ビジネス書のエッセンス(ビジネス書 書評ブログ)

2013年12月07日

全ては「ゼロ」から始まる!そこから一歩踏み出すことができるかどうかを問いかけている!『ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく』(堀江貴文著)



堀江貴文さんが出した本書ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していくが凄い!(素人の私が言うのもおこがましいが)実際に読んでみて、文章や構成など、本書のレベルの高さには思わず唸ってしまった。それもそのはずで、本書の制作に携わっているのは「凄い」と叫びたくなるメンバーなのだ。


このプロジェクトの中核となるのが、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか』編集者・柿内芳文、『もしドラ』編集者・加藤貞顕(ピースオブケイク代表取締役CEO)、『16歳の教科書』ライター・古賀史健、ダイヤモンド社書籍編集局局長・今泉憲志、『ドラゴン桜』『宇宙兄弟』を手掛けた、佐渡島庸平(株式会社コルク代表)という錚々たるメンバーである。
(ダ・ヴィンチ 電子ナビ『ホリエモンの新著、制作過程をすべて公開! ミリオンセラーを狙う』より)
http://ddnavi.com/news/143414/


このメンバーが携わったというだけでも本書のクオリティの高さを推しはかることができる。


それにしても凄い本だ。今年読んだビジネス書の中では一番の面白さではなかろうか?

個人的には本書の構成に唸ってしまった。

構成を簡単に言うと「はじめに」にあたる第0章から始まる。全てが「ゼロ」から起点となっている。起点となっている「第0章」には、メディアを騒がせた「ホリエモン」から「堀江貴文」に戻った著者が本書で語ろうとしている想い、そしてテーマが書かれている。

 本書の中で僕は、「働くこと」について考えたいと思っている。
 自由の身になって、ゼロ地点に立ち返ったいまこそ、もう一度自分にとっての「働くこと」の意味を考え、その答えを多くの人たちと共有したい。
 どこで働き、誰と働き、どう働くのか。そもそも人は、なぜ働くのか。このままの働き方を続けていてもいいのか。これは僕の個人的な問題意識であり、同時にいまの日本全体に投げかけられた問いでもある。(本書より P27〜P28)


第0章を受けた第1章以降は、大きく分けて2つのパートで構成される。前半は堀江さんの小学生時代から東大時代までの生い立ちに触れながら、「働くこと」に関わる自らの体験などの「原点」を語っている。そして後半は堀江さんが「働くこと」について自らの考えを述べた「読書へのメッセージ」となっている。

特に前半で語られている生い立ちは、メディアではあまり伝えられなかった姿が書かれている。働くことを優先にして授業参観にこなかった父と母。中学のときにアルバイトをして手に入れたコンピュータ。そして通っていた塾から任されたプログラムの移植、そしてその体験から学んだ働くことの意義。コンピュータに夢中になり、落ちこぼれになったこと。「ここ」から抜け出すために奮起しての東大合格。そしてインターネットとの出会いと有限会社オン・ザ・エッジの設立…メディアで伝えられた「ホリエモン」からはかけ離れた姿ばかりだ。

そのエピソードは決して恰好がいいものとは言えない。しかし、自らの体験に勝るメッセージはない。むしr恰好の悪いエピソードこそが読者の心を動かすのではなか?そのエピソードが自分の考え方にどのように影響を及ぼしているかを語っているからこそ後半のメッセージが生きてくる。勿論、後半のメッセージも素晴らしいのだが、前半のエピソードがなければ素晴らしいメッセージも伝わり方が半減するだろう。

例えば、堀江さんは自らの殻を破るきっかけとなったのはヒッチハイクだったと語っている。大学時代の友人に誘われるがままにやってみたヒッチハイク。最初は緊張していたし勇気も必要だった。しかし、経験を積むことによってそれは快感に変わっていた。そして小さな成功体験を積み重ねていった。その体験を以下のように述べている。

 結局、ヒッチハイクによる小さな成功体験を積み重ねることで、僕はコンプレックスだらけの自分に自信を持てるようになっていった。
 もう見知らぬ人に声をかけるのも怖くない。交渉だって、うまくできる。自分の殻を打ち破ったという、たしかな手ごたえがあった。僕が起業後にも臆することなく営業をかけていくことができたのは、このヒッチハイクの経験があったからこそなのだ。(本書より P98〜P99)


そして、自らの小さな成功体験を積み重ねたからこそ、後半のメッセージにつながっていく。

 あなた自身の「ゼロからイチ」を見せてほしい。
 僕がそうであるように、あなたもきっと「ゼロ」である。これからどうやって「イチ」を足していくのか。いや、その前にどうやって最初の一歩を踏み出すのだろうか。ヒッチハイクからはじめてみるか、飲み会の幹事からはじめてみるか、さっそき起業に動きはじめるか、進む方向やスピードはどうでもいい。とにかく「ゼロのままの自分に見切り」をつけ、一歩踏み出すことだ。(本書より P235)


そして一歩踏み出すかどうかということは、「今をどういきるのか?」ということにつながる。特に人生の中で多くの時間を占める「働くこと」に対して、「どのように生きていくのか?」という問いかけを本書は投げかけているとともに、読者に応援メッセージを投げかけているように思う。だからこそ、最後のメッセージが「はたらこう。」なのだろう。

読み手に意図が伝わる素晴らしい文章であることも心を動かすのだろう。素晴らしい本に出会えたことに感謝!


【本書のポイント】

 もし、あなたが「変わりたい」と願っているのなら、僕のアドバイスはひとつだ。
 ゼロの自分に、イチを足そう。
 掛け算をめざさず、足し算からはじめよう。
(本書より P33)

 人生の中で、仕事はもっとも多くの時間を投じるもののひとつだ。そこを我慢の時間にしてしまうのは、同考えても間違っている。(本書より P119)

 多くのビジネスマンは、自らの「労働」をお金に変えているのではなく、そこに費やす「時間」をお金に変えているのだ。(本書より P120)

 人生が豊かになっていかない根本原因は、なによりも「時間」だ。
 有限かつ貴重な時間を、無条件で差し出さざるを得ない状況。時間以外のリソースをなにも持ちえていない状況が、根本原因なのだ。(本書より P121〜P122)

 成功したければ挑戦すること。
 挑戦して、全力で走り抜けること。
(本書より P187)

 考えるだけでは自由は得られない。そして働くだけでもいけない。常に自分の頭で物事を考えながら、地に足をつけて働くこど。考えることと働くことは、どちらも欠かせない車の両輪なのだ。(本書より P201)

 僕らは「自分の時間」を生きるのか、それとも「他人の時間」を生かされるのか、を常に意識化しておく必要がある。(本書より P208)


【関連書籍】



ゼロ―――なにもない自分に小さなイチを足していく

1)本書の内容
 
 第0章 それでも僕は働きたい
 第1章 働きなさい、と母は言った──仕事との出会い
 第2章 仕事を選び、自分を選ぶ──迷い、そして選択
 第3章 カネのために働くのか?──「もらう」から「稼ぐ」へ
 第4章 自立の先にあるつながり──孤独と向き合う強さ
 第5章 僕が働くほんとうの理由──未来には希望しかない
 おわりに

2)本書から学んだこと
 ・「ゼロ」の自分に「イチ」を足す!
 ・「有限な時間をいかに使うか」を考え、行動する!
 ・「考えること」と「働くこと」は自由を得るための両輪!



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posted by まなたけ(@manatake_o) at 23:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 働き方 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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