ワークライフバランス推進に必要なことを考える!『ワークライフバランス 考え方と導入法』(後編): ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2011年04月26日

ワークライフバランス推進に必要なことを考える!『ワークライフバランス 考え方と導入法』(後編)




前編では、「ワークライフバランスの導入を有効なものとするためには、”組織の風土改革”もあわせて考える」ことがポイントと述べました。

また、アスレラス製薬、花王、パナソニックなど、本書に事例として掲載されている企業も、組織の風土改革や社員の意識改革をあわせて行った結果、”脱長時間労働”、”多様性活躍の職場の実現”を成し遂げていることが読み取れます。

では、ワークライフバランス実現のために、どのような手順を踏めばよいのか?

後編では、「導入するためには、どのような手順を踏んで行けばいいのか?また、考慮すべき点は?」というテーマで書いてみたいを思います。

本書に書かれている手順は以下の通りです。


【ワークライフバランスを導入する8ステップ】
ステップ1 プロジェクトチームを作る
プロジェクトを担うメンバーを選び、プロジェクトチームを構成する。

ステップ2 スケジュールを組む
ワークライフバランス導入についてのおおまかなスケジュールを立てる。

ステップ3 社内ニーズを把握する
インタビューやアンケートにより、現場のニーズについての情報を集め、分析する。

ステップ4 導入プランを策定する
現場のニーズに基づき、自社に適したワークライフバランスの導入プランを作る。

ステップ5 経営層の理解と承認を得る
導入プランを経営層に示し、実施のための承認を得る。

ステップ6 計画を実行し、告知する
導入プランを実行し、社内に新制度や新たな仕組みを告知する。

ステップ7 マネジメント層の協力を得る
導入の鍵を握る現場マネジメント層の理解を促し、協力を得る。

ステップ8 チェック&フォローを行う
スケジュールを一通り回し、修正すべき点を確認して新たな計画を立てる。
(以上、本書より抜粋)

この流れの中で「ここが重要だな!」と思ったことを以下に記載いたします。

【ワークライフバランス導入のための重要事項】
1.トップの”本気度”を示すメッセージを伝える
ワークライフバランスを推進するためにはトップの後押しが必要です。そのトップがワークライフバランスを推進する意義を理解し、「本気で推進する!」というメッセージを伝えなければ、尻つぼみになってしまいます。

2.プロジェクトメンバーには先任者を
これは本書にかいてある通りです。兼任では、業務が忙しくなった場合、本業に時間を取られがちになります。こうなると、ワークライフバランスの推進がおぼつかなくなります。また、先任者が一人の場合も、先任者の負荷が重くなります。専任者2人以上が望ましいでしょう。

3.現場マネージャーの理解が必要
現場マネージャーは当然のことながら、現場を預かる責任者です。業務を円滑に進める責任があります。そのマネージャーが恐れることは、ワークライフバランスを推進することで業務が滞ること。ワークライフバランスを推進するためには、現場のマネージャーの、そして周囲の理解が必要となります。
ただし、現場でなければ解決できない問題も多くあります。したがって、いかに現場の力を借りながらワークライフバランス推進の障壁になっている問題を解決していくかがカギとなります。

4.出来ることから着実に、そして長期ビジョンで
人間というものはわずかな成果であっても見えると「よし、これならいける」と思うものです。ニーズを洗い出した際、分類をし、「すぐに取り組め、効果が高いものから着実に」行うことが重要です。しかし、「風土改革の中で解決される」難しい問題もあります。これについては、ある程度時間がかかるのを覚悟の上、長期ビジョンで出来るところから行うことが必要となります。


ワークライフバランスが定着するには時間がかかるのは、ある程度仕方がないと思っております。重要なのは「やるんだ!」というトップの覚悟と後押し!やはり現場だけでは限界があります。吉越浩一郎さんが『「残業ゼロ」の仕事力』の中で「ノー残業デーのスタートから完全ノー残業デーの実施まで10年以上かかった」と述べているように長い時間が必要です。

そして、最後に成否を分けるのは「トップの覚悟」。と、ワークライフバランスを行いながら生産性を落とさないための「現場の知恵」と思います。

労働力が低下し、介護者が増える時代の中、企業として維持していくためには、「企業は働き方の見直しに本気で取り組む必要がある」と感じております。

取り組みの結果が、企業の将来に大きな影響を及ぼすものと思います。
改訂版 ワークライフバランス -考え方と導入法-

1)本の内容
 Part1:ワークライフバランスは21世紀の経営戦略
 Part2:先進企業に見るワークライフバランスへの取り組み
 Part3:ワークライフバランスを導入する8ステップ
 Part4:ワークライフバランスの各種制度とメニュー
 Part5:実務で役立つ基本データ33

2)この本から学んだこと
・ワークライフバランスの推進には”トップの本気度”を伝えるメッセージがカギを握る
・ワークライフバランスの推進には現場のマネージャーや周囲の理解が必要
・ワークライフバランスへの取り組みは”少子高齢化”時代における企業維持のカギを握る

本書のキーワードをFreeMindでマインドマップにまとめました。
ワークライフバランス 考え方と導入法.png
また、以下のリンクをクリックすると、拡大表示されます。
ワークライフバランス 考え方と導入法.html

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タグ:小室淑恵
posted by まなたけ(@manatake_o) at 23:46 | Comment(0) | TrackBack(0) | 小室淑恵 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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