”を迎えております。

本書の訳者の大前研一さんは、本書の内容を第四の波と表現しております。

かつて、アルビン・トフラーが『第三の波』にて、「第一の波」の農耕社会、「第二の波」の産業社会、そして「第三の波」の情報化社会の到来を告げたことを述べております。

しかし、「第三の波」である情報化社会を支えた「ナレッジ・ワーカー(知的労働者)」も、反復性があったり、再現性がある仕事は、コンピューターやロボットに取って代わるようになりました。

このため、我々ナレッジ・ワーカーにとっては、「コンピューターができないような能力を身につけなければ淘汰されてしまう時代」を迎えているわけです。

「コンピューターができないような能力を身につけなければ淘汰されてしまう時代」、そして、大前さんが言っている第四の波とは「コンセプチュアル社会」です。そして、その能力とは”コンセプトを生む出す能力”です。

この、”コンセプトを生み出す能力”を高めるためには、「六つの感性」を磨く必要があると説いております。

この「六つの感性」については、次回の記事で述べたいと思います。

ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代

1)本の内容
第1部:「ハイ・コンセプト(新しいことを考え出す人)」の時代
 1:なぜ、「右脳タイプ」が成功を約束されるのか
 2:こらからのビジネスマンを脅かす「3つの危機」
 3:右脳が主役の「ハイ・コンセプト/ハイ・タッチ」時代へ
第2部:この「六つの感性」があなたの道をひらく
 1:「機能」だけでなく「デザイン」
 2:「議論」よりは「物語」
 3:「個別」よりも「全体の調和」
 4:「論理」ではなく「共感」
 5:「まじめ」だけでなく「遊び心」
 6:「モノ」よりも「生きがい」

2)この本から学んだこと
・現代はナレッジ・ワーカーにとっては”脅威の時代”である
・知的労働の多くがコンピューターなどに代わってきている
・転換期の時代において、生き残るためには「六つの感性」を磨く必要がある


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posted by まなたけ(@manatake_o) at 23:55 | Comment(0) | TrackBack(0) | 大前研一 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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